病名別コラム

□脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア ~漢方薬で治りやすい坐骨神経痛の特徴~

現在、漢方薬における坐骨神経痛治療は、今までの手法に比べてその効果が飛躍的に良くなっているという実感があります。そしてそれと同時に、坐骨神経痛の中でも比較的治しやすいものとそうでないものとの差が分かるようになってきました。そこで今回のコラムでは、それぞれの状態についてご紹介していきたいと思います。

□脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア ~坐骨神経痛への新たな漢方治療~

腰やお尻の辺りに重だるい痛みを伴い、歩行中の下半身に不快な痺れや痛みを発生させる腰部脊柱管狭窄症や腰部椎間板ヘルニア。これらの症状は坐骨神経痛と呼ばれ、腰椎から下肢へと走行する坐骨神経に沿って不快感を発生させます。意外に感じられる方も多いかも知れませんが、坐骨神経痛は漢方薬よって実際に改善するケースが多いのです。

□過敏性腸症候群(IBS) ~実際に効かせるために・漢方治療における重大なコツ~

突然の絞られるような腹痛と共に急迫的な便意を生じる過敏性腸症候群(IBS)。画像や血液検査にて異常を発見しにくい過敏性腸症候群は、心理的要因(ストレス)が強く関わる代表的な心身症の一つです。西洋医学的な診断・治療が比較的難しいという印象があり、そのため漢方治療を選択する機会が多くなるのです。

□自己免疫疾患・アレルギー性疾患 ~原因不明の炎症・その漢方治療~

現代では原因不明の炎症を生じる病が数多く存在しています。アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患や、乾癬などの皮膚の病、そして関節リウマチなどの自己免疫疾患、また潰瘍性大腸炎やクローン病などがこれに属しています。これらは根本治療が難しく、ステロイドの副作用が危惧されることからも、治療が難しい病という印象が持たれています。

□寒冷蕁麻疹(かんれいじんましん)~どうして治るのか?漢方治療の実際・後編~

寒冷蕁麻疹にて核になる治療、「発表法(はっぴょうほう)」。甘草麻黄湯を基本とした処方群によって行われるこの手法は、正確に適応すると迅速な効果を発揮します。しかし、正確な発表剤を選択しているのに効果がない。実はそういうケースは多いのです。それは何故か。理由は簡単で、薬力が足りないからです。

□寒冷蕁麻疹(かんれいじんましん)~どうして治るのか?漢方治療の実際・前編~

寒冷蕁麻疹では漢方治療を第一選択にするべきである、私見ではそういっても過言ではないほど漢方治療が効を奏します。即効性をもって改善することも多く、さらに抗ヒスタミン薬では難しい蕁麻疹の根治を目指すことが可能です。そのため寒冷蕁麻疹にお悩みの方には、専門的な漢方治療を受けて頂くことを強くお勧めいたします。

□酒さ・赤ら顔 ~ほてり体質者と気をつけるべき生活の養生~

今回は、赤ら顔・酒さを起こしやすい体質をどのように改善していったら良いのか、その具体的な養生を説明していきたいと思います。血管の緊張度が弱く、もともと弛緩させやすい方が、それを助長させ、悪化させてしまう生活とは何か。これをやってしまうと悪化しますというポイントがあるので、その点を解説していきたいと思います。

□蕁麻疹(じんましん)~なぜ繰り返すのか?漢方から紐解くその理由~

蕁麻疹(じんましん)は皮膚疾患の中でも非常に強い痒みを伴う不快感の強い病です。皮膚面に明確な膨疹が勢いよく発生し、さらに掻くと広範囲に広がっていきますので心配になる方も多いかと思います。しかし一過性のものであればそれほど心配はいりません。問題になるのは、一度治ってもすぐに繰り返してしまう蕁麻疹です。

□酒さ・赤ら顔 〜なぜ温度差でのぼせるのか?ほてり体質者の特徴〜

当薬局にてご相談の多い病である酒さ・赤ら顔。治療により症状が安定している方でも、決まって不安定になりやすい時期があります。冬のはじめや春、つまり季節の変わり目です。その理由にはいろいろな要因が考えられますが、自覚的に最もはっきりと感じられるきっかけは気温・室温の「寒暖差」です。

□蓄膿症・後鼻漏・慢性副鼻腔炎 ~漢方薬で治る?その実際のところ~

鼻の奥、つまり鼻腔やそのさらに奥である副鼻腔に慢性的な炎症を生じ、痰や膿が詰まる慢性副鼻腔炎や蓄膿症は、鼻づまりや後鼻漏(鼻の奥から咽に痰が垂れる症状)、さらに顔面の痛みを発生させます。慢性副鼻腔炎や蓄膿症、またそれに伴う鼻閉や後鼻漏を治療していく時、最近では漢方治療が選択されやすくなってきました。