ちょっとだけ難しい話。
漢方はたくさんの言葉によって作られています。
「気」とか「血」とか「陽」とか「陰」とか。
でもあえて誤解を恐れずに言えば、
これらの概念は虚構にしかすぎません。
人は分からないものを想像力で補います。
そうやって作られた虚構が「漢方の理」です。
しかし虚構には力があります。
虚構は非常に強い力を持った道具です。
ただし条件付きです。
正しく想像できたものだけ力を持ちます。
「正しく想像する」
この最も難しい作業を、
何代も何代も、脈々と続けてきたのが漢方の歴史です。
→「病名別解説集 序」