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【漢方処方解説】桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)・後編

桂枝加竜骨牡蛎湯とは「温泉に入った時に感じる、心地よい脱力感を導く薬」です。血行が良くなることで悩みがどうでも良くなってくる。現実的に起こり得るこの現象こそが、桂枝加竜骨牡蛎湯の薬能の土台になっています。したがって桂枝加竜骨牡蛎湯で治めることができる緊張と興奮とは、血行を促すことで取れるものと言う事ができます。

【漢方処方解説】桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)・前編

今回解説する桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)は、心療内科や精神科領域の病に対して使用される機会の多い処方です。特にパニック障害や自律神経失調症など、不安感や焦燥感(あせり)を伴う病で頻用されています。そして半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)などと同じように、かなり有名な漢方処方の一つでもあります。

6月20日・店主不在のご連絡

誠に勝手ながら、以下の日程にて店主が不在となります。 なお、店は営業しておりますので、お問合せなどございましたら、スタッ...

漢方治療の心得 16 〜古典の読み方〜

私見では、古典は必ず読むべきものです。特に『傷寒論(しょうかんろん)』や『金匱要略(きんきようりゃく)』、さらには『黄帝内経(こうていだいけい)』といった聖典は、必ず読んだ方が良い。自分自身の経験からいってそう思います。臨床上、どうしてもそう感じざるを得ないのです。

省みる

治療の難しさを痛感している。 適切な治療法を紐解き、的確な処方をお出しする。 それだけで治療が終わるのであれば、これほど...

いよいよ梅雨

6月。さあ始まりましたよと言わんばかりの雨。 急激に暑くなる昼、そして肌寒い夜とを繰り返していた5月が終わり、 いよいよ...

後者は名医

患者さまの諦めない気持ちと、先生方との治療経験こそが、次にお会いする先生を名医にします。それが「後者が名医」という言葉の真の意味合いだと、私は思います。今まで患者さまと伴に頑張られていた先生がいらっしゃっるからこそ、その経験が次の先生への大きなヒントとなって、より正確な治療を導くことができます。

探るべき可能性

昨日、またお一人、当薬局での治療を卒業されました。起立性調節障害にて体調を崩されていた男の子。頭痛などの諸症状がほぼ消失し、朝の起床にも全く問題が無くなりました。西洋医学にて治療が難しくても、この日本には鍼灸や漢方など、様々な病の捉え方があります。心の病と指摘する前に、探るべき可能性は沢山あると思うのです。

養生への感謝

養生と一口に言っても、睡眠なのか、運動なのか、食事なのか、各患者さまによって重視するべきものが違います。病を見極めた上で、患者さまに合った養生を探し出していく。的確な養生を探し出すということが、処方を決定するのと同じくらい、改善へと向かうためには大切だと、経験上分かってきたからです。

【お知らせ】お電話相談が予約制になりました

今週より、お電話でのご相談を「予約制」とさせていただいております。 ■ 遠方相談受付 いただくご質問やお問合せに、丁寧か...