□便秘症 ~自力で排便できるようになるために~ 便秘にお悩みの皆さんが口を揃えておっしゃるのが、下剤を飲まなくても排便できるよう、体質改善を図りたいということです。便秘症はたしかに漢方治療によって改善していく方が多い病です。改善というのは先に申し上げた通り、漢方薬を含めたあらゆる下剤を服用しなくても自力で便が出るようになる、という状況を指しています。 2022年03月01日
□胆石症 ~漢方治療を行うべき胆石症の特徴~ 私の今までの経験上、食養生だけではどうしても改善へとは向かっていかない方がおられます。また漢方治療が効きやすい方と、そうでない方との違いも徐々に分かってきました。そこで今回は、漢方治療を行った方が良い胆石症、また漢方にて治療効果が見込める胆石症というものを、私自身の経験に基づいてご紹介していきたいと思います。 2022年02月15日
漢方治療の経験談「膵炎治療」を通して いくら漢方薬が効くといっても、こと膵炎においては、ご自身の判断で漢方薬を選択することは絶対にやめていおいた方が良いです。膵炎治療は、かなり独特です。膵炎にこれが効くという処方があるわけではなく、膵臓のみならず消化管全体、ひいては心肺機能にまで及んだ状況把握が薬方選択のキモになります。 2022年02月10日
漢方治療の経験談「無月経治療」を通して 無月経にもいろいろあります。18歳以上になっても月経が始まらない原発性無月経と、今まで来ていた月経が来なくなってしまった続発性無月経、そして背景に何らかの病が関与しているものもあります。漢方治療においては無月経は子宮部の血液の流れがストップしている状態と考える。そして、それを如何に通すのかを考えます。 2022年01月24日
□更年期障害 ~漢方治療をお勧めできる更年期障害の特徴~ 更年期障害には漢方治療をお勧めできるものと、そうでないものとがあります。西洋医学ではホルモン補充療法(HRT)がしばしば行われますが、漢方治療はそれを行っても改善しないケースにこそ、強くお勧めすることができます。そして、ホルモン補充療法で改善しない更年期障害には、ある共通した特徴が見受けられます。 2022年01月11日
□不眠症・睡眠障害 ~漢方薬で治しやすい不眠の特徴~ 不眠症・睡眠障害に用いられる漢方薬は決して睡眠導入薬ではありません。したがって直接的に眠らせることは難しい、というのが正直なところです。しかし、眠れなくなっている身体の不調を総合的に改善することで「自然な眠り」へと導きます。良く起こるのが、主たる症状が改善していく過程で、不眠も同時に解消されてくるという現象です。 2021年12月27日
漢方治療の経験談「産後の不調」を通して 妊娠・出産は、女性の体に必ず変化を及ぼします。さまざまな難病や更年期障害、皮膚病やパニック障害、自律神経失調症や慢性疲労性症候群など、多くの病の素因を形成する可能性がある、妊娠・出産。できれば産後、もし自覚症状がなかったとしても、漢方薬を利用してみることを、ぜひともご検討ください。 2021年12月01日
◆漢方治療概略:「冷え性」・後編 前編では「漢方薬で冷え性はどこまで治るのか」「冷え性を治す・漢方薬の選び方」について解説しました。本編では、「苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)」「人参湯(にんじんとう)」「八味地黄丸(はちみじおうがん)」の効用と、「冷えない体になるための養生」について解説します。 2021年11月15日
◆漢方治療概略:「冷え性」・前編 今回は、冷え性に効果的な漢方薬をご紹介しながら、どこまで治るのかという点も含めて解説していこうと思います。冷え症治療において有名な処方としては、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」「温経湯(うんけいとう)」「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」が挙げられます。 2021年11月13日
漢方治療の経験談「疲労倦怠感治療」を通して 漢方治療において最もご相談の多い症状は、おそらく「疲れ」。いわゆる「疲労倦怠感」だと思います。もしそれが主訴ではなかったとしても、疲れていますか?と聞けば多くの方がイエスと言います。そして漢方薬を服用すると、主訴と同時に疲労も不思議と取れてくるものです。 2021年11月08日