漢方坂本/坂本壮一郎@note
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今日は、生(なま)のショウガの話。
生姜は我が国日本では少々混乱をまねきやすい生薬です。
本来歴史的に使われてきたものと、現在流通するものとで内容が異なっているからです。
本来、生姜とは生のショウガを指し、乾燥させたショウガを乾姜と呼んでいました。
漢方の聖典『傷寒論』の時代からそれが通説です。
しかし現在流通している「生姜」は生のショウガではなく「乾燥させたショウガ」です。
さらに本来であれば乾燥させたショウガを指す「乾姜」は、熱を加えて(湯通しや蒸したりして)乾燥させたショウガのことを指すよう日本薬局方で定義されています。
すなわち以前「乾姜」と呼んでいた生薬が現在の「生姜」で、
かつ以前であれば生薬として使っていた「生のショウガ」は、現在薬としては利用されないのが当たり前になっています。
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〇本来
「生姜」・・・生のショウガ
「乾姜」・・・乾かしたショウガ
〇現在の流通品
「生姜」・・・乾かしたショウガ
「乾姜」・・・熱を加えたショウガ
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つまり現在の病院や薬局などの医療機関では、生のショウガはほとんど使われなくなりました。
そしてこれが、ちょっと問題なのです。
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ショウガは生と乾燥したものとで全くの別物です。
なぜならば生のショウガの薬効は、乾燥したショウガでは決して置き換えることができないからです。
効果が全くの別物。
すなわち使い方も全くの別物。
特に現在薬としてあまり使われなくなってしまった生のショウガ。
この生のショウガがいかに効果的で大切な生薬なのか。
それを私は師匠から教えていただきました。そして実体験としてその確かさを学んできました。
生のショウガはれっきとした漢方生薬。衆方の権輿たる桂枝湯を構成する生薬のうちの一つであることに、深く納得できる効果を発揮します。
何のことのない、スーパーで売っている普通のショウガです。
そんな普通のショウガが、漢方では立派な薬になり得るというのが、漢方のすばらしさでもあります。
保険治療であっても、エキス顆粒剤を使う際にちょっとした配慮で生姜を加えることで効果が全く違ってきます。
ありふれていること、当たり前だと思っていたことの中にこそ臨床のコツがある。
今回はそんなお話です。
生姜の効能の矛盾、とともにお伝えしていきます。
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【漢薬小冊子】生姜(しょうきょう)


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