去年とは違う夏

2026年09月07日

漢方坂本コラム

クロヴァンが日本の南でダンスしている。

ずっとダンスしている。

台風24号・クロヴァン。

全然どっかにいってくれません。

自然のためには台風も必要だと聞きました。

海が撹拌されて綺麗になる。サンゴ礁などは台風が来ないと美しい状態を保てないそうです。

でもさすがに邪魔です。私個人としてはもうどっか行って欲しい。

ここ数日、体調の悪い方が増えているからです。

そして今までを振り返ると今年の夏は、去年とは明らかに違う夏になりました。

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比較的「夏バテ」の方が少ない今年の夏。

暑さに傷(やぶ)られることで起こる夏バテ。体がだるく、食欲がなくなり、水っぽいものしか口に入らなくなってしまう状態です。

今年はそういう患者さまが少ないです。代わりに多いのが、気圧の波で体調を崩す方です。

頭痛・めまい・耳鳴り・耳詰まり、

肩こり・だるさ・疲労倦怠感、

咽の詰まりや息苦しさ、喘息が悪化している方もいます。

そして今回特に多いのが、

胃もたれ・胃の張り・胃が詰まって苦しいといった、

みぞおちの不快感を訴える方が大変増えています。

台風や大雨による急激な気圧の低下は、

体にのしかかっていた重い空気の層(高気圧)が、急に軽くなるという変化です。

すなわち体がふわっと軽くなる状態。

例えていうならば、ジェットコースターから落ちる瞬間や、高層階のエレベーターで下へと移動している状態です。

その時人は胃がふわっと浮きます。あの気持ち悪い感覚が、急激な気圧の低下によって起こります。

つまり胃が浮いて下へと飲食物を降ろせなくなる。食べたものや飲んだものがいつまでも胃の中にずっと居座ってしまうようになります。

天候のよる気圧の急激な変化、それによる体への影響は、

通常、自覚することはありません。自律神経が勝手に、自律して、体に起こる変化を調節しながら許容してくれているからです。

しかしそれが普段から乱れやすい方は、これを不快症状として自覚するようになります。

それが、今回起こっている体調悪化の原因です。

通常では自覚することのない胃もたれを感じるようになる。

さらに自律神経が緊張し、それらが普段よりも「気になる」ようになってしまう。

そして同時に不安や心配、我慢していることのできない焦りが強くなる。

今年の夏は、そういう自律神経の乱れを生じている方が大変多くなっています。

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気圧の乱れがあまりにも大きい夏。

暑さで体力が消耗しているというよりも、気圧や湿度で自律神経がやられている状態です。

まるで長い梅雨が続いているような印象。

そして悩みどころは、これがいったいいつまで続くのか、です。

昨今の夏は、その暑さが10月後半まで続いてきました。

今年はどうでしょうか。暑さという意味では、すでに涼しくなってきています。

しかし台風や雨は今後も続く気がします。各地で起こっている水害。もうこれ以上ひどくはならないで欲しい。

水害については祈るしかありません。しかし体調については普段から乱れにくいように気を付けることはできます。

食事・睡眠・運動。

当たり前の三原則を、今だからこそもう一度気を付けていきましょう。

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※コラムの内容は著者の経験や多くの先生方から知り得た知識を基にしております。医学として高いエビデンスが保証されているわけではございませんので、あくまで一つの見解としてお役立てください。また当店は漢方相談を専門とした薬局であり、病院・診療所とは異なりますことを補足させていただきます。