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黒焼きの使い方



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黒焼について
黒焼そのものは古代の中国医学が生んだ人間の知恵であった。漢方でいう**焼などの製剤法は、理想的な効力を抽き出す工夫であり、黒焼はその流れをくむものである

◆我が国に於いて黒焼きを使用したのは、奈良朝時代からである、之を多く使用したのは徳川時代の慶長期に林道春と云う大学者が長崎に於いて支那本草綱目なる宝典を手に入れて献上し、非常なる評判となることから始まる、

◆黒焼きと云うものは実に不思議に総ての病を治癒する事はすでに多くの実験者が証明し現代化学を超越した療法である。

◆現代医学的な考えで理解すると、ホメオパチー療法にも通ずる、
又、過剰免疫に対してそのものの黒焼きを用いると、免疫寛容が起こるなど応用範囲は広い。





黒焼の種類
生薬名 薬用部位名 応用 応用方法
【あ〜お】 * * *:
赤蛙 後肢の付焼 小児の労痩、小児の疳 適宜食用
アブ 炒った粉末 古血下し・無月経 適量・粉末
アブラムシ 炒った粉末 古血下し・寝小便 適量・粉末
アマガエル 体表の粘液・肉 淋病・喘息・凍傷(粘液を外用)
3〜4匹/日・食用
石決明 あわびのからを焼いた粉 白内障、緑内障、視力減退 1日2〜5g
烏賊骨末 イカの骨末、黒焼 子宮出血、帯下、とり目、流涙 1日3〜7g
いたち 黒焼 淋病、小便頻尿、帯下、冷え性 1日4〜8g
一角 角の末 肋膜炎、食中毒、麻疹、性病 1日1〜4g
いなご 黒焼、佃煮 子児の疳、口内炎、夜啼 1日2〜4g、10匹
伊保多 粉末、黒焼 肺病、肋膜炎、リウマチ、止血 適量
いもり 黒焼 ヒキツケ、疳痢、中風、ルイレキ 適宜少量
うずら 黒焼 百日咳、疝気 適宜量
えび 黒焼 胃癌、乳房腫、禿頭 適宜量
猿頭霜 サルの頭の黒焼 脳病、頭痛、鬱病、婦人病 1日2g〜3g
いせえび 黒焼 乳房腫、腫物 適宜量
オタマジャクシ 全体をすり潰す 視力減退・瘡毒・疥癬(外用) 内服・湿布
オットセイ 陰茎を乾燥したもの 強精強壮・陰痿・不感症 粉末・薬酒
【か〜こ】 * * *
かいこ 黒焼 リウマチ、神経痛 3匹ぐらい
蚕の糞 糞の乾燥品 利尿・中風・喘息・乳房腫瘍・帯下 2〜6g/日・煎剤
カジカ 黒焼き・付け焼き 利尿・腫れ物・小児疳 適量・粉末・食用
からす 黒焼 血の道症、脳病、神経痛 1日4g
カラス蛇 黒焼き 肺病・眉落・皮膚の頑痺 2〜6g/日・粉末
かたつむり
(蝸牛霜)
黒焼 利尿、小児ひきつけ、痔、神経痛、耳鳴り、尿蛋白 適宜量
かに 黒焼 腎臓炎、肺病、淋病 適宜量
かまきりの巣 黒焼 小児の疳、強壮、利尿、喘息 1日2〜6g
かまどのすす かまどの煙墨 発狂・黄疸・咽喉口舌の諸瘡・悪阻 適量・粉末
蜘蛛 黒焼き ルイレキ 適量・粉末
味噌煮・生食・黒焼き
産後衰弱・乳腺炎・・乳汁分泌 食用
コウモリ 黒焼き 小児疳・痔(外用) 適量・粉末
乱髪霜 かみの毛の黒焼 子宮出血、黄疸、淋病、小児の疳 1日3g
牛黄 牛の胆石 強心・解熱・解毒 0.05〜0.1g/回
粉末・頓服
虎骨 虎の骨 神経痛・りウマチ・小児疳 1〜3g/日・粉末
【さ〜そ】 * * *
犀角 サイの角を削る 感冒・はしか・小児驚熱・出血
脚気衝心・高血圧
2〜6g/日・煎剤
沢蟹 サワガニの黒焼 喘息、神経痛、脚気、下痢、痔 1日0.3〜1g
猿 猿頭霜 サルの頭の黒焼 脳病、頭痛、鬱病、婦人病 1日2g〜3g
しじみの肉 黒焼 喘息 適宜量
麝香 ジャコウ鹿の雄性腺 強心・鎮痙 (牛黄と併用する) 0.05〜0.2g/回
粉末・頓服
シャチュウ サツマゴキブリ 古血下し 少量・粉末
真珠 真珠の粉 真珠の粉 0.3〜1g/日・粉末
肉・卵・黒焼き 強壮・強精・帯下・風邪・脚気・心臓病
胃酸過多・眼病
適量・粉末
卵・肉を食用
スッポン 甲・肉・血・胆・黒焼き 甲・肉・血・胆・黒焼き 適量・粉末
生血・肉を食用
セイソウ じむし・根きり虫 古血下し・月経困難・丹毒・痔(外用) 適量・煎剤・粉末
成虫・抜け殻 小児疳・頭痛・耳鳴り・皮膚病・解熱 2〜5g/日・煎剤
粉末
全蝎 サソリの乾燥品 小児疳・驚風 少量・煎剤
穿山甲 アルマジロの鱗甲 乳汁分泌・癰腫・悪瘡・皮膚病・痔ろう 2〜6g/日・煎剤
蟾酥 がまの分泌物 強心・切り傷(外用) 1mg/回・粉末
象牙 象の牙 驚癇・悪瘡・骨刺 1〜3g/日・粉末
【た〜と】 * * *
タニシ 肉・黒焼き 腎臓病・脚気・蓄膿症・乳房炎
夜盲症・痔・腫瘍・淋病
強精・強壮・水腫
津蟹 黒焼 喘息、神経痛、心臓病、脚気 1日0.3〜1.5g
トカゲ 肉・黒焼き 利尿・脚気・淋病・脚気・リウマチ 適量・粉末
生・外用
どじょう 体表の粘液・黒焼き 腰痛・黄疸・白癬・乳癌・疣痔・中耳炎
関節炎・リウマチ・下血
適量・粉末
粘液・外用
あかとんぼ 黒焼き 強精・強壮・水腫 適量・粉末
粘液・外用
【な〜ほ】 * * *
なまず 肉(味噌煮)・黒焼き 乳汁分泌・肝硬変・水腫・痔・下血 適量・粉末
肉を食用
なす 黒焼 歯槽膿漏、歯痛、痔、神経痛 外用
ナメクジ 生・黒焼き 湿性肋膜炎・脱肛・筋縮・淋病・熱腫
毒蛇咬傷・喘息・乳房炎・リウマチ
適量・生または
黒焼き粉末
蜂の子の付け焼き 小児疳・便秘・帯下 食用
蜂の巣 炒った粉末・黒焼き 乳汁分泌・淋病・糖尿病・子宮出血
外耳炎・火傷・小児頭瘡・百日咳・陰痿
2〜5g/日・粉末
外用
伯州散 津蟹、鹿角、反鼻の黒焼 強壮・興奮・排膿、頑固なできもの・痔瘻・脱疽
「東洞の外科倒し」とも呼ばれる
1日3g
反鼻
(マムシ)
炒った粉末・黒焼き 強壮・虚弱体質 1匹/1週間・粉末
・焼いて食用
ひる 生蛭・乾燥末・黒焼き 古血下し・腫れ物・脳出血・肩こり・肺炎
痔・火傷・胆嚢炎・眼病
2〜6g/日・粉末
生きた蛭で患部を
吸血させる
ふぐ 黒焼き 神経痛・リウマチ・労咳・打撲・癌 2〜6g/日・粉末
べっ甲 甲羅の粉末 解熱・小児疳・月経閉止・難産 4g/日・粉末
蒸し焼き・黒焼き 強壮・強精・肋膜炎・痔ろう 1匹/1週間・粉末
・焼いて食用
蛇の抜け殻 粉末・黒焼き 皮膚病・白癬・アザ、疣とり・痔 適量・粉末・外用
ホタル 生をすり潰す 青盲・火傷・ひょう疽 適量・外用
ふな 肉・黒焼き 下痢、肋膜炎、尿閉、胃腸病 適宜量
【ま〜ろ】 * * *
百足 むかでのゴマ油浸 切傷、外耳炎(外用) 適宜量
もぐら 黒焼 解熱、百日咳、冷え性、子宮病 1日5〜10g
八ツ目ウナギ 乾燥品 強壮、虚弱体質者、とり目 (食用)
孫太郎虫 ヘビトンボの幼虫 小児疳・寝小便 4〜5匹/日・付け焼
きで食用
ミミズ 乾燥品 解熱・小児ひきつけ・癧節風・丹毒 6〜12g/日・煎剤
竜骨 哺乳動物の化石 鎮静・遺精・多汗症 2〜3g/日・粉末
鹿茸 マンシュウ鹿の幼角 滋養強壮・補血・強精 2〜6g/日・煎剤
薬酒

