新年のご挨拶

2025年01月06日

漢方坂本コラム

謹啓

新年あけましておめでとうございます。

当薬局は本日より営業を再開しております。

お休みの間は、皆さま体調を崩すことなく過ごされていたでしょうか。

去年の1月1日は、能登半島の震災がありました。

一年が経つものの、未だその爪痕は至る所に残っていると聞きます。

今年はどうか平穏な年となることを祈るばかりです。

そして患者さまの体調をより良い方向へと導くべく、今年も尽力して参ります。

今年はより一層の注意と集中力とが必要になるでしょう。

そう感じております。というのも、例年に比べて課題の多い年になるはずだからです。

例えば去年の猛暑の影響により、一部の上質な生薬の生産が減少してしまいました。

今年の天候次第では、追い打ちをかけられる大変な年になってしまう可能性があります。

上質な生薬を育てるべく尽力していただいている農家の方々や、

その生薬を管理し安定供給を続けて頂いているメーカーの方々のおかげで、

私たちは漢方薬を用い、患者さまの健康を維持することが出来ています。

天候の問題は、こういった皆さまに大きな負担をかけます。そして業界の課題はすべてが繋がっています。

安定した循環へと戻すべく、私も臨床家の立場として、出来ることを考えていかなければなりません。

また天候の乱れは、直接人を襲います。

2022年、2023年、2024年と、天候の乱れはどんどん激しくなってきました。

気温や気圧による人体への影響、そこからくる体調不調に対して、

今までの漢方のやり方だけでは対応仕切れなくなっているのが現状です。

早急に新しい考え方が必要です。現実の治療に結び付くアイデアが、漢方に求められています。

今年はそれを実現していく年にしていかなければなりません。

日々の研鑽が試される年になるでしょう。

漢方が医学として、また東洋医学が文化として、

今現在直面している課題、そこからもう目を逸らすことが出来ないステージにきています。

漢方によって救える病があり、

漢方によって導ける幸せがある。

そういう事実がある以上は、この課題解決を諦めるわけにはいきません。

直実に一つずつ、解決していかなければなりません。

一臨床家として、患者さまに集中させて頂きます。

そしてその結果として、患者さまの幸せと漢方の存続とに繋がっていくことを信じて、

この令和7年も邁進してまいります。

当薬局に関わっていただく全ての皆さまにとって、

令和7年が幸多い一年となりますように。

心よりお祈り申し上げます。

今年も何卒、よろしくお願い申し上げます。

敬具

「漢方坂本」 店主 坂本壮一郎



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※コラムの内容は著者の経験や多くの先生方から知り得た知識を基にしております。医学として高いエビデンスが保証されているわけではございませんので、あくまで一つの見解としてお役立てください。また当店は漢方相談を専門とした薬局であり、病院・診療所とは異なりますことを補足させていただきます。