病名別コラム

漢方治療の経験談「子宮筋腫・子宮内膜症治療」を通して

漢方治療では、物理的に大きくなってしまった組織を小さくしていくことは、現実的に言うと難しいという側面があります。しかし、子宮筋腫や子宮内膜症に付随する様々な機能的問題、例えば経血量の過剰や貧血、激しい月経痛やPMS(月経前緊張症)など、これらの側面に対しては、高い効果を発揮することがままあります。

漢方治療の経験談「非結核性抗酸菌症治療」を通して

近年増加傾向にある感染症の一つに、非結核性抗酸菌症(肺MAC症)があります。非結核性抗酸菌という菌に感染することによって起こる病です。咳き込みや息苦しさ、血の混じる痰などが、なかなか治ってくれません。顕著なだるさや食欲不振などを伴うことも多く、当薬局でも多くの患者さまからお問合せを頂く病です。

□自律神経失調症・パニック障害 ~漢方薬による治り方とその具体像~

当薬局でも多くのご相談が寄せられる、自律神経失調症やパニック障害。これら自律神経の乱れを主体する病は、とにかくさまざまな症状を併発しやすいという特徴があります。息苦しさや動悸、頭痛や不眠、不安感や焦燥感を筆頭に、心身に及ぶあらゆる症状が、出たり止んだりを繰り返します。

漢方治療の経験談「更年期障害治療」を通して

更年期障害では、身体の血流を順調ならしめる必要があります。自律神経は血流をコントロールする神経です。また内分泌(ホルモン)は血流にのって運ばれる物質です。体の隅々にまで流れている血流。それを、どのように調節するのか。血流(血脈)という点に着目し、そこに心血を注いだ医学が漢方だと言っても過言ではありません。

□梅雨の病 ~梅雨に起こりやすい症状と効果的な漢方薬~

世界が湿気に覆われる梅雨。今回のコラムでは、この湿気に対応する方法を詳しく述べていきたいと思います。腹痛や下痢、風邪症状や体のだるさ、頭痛や腰痛、膝の痛みなど、特に本格的に暑くなると、きまって体調が悪くなるというかた。その原因は、この梅雨時期の過ごし方にあるかもしれません。

□産後の不調 ~漢方をお勧めできる理由とその手法~

今回のコラムでは、産後の漢方治療の特徴をご説明していきたいと思います。現代のような出産管理を行うことが出来なかった時代では、今以上に妊娠・出産はリスクを伴いました。漢方はそういう時代に作られたからこそ、妊娠・産後の体調を維持・回復するための手法が多く考案されてきました。

漢方治療の経験談「起立性調節障害治療」を通して 3

補中益気湯や苓桂朮甘湯など。すべでの起立性調節障害が王道だけで治せるわけではありませんが、中にはこれらの薬で治る方はもちろんいらっしゃるわけで、王道は王道として、大切な手法だと感じています。ただその一方で、患者さまが受けてきた漢方治療の中には、それはマズいと思うようなものもあります。

□五月病 ~効果的な漢方薬とその養生~

気温が急激に上昇すると、自律神経はその暑さに合わせて血流を緩やかにさせます。その反応が追い付かない方では、気温上昇に煽られて体が興奮状態へと陥ります。五月病を改善していくためには天候に左右されにくい自律神経を作り上げることが必要で、今回はそのために必要な養生と、良く使われる漢方薬とを解説していきたいと思います。

□潰瘍性大腸炎 ~青黛の運用と落とし穴~

潰瘍性大腸炎治療において有名な青黛(せいたい)。近年、潰瘍性大腸炎に特効があるとして、比較的頻繁に使われていた傾向があります。ただし私の経験上、この青黛を一律的に使う・・・ということについては、絶対に反対です。使うのであれば、東洋医学的な見立ての上で、十分に配慮された形で使うべきす。

漢方治療の経験談「更年期に伴う酒さ治療」を通して

東洋医学では閉経に対して独特の考え方があります。閉経に伴う体の機能の変化の波が急激であったり、順調に進んでいかない場合にいわゆる更年期障害が起こります。この波を穏やかにさせる・変化を順調に向かわせるという手法が漢方にはあり、その治療手法に乗せることで酒さも同時に改善してくる場合が多いのです。