虚構

2019年04月13日

漢方坂本コラム

ちょっとだけ難しい話。

漢方はたくさんの言葉によって作られています。

「気」とか「血」とか「陽」とか「陰」とか。

でもあえて誤解を恐れずに言えば、

これらの概念は虚構にしかすぎません。

人は分からないものを想像力で補います。

そうやって作られた虚構が「漢方の理」です。

しかし虚構には力があります。

虚構は非常に強い力を持った道具です。

ただし条件付きです。

正しく想像できたものだけ力を持ちます。

「正しく想像する」

この最も難しい作業を、

何代も何代も、脈々と続けてきたのが漢方の歴史です。

→「病名別解説集 序

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※コラムの内容は著者の経験や多くの先生方から知り得た知識を基にしております。医学として高いエビデンスが保証されているわけではございませんので、あくまで一つの見解としてお役立てください。

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