垂れ目で優しく

2021年01月08日

漢方坂本コラム

新年開始早々の緊急事態宣言。

どうにかなるだろうという淡い期待を打ち砕くような、

そんな緊張感をはらんだ今年の幕開けとなりました。

これからも今後の生活の在り方を考え続けていかなければなりません。

そういう課題を提示された一月。気持ちをもう一度引き締め直して挑んでいこうと思います。

という前置きから一転、

今日はたまに書きたくなる漢方以外の話。

映画の話です。

別に詳しいわけではないです。ただどちらかと言えば新作にはあまり興味がなく、同じ映画を借りずに買って何回も何回も見直すという独自のメソッドは確立しています。(出不精)

「コンタクト」という映画。

ご存じですか?。けっこう古い映画です。

ジョディ―・フォスターが出ている。マシュー・マコノヒーも。それだけでも見たいと思うでしょう?。別に?と思ったそこのアナタに浅はかな弁明を一つ。

ジョディ―は天才かと。天才というか衝撃的に美しかった。ダウンタウン物語というミュージカル映画に子役時代に出ていました。その時がもうびっくりです。ハッとさせられる子役っています。レオンのマチルダ(ナタリー・ポートマン)がそう。はっきりいってそれ以上に美しかった。小さい頃の美空ひばりとかマイケルジャクソンとか、そういうレベルでハッとさせられます。

そしてマシューね。これはもうね。インターステラーね。説明不要かと。垂れ目の男ってずるい。なんであんなにセクシーなんでしょう。私も垂れ目に生まれたかった・・・分かってますよ共感できない方が沢山いらっしゃるということを。ショーンコネリーってどうです?。ジャッキーチェンとか。私の好きな俳優はだいたい垂れ目です。完全に個人的な癖(へき)です。でも格好良くないですか?。

大脱線で始まった今回の映画解説。そうそう「コンタクト」。とても良い映画です。

良いというか示唆が良い。結局のところ若干のSFものです。宇宙人と交信できちゃいましたという話。これだけ聞くと何の興味も湧きませんよね。だけど是非見て欲しい。時代に色あせない。普遍的だと感じるのです。

科学と宗教との対峙を、淡い恋を通して描いている。でも単なる恋愛話ではなく哲学的な内容を秘めている。理屈と実感。理解とは何か。そんなことを描いている。うーんとですね・・・難しい話というわけでもないのです。

ジョディ―は科学者。頭脳明晰でゴリゴリの理系女子。彼女は幼い頃に亡くした父を愛し、その影響で電波天文学者になりました。そこにマシュー登場。彼は宗教家。ちょっと軽い感じの好青年。でも政府に宗教顧問として任命されているあたりやはり優秀です。

ジョディ―は言う。「根拠のないものは信じない」と。だから神も信じることはできないと。やさしく微笑むマシュー。

マシューは言う。「お父さんを愛していた?」と。そうよ、とジョディ―。マシューは聞く、「根拠は?」と。(垂れ目で優しく)

言葉では伝えられない。文章では伝えられない。そういう感覚的なことを伝えたいからこそ映画という作品がある。そういう映画そのものの意味というか良さを充分に体現している話だと思うのです。この「コンタクト」、だから皆さまにご紹介したい。実は漢方の世界に通じるものがあると、私は思っています。

いやはや、うまく伝わらないなぁ・・・これ読んでも絶対見たいと思わないよな。

でも面白いですよ。

映画解説者ってすごい、ということが分かりました。

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※コラムの内容は著者の経験や多くの先生方から知り得た知識を基にしております。医学として高いエビデンスが保証されているわけではございませんので、あくまで一つの見解としてお役立てください。

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