いよいよ梅雨に入り、
この時期特有の体調不良が多くなってきました。
自律神経の乱れや、頭痛・めまい・耳鳴り、
消化器症状の悪化や、倦怠感や皮膚症状に至るまで。
例年のことですので、その対応は経験済みの所です。
ただやはり、難しい側面も多いなと感じています。
今日はその辺りを、ちょっとお話してみようと思います。
上手く伝わるかなと、少し心配なのですが、、。
最近頭の中でぐるぐるぐるぐる考えていることを、
ひとり言のように、つぶやいてみようと思います。
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私の経験上、もっともシンプル、かつ短期間に改善していくコツは、
適切な処方をずっと変えずに、突き通すこと。だから、なるべくそうできるよう心掛けています。
ただし病の性質上、どうしても変更を求められるケースや、
逆に的確なタイミングで変更しなければならないケースもあります。
例えば、天候によって大きく症状が波打つ場合。
また、季節によって生じてくる波に対応しなければならない場合。
ただし、だとしても迂闊に変更できないケースがあるのです。
処方を変更することには、危険を伴うからです。
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処方を変更するということは、今までの薬では不十分だからそうするわけですが、
それと同時に、今まで効いていた側面を捨てることにもなりかねません。
むやみやたらに変方すると、逆戻りしてしまう。治療では、そういうことが良く起こります。
また、変方は時に治療を混乱させてしまう原因にもなります。
変方ばかりしていると、治療している側でさえ、何をしているのかわけがわからなくなってしまうものです。
処方の変更には、メリットとデメリットとがある。
だからこそ、変方には細心の注意を払わなければなりません。
治療得手の先生は、ここに明確なポイントを持っていらっしゃるんだと思います。
そこの見極めが、やはり未だに難しいのです。
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その方に合った処方を選択するということは、ある意味では簡単です。
経験を積んでくれば、飲むとある程度調子良いなと感じられる薬を、誰だって選ぶことができるようになります。
しかし、実際に治されている先生方は、そこから先がうまいのです。
治療の組み立てがうまい。
その薬を押し通すべきなのか、またある段階で違う薬に変更するべきなのか。
さらに変方を見越して薬を出す場合もあります。まずはこの薬でどう反応するのか、その反応次第で、より良い薬を選択する情報を得るのです。
治療は道のりであり、マラソンです。
短距離走のように、その時だけゴールできれば良いというものではありません。
だからこそ、上手に変方を利用する。
また同時に、症状が波打ったとしても恐れずに同じ処方を押し通す。
どのような道を選べば、最短距離でいけるのか。
患者さま一人一人で、この判断が全く異なってきます。
だから、ぐるぐるぐるぐる。
頭の中であーでもないこーでもないと、考えてしまうのですね。
梅雨は特に、この難しさを痛感する季節です。
先を読むということが、とても難しくなります。
常に「先手」を打つことを意識しつつも、
「後の先」を取るべき場合もある。状況に合わせて、絶妙なタイミングで対応しなければなりません。
この辺りが、もっと自然にできるようになれたらなと、、、。
梅雨と格闘する日々が続いています。
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