2025年が始まって三週間が経ちました。
もう三週間、早いものですが今年はすでに、
公私ともに様々なことが起こっているので少し長く感じています。
年明け開始10分で盛大に捻挫した妻のおかげで穏やかな寝正月を過ごせたものの、
正月明けてからは天候が不安定に。10日ごろには東北・日本海側に警報級の大雪が降りました。
と思ったら数日前に甲府で山火事が発生。LAとは違い被害にあわれた人はいなかったようです。
安心していたところでまた最近天候がおかしくなってきて、
急に降った雨のおかげで山火事はおさまったものの、
晴れて急上昇している気温と、低気圧による湿気を含んだ風。
気温と気圧との急激な変化により、ここ数日体調を崩されている方が増えてきています。
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気持ちの悪い暖かさです。
1月とは思えない。もう春を感じさせる気温です。
さらに低気圧がこれを運んできているところが気持ちが悪い。
昨日今日と、体調が悪くなり不安だという電話が全国各地からかかってきています。
もっとも多い訴えが胃症状と胸の症状。
胃が痛い、胃がはって苦しい、むかむかと吐き気が起こる、胸が苦しく痞えて脈が乱れる、などなど。
同時に血の気の引くような倦怠感やめまい、頭痛・不眠を起こしている人も多い。
そして不安が強く出て焦燥感を伴っている人がほとんどです。
いわゆる急激な低気圧と気温差による自律神経の乱れが起こっているわけですが、
この現象をわかりやすく例えると、こう表現できます。
ジェットコースターで下に落ちている時のあの感じ。
あれが弱く、長く続いている感じ。
胃がフッと浮き上がって、下半身からソワソワが湧き上がってくる、あの感じです。
気持ち悪いですよね。吐き気も血が引く感じもめまいも、基本的にはこのために起こっています。
通常人間は大気の重さを常に体に受けています。
普通に生活していて感じませんが、体はのしかかっている空気の分だけ重さを感じています。
そして急激に低気圧が来るということは、この空気の重さが急に軽くなるということです。
ふわっと体が軽くなるわけです。つまりジェットコースターから落ちる感覚と同じです。
天気が変わるたびにこの現象を自覚していたらたまったものではありません。
ですのでスーパーコンピューターである自律神経が勝手にこの変化を調節してくれることで自覚せずに済んでいます。
しかし自律神経が乱れている人では、この働きがうまく機能してくれません。
故に気圧の変化に伴って、ジェットコースターから落ちる感覚を自覚してしまうのです。
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ポイントは胃痛や頭痛やめまいといった身体症状のみならず、
精神状態にも影響してくるという点にあります。
不安感や焦燥感、ソワソワしてどうしようどうしようと落ち着かなくなる。
極端に神経質になってしまい、症状のことが頭から離れず、気持ちが滅入ってしまいます。
しかし落ち着いていただきたいと思います。必ず、症状は時間とともに穏やかになってきます。
一時的な天候の乱れによって起こる症状は、治療を継続するなかで落ち着いてきます。
天候はまた必ず変化し、安定してくるからです。
1月ではありえないほどの暖かさを運んできた低気圧。
春先に出てくるような自律神経の乱れがここ数日、急に顔を出してきました。
でもまだ1月です。また普通の寒い冬に戻ってきます。
だから落ち着いてほしいと思います。ただし、
今年はやはり、一筋縄ではいかない天候になる。
そう予感させる、新春の波。
気を引き締めて、養生に努めていきましょう。
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