あと数日で、2024年が終わります。
当薬局も本日で今年の営業は終了いたしました。
一年の営業をつつがなく終えて、ホッと一息ついている所です。
しばらくお休みを頂いた後、新年は1月6日から営業を再開いたします。
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いつもながらその年の最終営業日は、
一息つきながら一年を振り返る日です。
今年も本当にたくさんの出会いがありました。
ご来局いただいた患者さまから、お電話相談をさせていただいた患者さままで、
お一人お一人の生活・人生に関わらせていただきました。
当薬局にご相談される方は、
どこにいっても治らなかった、さまざまな治療をしても上手くいかなかったという方がほとんどです。
そういう大変苦しい中で、希望を持たれてご相談にこられる。
希望の藁でいさせていただく喜びと、責任とを強く感じます。
みるみるうちに良くなっていく方もいらっしゃいました。
回復に時間がかかり、辛抱強い治療を必要とする方もいらっしゃいました。
私の力不足で改善できなかった患者さまもいらっしゃいました。
すべて含めて、45歳の私の現状です。
反省し、変化するべきところは変化し、
出来ることを一つでも多く増やしていく。
そして藁としてひっそりと、しかし力強く、
これからも甲府に根付いていけるよう、尽力して参ります。
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今年、私にとって最大のトピックは「荒ぶる天候」です。
本当に異常でした。
一年通して普通ではありませんでした。
まず5月がおかしかった。カラっと晴れ間が続くGW明け、湿気を含んだ雨雲が断続的にやってきて、結局台風1号が発生しました。
重い低気圧が何度も押し寄せ、結局梅雨が長引き、そして明けてからもひどかった。
夏。今年の夏は辛かった。湿気があまりにも濃く、かつ重く、しかも長く続きました。
夏の影響は結局10月、そして薄くではありますが11月まで続きました。
事実、今年は夏場に体調を崩す方が多く、特に乱れたのが自律神経、そして皮膚でした。
天候が悪くなったり、南で台風が発生するたびに、体調の乱れと同時発生する強い不安感でいたたまれなくなる。
様々な地域の方から同時に問い合わせが増えるのです。動悸やめまい・頭痛や耳鳴り・吐き気やだるさ・倦怠感といった自律神経失調が、皆さん同時に悪化されるのです。
また皮膚の病。特にアトピー性皮膚炎。今年の夏は強く悪化してしまう方が何人かいらっしゃいました。
きっかけは夏バテであることが多く、体のだるさとともに皮膚もどんどん悪化していきました。
悪化した皮膚は、結局現在は皆さん回復しています。ただしここまで強く悪化するのかと、驚くほどの悪化でした。
夏の湿気が9月10月になってもなかなか抜けなかったのも要因の一つでしょう。
今年は夏にコテンパンに殴られた気分です。
そして冬、今もまさに東北を中心に油断の出来ない天候が続いています。
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今まで私はこのコラムで、何年も前から天候による悪化を指摘し続けてきました。
以前に比べて天候で悪化する人が増えていると。そして天候の乱れも年々強まってきていることを、アナウンスし続けてきました。
はじめの時は、そうなことあるの?と不思議に思われる患者さまも少なくありませんでした。
しかし現在は気象病という言葉がテレビに取り上げられるくらいに定着してきました。
西洋医学としても、天候の乱れからくる体調不良を無視することは出来なくなってくるはずです。
東洋医学では2000年も前から、天候の乱れによる病の治療が考察されています。
しかしだからといって、うかうかしていられない。
私の実感としては、培われてきたその手法をもってしても、現在の気象病に対応することが難しくなってきています。
それだけ天候が今までにないレベルで乱れているということ。
そして同時に、昔に比べて人間が弱っているということでもあります。
東洋医学でも現在の人と天候とに対応し得る新た手法が求められています。
今年はその必要性を、目の前にドンと突き付けられました。
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課題が残る2024年。
そして新たな年に向かって、その課題を乗り越えていけるのかどうか。
これからの東洋医学にかかっていると思います。
私もその解決の道を模索し続けていきます。
今現在治療に当たらせていただいている方たちにも、
そして今後お会いするであろう患者さまにも、
今までのやり方で満足せず、常により良い変化を求めて
一層の最善策を模索し、尽力して参ります。
来年へ向けての決意と伴に、
今年一年の感謝を込めて。
本年も誠にありがとうございました。
年の瀬を迎え気ぜわしい毎日かと思いますが、
皆さまどうか、穏やかな新年をお迎えください。
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