ステイホーム。漢方家の素質。

2020年04月13日

漢方坂本コラム

ステイ・ホーム。

我慢を強いられる時を過ごされている方も多いかと思います。

出不精の私は、基本的に祝日はステイホームです。

とは言っても家にいなさいと言われると、なんとなく圧迫感がありますよね。

今は大事な時期ですので、

生来の出不精を思う存分発揮できるチャンスだと思って家でゆっくりしています。

話は変わるのですが、

我慢って漢方家にとっては一つの素質だと思っています。

答えをすぐに出そうと思うと多くのケースで失敗する。

そんな経験をしばしば経験してきました。

こんなに早く効くんですか、と驚かれるほどの治療が出来たときって、

だいたいのところ、我慢がしっかり出来た時です。

患者さまの話を聞きながら、途中で「なるほど、この処方が使える」と思ったとしても、

それを何度も何度も頭の中で否定する。

その否定を通過した時、はじめてその処方は本物になります。

だから、治療成績ってびっくりするくらい自分の体調に左右されます。

これほんとそうなのですが、我慢って体調次第で出来たり出来なかったりするのです。

特に重要なのは睡眠だなぁ・・・。

すぐに処方を出したがる、すぐに答えを聞きたがる、

自分がこういう状態になった時、はっと思うのです。

寝よ、と。

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※コラムの内容は著者の経験や多くの先生方から知り得た知識を基にしております。医学として高いエビデンスが保証されているわけではございませんので、あくまで一つの見解としてお役立てください。また当店は漢方相談を専門とした薬局であり、病院・診療所とは異なりますことを補足させていただきます。