今、気を付けるべきは「寝かた」です

2026年07月06日

漢方坂本コラム

天気がぜんぜん落ち着いてくれません。

何やらまた大きな台風が発生しました。雨が降ったり止んだりを繰り返しています。

急激な気圧の変化と湿度とが体に重くのしかかってきている現在、

6月中旬から体調を悪化させはじめた方々が、今もなお、調子の悪い状態を継続させています。

そして最近とみに多いのが、朝、特に起床時に不調を感じておられる方々です。

手足のだるさ指の痛みや動かしにくさ

膝などの関節の痛みふくらはぎの攣り

咽の痛み腹痛や下痢、または残便感

胃もたれ胃痛・胃の張り食欲の無さ吐き気など、

体の外と内とに渡って朝から症状を呈しておられる方が増えています。

しかもこれ、ほぼ皆さん原因は同じです。

寝かたの問題。

今の時期、体調を乱すきっかけとして良くある事なので、

今回は「寝かた」の注意を呼び掛けたいと思います。

現在、寝ている最中に体にダメージを受けている人が急増しています。

そしてそういう方は、朝起きた時からしんどくなります。

上にあげたように、身体のだるさや痛み、胃腸の不具合を朝から生じてくる。

故に関節痛や消化器症状、さらに起立性調節障害などの患者さまが特に悪化しやすくなっています。

では、寝ている最中に受けているダメージとは何か。

それは「冷え」です。

最近寝ている最中に体を冷やしてしまっている人が多い。そのために体がだるく、調子が悪くなってしまいます。

徐々に暑くなり始めている昨今、寝ている最中に冷え?と不思議に思われるかもしれませんが、

実は今の時期だからこそ、冷やしてしまっているパターンが非常に多いのです。

日中、蒸し暑さを感じるほどに気温が高くなってきました。

そして寝る時に寝室の室温も高くなっていることが多いと思います。

とてもじゃないけれども長そで長ズボンで毛布を掛けて寝る、という状況ではありません。

暑いので当然ですが薄着で寝ます。もう夏ですので至極当たり前のことです。

しかし寝る時は暑くても、朝起きた時に肌寒さを感じることはありませんか。

夜間から朝方にかけて、最近は気温が大きく下がっています。

そのため寝るときは寝室が高くても、朝には肌寒さを感じて目を覚ますというパターンが自然と多くなります。

これです。これが体を自分で思っている以上に冷やしてしまうのです。

寝ている最中、人は体の芯まで簡単に冷えやすい状態になっています

起きている時とは違い、寝ている最中は体の骨格筋がそれほど動いていないからです。

身体の熱産生は筋肉で行われます。日中はこの筋肉活動が自然と行われているため、

体は熱が産生されやすく、その分外からの冷えに対しても強くなっています。

しかし寝ている最中は違います。骨格筋活動が低下しているため、体の外部での熱産生が乏しくなっています。

そのため外が冷やされると容易に内臓にまで冷えが及びます。

さらに人は寝ている最中、そうとう体の芯まで冷えないと目を覚ますことがありません

すなわち睡眠中に寒い思いをすることは、日中とはわけが違います。

体の奥まで容易に冷える。そして自分ではそれに気が付くことが出来ないので途中で回避することができません。

つまり寝る時に寝室が暑くて薄着で寝る、そして寝室の温度が急に下がる今時の気候では、

体が冷えて血流を悪くさせてしまう方がどうしても増えてしまうのです。

覚えておいて欲しいのは、寝ている最中に「さむっ」と思って目をさますこと、

誰しもが経験したことのあるあの状態になったら、時はすでに遅いのです。

その時すでに体は芯まで冷え切っています。だからその後いくら布団をかけて寝ても芯の冷えは取れません。

その日一日、冷えは残り続けます。それ故に朝から体調が悪くなってしまうのです。

ポイントは、寝ている最中に体を冷やさないこと。

特に、朝方体が寒いと思わないように「寝かた」に気をつけて頂きたいのです。

室温が急に下がる。これがダメです。

室温が同じ温度で推移していくならば、この現象はほとんど起こりません。

しかしならが天候は自分でコントロールすることができません。

寝る時に寝室が暑い場合、長そで長ズボンで毛布を巻いて寝ることなんて無理だと思います。

そこで一つの提案、解決方法ですが、寝る時にクーラーなどで寝室をちゃんと冷ましてください。

つまり寝る時の室温を朝と同じくらいにしてしまうのです。

ダメなのはあくまで寒暖差です。差をなくしてしまえば問題はありません。

寝る前に寝室を十分に冷やす。そして暖かい格好をして寝る。

当然クーラーは切るかタイマーにしてください。できれば窓の開けっ放しも止めてください。

先にあげたこの時期の朝の不調、だるさや痛みや胃腸の不具合はこれを行うだけで解決する人が多いものです。

特に、寝ている最中に寒いと感じて目をあけることに覚えがある方はチャンスです。

それを無くす「寝かた」をするだけで体調が良くなるはずです。



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※コラムの内容は著者の経験や多くの先生方から知り得た知識を基にしております。医学として高いエビデンスが保証されているわけではございませんので、あくまで一つの見解としてお役立てください。また当店は漢方相談を専門とした薬局であり、病院・診療所とは異なりますことを補足させていただきます。