何でもそうですが、
人間が歴史的に行ってきた文化活動には必ず理由があります。
あるものが流行すれば、必ずそれを検証する行為が生まれ、
それによって反作用的活動が起こり、
そして新たなイノベーションが生まれる。
その繰り返しの中で変化してきたものが則ち歴史であり、
我々が直面している現状そのものです。
この流れがもし正しいとするならば、
次世代の流行を、新たなイノベーションを作り出す人には、ある条件が必要です。
歴史を知っていること。
今まで行われてきた文化活動の流れを熟知していなければ、
今行っていることの意味も、次の時代に必要なものも、
決して見えてこないと思います。
漢方のカの字も知らない私が、初めて漢方の勉強を始めた時、
まず読まされたもの。それが歴史の本でした。
当時はなぜ歴史なんだ?と思ったし、
早く処方の使い方や病気の見立て方を教えてくれよと、
そう素人ながらに思った記憶があります。
しかし今となれば、
まず歴史を学んでいて良かったと思う。
素養・教養とは良くいうけれど、
これが無ければ学を深めることも出来ません。
そして歴史を知らないで物事を語ると、
多くのケースでそれは見抜かれます。
私もまだまだ浅学の身。
歴史への敬意が足りているのか、自問自答の日々です。
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