漢方の上達。
どうすれば上達できるのか。どうすれば腕を上げることができるのか。
五里霧中で突き進んでいた時期を経た今、
落ち着いて考えてみると、見えてくるものがある。ような気がする。
上達とは何か?
何をもって腕が上がったと感じるのか?
それを私なりに具体的に言うならば、
「共感」の一言に尽きます。
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成長のために非常に重要な要素だと思います。「共感」。
自分の言っていることが伝わる、という意味ではなく、
相手の言っていることが分かる、という共感です。
勉強している中で、そして患者さまを観させて頂いている中で、
「あ、この状態って昔先生がおっしゃっていたことじゃないか!?」とか、
「あ、患者さまがおっしゃっていることってこういう事なんだ!!」とか、
そいういう「共感」を得ることが出来たときに、
臨床の能力はグッと上がります。少なくとも私の場合はそうです。
そして「共感」を得る対象は、
患者さまであり、師匠であり、今まで出会った先生方であり、本を遺した歴代の漢方家であったりする。
たくさんの方々と共感すること自体が、すなわち成長になる。これは真実だと思う。
ただし「共感」するためには、必ず時間がかかる。
何か大切なことを言われたとしても、読んだとしても、はじめは必ずスルーしてしまいます。
ただそれでも良いと思うことが大切です。
重要なのは、印象として覚えておくことです。
自分の経験が増え、生きた知識が身についていくうちに、
共感は加速度的に増えていきます。
そしてどんどん驚きと感動とが、増えてくる。
そうなったらもう、楽しくて仕方なくなります。
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漢方の先生方は、
漢方を語る時、とても楽しそうにしてるでしょう?
あれは何故なのか。
今までたくさん「共感」し、今までたくさん「感動」してきたからです。
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