「ほてり」の悪化する季節

2019年11月22日

漢方坂本コラム

いよいよ冷え込んできました。

一カ月前には暖房なんて必要なかったのですが、ここ最近、朝と夜は暖房が無ければ厳しい。

家ではコタツを出しました。

こうなってくると「顔のほてり」や「酒さ様皮膚炎」にお悩みの患者さまからご連絡をたくさんいただくようになります。

これらの症状が悪化してしまう「時期」だからです。

理由は急激な寒暖差。

寒い場所から急激に温かい部屋に移動すると、ポーっと顔が赤くなる方は多いと思います。

それが朝・昼・夜と天候レベルで起こってしまうこの時期は、強力な火照りが生じやすくなります。

外気温に合わせて身体の血行状態を変化させる機能は、自律神経がつかさどっています。

すなわちもとより自律神経に乱れを生じやすい方では、このような症状が強く起こってしまいます。

・荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん)
・十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
・消風散(しょうふうさん)

自律神経の乱れに起因する酒さ様皮膚炎に対して、これら皮膚治療にて良く使われる薬をさんざん使ってきましたが、まったく効果がありませんでした。

皮膚治療をいくら行ってもなかなか改善しない「ほてり」と「酒さ」。

改善していくためには、より根本的かつ専門的な漢方治療を行う必要がありました。

お悩みの方は是非漢方専門の医療機関にご相談してみてください。




■病名別解説:「酒さ・赤ら顔

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