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病名別解説
アルツハイマー
痴呆症・鬱病


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アルツハイマー・痴呆・鬱病について

アルツハイマー・痴呆:典型例や経過の進んだものは期待しがたいが、周辺症状の改善をめざして漢方薬を使用する事は意義がある、特に「なんとなくおかしい」という段階では西洋薬との併用を試みる。

鬱病:気が滅入る、気が晴れ晴れしない、なんとなく憂鬱である。卒業、就職、進学など春に気を病む人は多い。その様なときに漢方で良い処方がある、処方は数方あるが、蘇葉、香附子、木香、烏薬、反鼻などが含まれる漢方薬を応用する。西洋薬の抗鬱剤など効き目は良いが、副作用に悩む、漢方は副作用なく西洋薬と同時に服用しても良い、調子が調ってくれば、西洋薬の量を減らすことも出来る。





◆ アルツハイマー・痴呆鬱病



温胆湯
(うんたんとう)
抑肝散(よくかんさん)

帰脾湯
(きひとう)
加味帰脾湯
(かみきひとう)
香蘇散
(こうそさん)
反鼻(はんび)

@温胆湯「解説」(衆方規矩)
痴呆症、認知症について、、北里研究所附属東洋医学研究所では、加味温胆湯(衆方規矩)の効果に注目している、動物実験で基底核コリン作動神経細胞のコリンアセチルトランスフェレース活性改善作用があるという。

温胆湯:「構成
酸棗仁(さんそうにん):玄参(げんじん):茯苓(ぶくりょう):半夏(はんげ):陳皮(ちんぴ):生姜(しょうきょう):枳実(きじつ):竹茹(ちくじょ):甘草(かんぞう):地黄(じおう):大棗(たいそう):人参(にんじん):遠志(おんじ):



A抑肝散:「解説」(本朝経験)
名医(和田東郭)が愛用した処方である、
保嬰撮要(急驚風門)に「肝経の虚熱、ちくを発し、或いは発熱咬牙、或は驚悸寒熱、或は、木土に乗じて嘔吐痰涎、腹脹食少なく、唾臥不安なる者を治す」とある。
神経過敏にて、イライラ感、アルツハイマー認知症にて憂鬱感、不安感、夜に安眠できないなどの者によい、又、大人不随、不眠の症に用いられる。症状に拠って、陳皮、半夏、芍薬、黄連、酸棗仁を加減する、釣藤鈎には脳血管の攣縮を予防し、脳の血流を改善する、煎じ薬が良い。

抑肝散「構成」
当帰(とうき): 釣藤(ちょうとう): 川窮(せんきゅう):白朮(びゃくじゅつ): 茯苓(ぶくりょう): 柴胡(さいこ): 甘草(かんぞう):陳皮(ちんぴ):半夏(はんげ):芍薬(しゃくやく):黄連(おおれん):



B帰脾湯「解説」(済生方)
健忘症に用いる処方にて、心、脾の虚にて、貧血、心気亢進、不眠症など、胃腸の弱い人にもちいる。
処方の中の酸棗仁、遠志、龍眼肉は心を養い、神経を強め、かつ鎮静し、木香は気分をさわやかにする作用がある。
煎じ薬が効き目が良い。

加味帰脾湯は帰脾湯に柴胡・山梔子を加えた処方です。

帰脾湯:「構成
酸棗仁(さんそうにん):人参(にんじん):茯苓(ぶくりょう):白朮(びゃくじゅつ):竜顔肉(りゅうがんにく):黄耆(おおぎ):当帰(とうき):遠志(おんじ):甘草(かんぞう):木香(もっこう):大棗(たいそう):生姜(しょうきょう):




C香蘇散「解説」(太平恵民和剤局方)
鬱、不安感、冷え、疲労感、頭痛、耳鳴、肩こり、動悸、歩くとフラッとなる(回転性のめまい)、気分がいたたまれなくなる、咽のつかえ感、異物感など、胸苦しさ。パニック障害など、抗鬱剤による肥満、むくみなど、煎じ薬は香り、味も良く服用し易く症状によって生薬の加減をする事がよい。

香蘇散加減:[構成]
桂枝(けいし)芍薬(しゃくやく):木通(もくつう):半夏(はんげ):甘草(かんぞう):大棗(たいそう):生姜(しょうきょう):茯苓(ぶくりょう):蘇葉(そよう):青皮(せいひ):




◆ 反鼻について
D反鼻:「解説」『本朝経験方』
茯苓、香附子、反鼻、乾姜の四味よりなり、(失神及び健忘を治す)もので、『勿誤薬室方函口訣』には、(此の方は健忘甚だしきもの、或いは発狂ご放心して痴愚になる者、又は癇鬱して心気快々として楽しまざる者を治す・・・・・(略)。反鼻揮発の功、賞賛すべし)
鬱の状態で気の抜けた様な状態に用いる。


<アルツハイマー・痴呆症・鬱病>

漢方では、気の塞がりを改善する、動物生薬が用いられる、たとえば反鼻、麝香、牛黄などである、西洋薬の抗鬱剤は非常にシャープさはあるが、副作用の問題もある、漢方薬を試してみる価値はある。

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<参考になる処方>

抑肝散 ●加味帰脾湯 ●帰脾湯 ●加味温胆湯
 ●半夏厚朴湯 ●香蘇散
●抑肝散加陳皮半夏 ●牛黄清心丸


・・・・上記の処方は、選択しえる参考漢方処方です。・・・・

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