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□脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア ~漢方薬で治りやすい坐骨神経痛の特徴~

現在、漢方薬における坐骨神経痛治療は、今までの手法に比べてその効果が飛躍的に良くなっているという実感があります。そしてそれと同時に、坐骨神経痛の中でも比較的治しやすいものとそうでないものとの差が分かるようになってきました。そこで今回のコラムでは、それぞれの状態についてご紹介していきたいと思います。

マチュピチュ

私が秘かに「マチュピチュ」と呼んでいる場所がある。 富士川町・十谷(じっこく)。 空気が薄いという標高でも無いし、 観光...

■症例:胃痛・胃もたれ

「胃が調子悪くて・・・」漢方にて不妊治療に成功した奥さまが、その旦那さまをつれてご来局された。三日前から、ずっと胃が痛むのだという。私は7日分の漢方薬を出した。求めたのは即効性だった。煎じるときの一工夫も伝えておいた。あとは漢方薬がどう効いてくれるのか、祈る気持ちで次の連絡をお待ちした。

「体質」という便利な言葉

漢方治療は「体質改善」ですよ、と良く言うけれど、「体質を改善する」って、何とも曖昧な表現です。「体質改善」とは、本当は「流れ」を変化させています。時に濁流の勢いを削ぎ、時に枯渇した流れを益し、ある病理という方向性に向かわんとするその勢いを調節しているのです。

□脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア ~坐骨神経痛への新たな漢方治療~

腰やお尻の辺りに重だるい痛みを伴い、歩行中の下半身に不快な痺れや痛みを発生させる腰部脊柱管狭窄症や腰部椎間板ヘルニア。これらの症状は坐骨神経痛と呼ばれ、腰椎から下肢へと走行する坐骨神経に沿って不快感を発生させます。意外に感じられる方も多いかも知れませんが、坐骨神経痛は漢方薬よって実際に改善するケースが多いのです。

フルーツについて

重さにして約90パーセントが水分で構成されている果物は、冷やして食べれば胃腸に氷をぶち込むようなもの。胃腸を冷やすし、皮を食べれば消化に時間もかかる。胃腸の弱い人なら胃痛や胃もたれ、下痢を起こしてしまいます。口の中で温めるように、味わって食べて欲しい。農家の方々が作り上げた作品には、味わうほどに滋味があります。

漢方治療の心得 11 〜本の良し悪し〜

臨床家から見て良い本とは、筆者が文章の先に「患者さん」を見ている本です。処方を解説するにしても、理論を説くにしても、病態を説明するにしても、歴史を書くにしても、良い本を記す筆者は、実際に患者さんを見ているという片鱗を滲ませた文章を必ず書くものです。

不透明な医学

漢方とは何と不透明な医学なのだろう。 長く漢方の世界に携わる程にそれを感じる。 非常に曖昧なまま、情報だけが飛び交ってい...

2月

2020年、早くも1月が終わった。 日々患者さまのお体を観させて頂く中で、正確な判断と的確なご対応とを心がける、そうして...

漢方治療の心得 10 〜名医の表現〜

大塚敬節(おおつかけいせつ)先生は、桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)中に含まれる芍薬の薬能を「重り」と言った。江戸の名医・山田正珍は、黄連・黄芩の苦味をもって「気を養う」と表現した。漢方家たち何故、このような分かりにくい表現を使うのか。感覚的に理解することこそが、理にかなっていたのである。