今週、
全国から体調不良のお問い合わせが、急に増えました。
特に気持ちの落ち込みや不安感、焦りといったメンタルの不調が急増しました。
そして蓋を開けてみれば、やはり、という印象。
南にできた低気圧と前線。
いよいよこの時期がやってきました。
雨と湿気の時期が、始まります。
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昨日、九州では梅雨入りしたそうです。
去年よりも二週間も早い梅雨入りだそうです。
沖縄がまだなのに九州が、という時点で謎です。
しかも北海道では逆に、昨日30℃越えの暑さだったそうです。
全国的におかしな天気の中、やはり体に大きな影響を与えているのは急激に発生した低気圧でしょう。
今回の影響は、重く濃い、という印象です。感覚としては、台風が発生した時のような症状を、皆さん訴えていらっしゃいます。
不安感や焦り、落ち込みやだるさ、不眠やめまい・耳鳴り、頭痛や浮腫みなど、さまざまな症状が出現していますが、
今回の悪化の波は急激に起こった分、しばらく経てば落ち着いてくると思いますので安心してください。
ただ心配なのは、このまま梅雨に入っていくこと。
今年はたくさんの方に、梅雨特有の体調不良が起こってしまうのではないかと危惧しています。
昨年よりも早い梅雨入り、そしてその分、昨年よりも梅雨が長くなりそうです。
人体における湿気の影響、ただでさえ梅雨に悪化しやすい症状が、例年より長く続くと考えるととても怖いです。
毎年この時期になると、梅雨の体調不良とその養生のアナウンスをさせていただいてますが、
今年はもう始めなきゃ間に合わない。今までのコラムと伴にダイジェストでお伝えいたします。
梅雨時期に体調を崩してしまうと、そのまま夏にまで引っ張りやすい、そして夏バテにまで及んでしまうこともあります。
今年の半分が台無しになるかもしれません。どうか梅雨に体調を崩さないよう、お気をつけください。
梅雨に起こりやすい体調不良
まず、梅雨に起こりやすい体調不良は以下の通りです。
もともとこういう症状が起こりやすい人は、悪化しやすい時期だということを是非意識しておいてください。
1、下痢・便秘・胃もたれ・食欲不振
2、だるさ・疲労倦怠感
3、湿疹・皮膚炎
4、風邪・感染症
これらの症状は梅雨以外でも起こりますが、梅雨に起こる場合はどの症状にも「体にべたっと張り付いて治りにくい」という特徴が出てきます。
こられの症状の説明と、起こさないための対策、そのポイントは以下のコラムに詳しく記載しております。
梅雨に守るべき養生
そして上記の症状は予防することが可能です。起こってしまう決まったパターンがあるのです。
予防が可能だからこそ、この時期になると必ず養生のアナウンスをしております。
まずは養生のポイントをシンプルにまとめると以下の通り。
〇水分摂取について
〇夜間・就寝時の養生
〇運動について
以上の点、詳しく解説したコラムがございます。是非ご参照ください。
漢方薬による梅雨対策
梅雨に起こる一時的な症状は、程度にもよりますが、市販の漢方薬にて対応することも可能です。
比較的使いやすく簡単に見極めることが出来ます。したがって、常備薬としてご家庭に揃えておくと便利です。
以下のコラムにこの時期に使える漢方薬と、その使い方を解説しております。
□下痢 ~梅雨時期の下痢に効く漢方薬1~
□下痢 ~梅雨時期の下痢に効く漢方薬2~
梅雨から夏へ・夏バテ対策
先で申し上げたように、梅雨の過ごし方は夏の体調に大きく影響します。
夏バテを起こす方の多くが、梅雨の過ごし方に原因があるのです。
それを知るだけでも、夏場の体調維持が全く変わってくると思いますので、
梅雨と夏バテのメカニズムを是非知っておいてください。
◇養生の実際・夏バテ対策編1 ~はじめに~
◇養生の実際・夏バテ対策編2 ~なぜ夏にバテるのか?胃腸の温存と水分摂取~
◇養生の実際・夏バテ対策編3 ~夏バテは胃腸に始まり胃腸に帰結する~
◇養生の実際・夏バテ対策編4 ~寝ることの意味・睡眠と夏バテ~
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最後に梅雨時期の治療について。
当薬局におかかりの患者さまの場合、もともと治療している病なり症状があります。
そして梅雨時期にそれらの症状が悪化したり、新しく症状が発生してしまうことがあるわけですが、
その時治療としての判断が難しいことが多いのです。
以前のコラムに書いておりますので、こちらもご参照ください。