漢方治療と話を聞く事

2019年10月24日

漢方坂本コラム

「こんなに話を良く聞いて貰えてありがたい」

患者さまからそう言っていただける事がしばしばあります。

これは当薬局に限ったことでは決して無くて、

きっと漢方相談薬局ならば、どこでも時間をかけて話を良く聞いていると思います。

漢方は未だ血液検査や画像検査のない時代に発展してきました。

そのため、目で見たり、話を聞いたりすることでお体を把握する事が基本になります。

だから漢方治療を行うならば、必然的にお話を良く聞かなければなりません。

時間をかけてお話を聞かないと、お体の状態を把握する事が出来ないのです。

病院の外来では、一日に50人以上診ることはざらだそうです。

私が修行時代に勤めていた病院でも、一人の先生につき一日80人くらいは普通に診られていました。

どう考えても、話を聞く時間は長くて10分くらい。

もしそれ以上かかってしまうと、とても全員の患者さまに対応する事が出来ないと思います。

仕方がない事とはいえ、治療者にとっても患者さまにとっても、とても厳しい環境だと思います。

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