<黒焼きの研究 小泉栄次郎より>





黒焼の話

◆半髪頭を叩いてみれば、因循姑息の音がする。総髪頭を叩いてみれば、王政復古の音が する。ざんぎり頭を叩いてみれば、文明開化の音がする―明治の初期にはやった“ざんぎり節”の一節である。徳川三百年の泰平の夢破れ、あわただしく近代の夜明けを迎えたそのころ、まだ江戸の方々には「黒焼き」と大書した金看板が揚げてあった。黒焼といえば井守(イモリ)の惚れ薬が浮かんでくる。江戸っ子は、こんな材料にすぐ飛びつく。世の中がどう変わろうと、一度信じたものにすぐソッポを向くような不人情は江戸っ子じゃない。黒焼がこの江戸を土壌として育ったのにも、理由があるような気がしてならない。縁起かつぎが好きで早とちり、ズバリ言ってしまえばおっちょこちょいでお人好しというのが江戸っ子の平均像である。

◆黒焼きの起源

 黒焼はいつから庶民の間に広がったのだろう。その起源をたどると『本草綱目』にたどり着く。李時珍が著したこの書を長崎から携えて、林道春が幕府に献じたのは慶長十一年(1606)のことである。草根木皮、動物、昆虫、魚、その他などを黒焼にして療法に供す、とあり、時の本草学者はその正体に関心をそそられたらしい。宝永五年(1708)に貝原益軒が『大和本草』を出して黒焼は知れわたったが、民間療法としての黒焼が普及したのは『袖珍仙方』や『普救類方』『広恵済急方』などの庶民向け医学書ともいうべき書物が出てからであった。





 
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