病名別コラム

漢方治療の経験談「起立性調節障害治療」を通して 2

頭痛を取る。めまいを取る。そして同時に、その子が本来持っている成長のポテンシャルを充分に発揮させること。起立性調節障害は、ただ症状を取れば良いという病ではありません。体は成長したいのに、それが出来ない。そういう体の悲鳴が、この病症を形成しているように見えるのです。

漢方治療の経験談「起立性調節障害治療」を通して

朝、学校に行こうと思っても起きられない。頭が重く、痛い。体が重く、力が入らない。その他めまいや吐き気、立ちくらみなどの様々な症状を発生させる「起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)」。決して治らない病ではなく、的確な治療によって改善へと導くことのできる病です。

漢方治療の経験談「酒さ・赤ら顔治療」を通して

「酒さ様皮膚炎」。鼻や頬を中心として強い赤味を発生させる疾患です。灼熱感を伴う強い火照りや発疹、時に痛みなどの知覚過敏を伴います。私の経験上、漢方治療によって改善へと向かうことの多い疾患ですがやはり波を打ちます。急激な寒暖差はその最たるもので、冬や春では特にこの波が生じやすくなります。

□メニエール病 ~漢方薬をお勧めする理由・難治性メニエール病と漢方~

メニエール病には漢方薬が良い、そうネットや本に沢山書かかれていますが、確かにこれは事実だと感じます。臨床上、どこに行っても改善しなかったメニエール病が、漢方薬にて改善するというケースを散見するからです。今回は、実際にどうして漢方薬が良いのかという点について、私自身の考えをご紹介していきたいと思います。

□下痢 ~梅雨時期の下痢に効く漢方薬2~

平胃散(へいいさん)と人参湯(にんじんとう)を飲んでも下痢が止まらなかった。それならば基本的には然るべき医療機関に相談していただくことが得策です。しかし常備薬という意味では平胃散と人参湯以外にも良い薬があるのです。そのため蛇足を覚悟してあと二つだけ、梅雨に使われやすい漢方処方を解説したいと思います。

□下痢 ~梅雨時期の下痢に効く漢方薬1~

梅雨に入ると人は「下痢」を起こしやすくなります。また下痢までいかないものの「軟便・泥状便」がずっと続いてしまう方もいます。今回ご紹介する漢方薬は、とにかくすぐに対応して頂けるよう、ドラッグストアさんに置いてありそうな処方を選んでみました。そして出来るだけ副作用なく安全に服用できるものをご紹介致します。

【考察】新型コロナウイルス感染症に求められる漢方治療

新しい病が発生し、それに対して未だ西洋医学的治療薬がない、とういう状況が起こったとするならば、その時は漢方治療にも多くの期待が寄せられるはず。このような状況の時に、求められるもの。それは、新しい病に対応できる漢方薬ではありません。一人でも多くの、東洋医学的な見極めを行える人材です。

□蓄膿症・後鼻漏・慢性副鼻腔炎 ~漢方治療による治り方・後編~

前編のコラムでは副鼻腔炎・蓄膿症・後鼻漏治療では「完治までの過程の中で一時的に症状が増悪することがある」ということを解説いたしました。この場合、最も重要なことは「もともとの病が悪化しているわけではないという状況の見極め」です。今回はこのような一時的な悪化現象がどのように起こりやすいのか、その具体例をお示しします。

□蓄膿症・後鼻漏・慢性副鼻腔炎 ~漢方治療による治り方・前編~

顔面が痛い・鼻の奥が重い・匂いが分からない・後鼻漏が続いて息苦しいなどなど、日常的に意識せざるを得ない不快な症状を発生させる副鼻腔炎や上咽頭炎。西洋医学的に完治させることの難しいケースが多いことから、漢方治療をお求めになる方の多い疾患です。ただし一口に副鼻腔炎・上咽頭炎と言っても、その病態は実に様々です。

□間質性膀胱炎 ~漢方治療による具体的な対応手法~

間質性膀胱炎は、頻尿・尿意亢進・尿意切迫感・膀胱痛などを発生させる膀胱炎の中でも、非常に治療が難しく、治りにくい病としてお困りの方が多い疾患です。当薬局でも漢方治療に一縷の望みを託して多くの方がご来局されます。私自身の経験上、間質性膀胱炎治療においては「単純な膀胱炎ではない」という理解が先ず必要です。