漢方坂本コラム

急激な冷え込みと欲と面倒さ

手足の冷えに、腹痛下痢、排尿障害に神経痛、ほてりや酒さなど、急激に寒くなる時に悪化する症状が、この2週間で続々と出てくるようになりました。予防としてはとにかく急激な冷え込みに対応すること。特に夜間と朝方。早めの冬支度を行い、衣服や暖房を先回りして調えておくこと。当たり前のことですが、これがなかなかばかにできません。

《note》【漢方治療解説】中級者以上対象:「過敏性腸症候群(IBS)」の治し方とそのコツ

私の印象としては、過敏線性腸症候群は上手に治療すれば漢方治療でちゃんと効果を出すことのできる病です。患者さまによって治しやすさ・治しにくさの病態の違いはありますが、然るべき治療方針を定め、それに即した薬方選択および養生が実現されれば、症状は比較的順調に緩和されていくものです。

【漢方処方解説】六君子湯(りっくんしとう)・後編

六君子湯を解説した浅田宗伯の著書『勿誤薬室方函口訣(ふつごやくしつほうかんくけつ)』の文章の中で注目していただきたいのは次の箇所です。「理中湯の変方」「中気を助け胃を開くの効」「千金半夏湯の類数方あれども此方の平穏にしかず」宗伯はなぜこのような言葉を使い、言い回しをしたのか、その理由を考えてみたいと思います。

【漢方処方解説】六君子湯(りっくんしとう)・前編

胃腸に効く薬、六君子湯。いわゆる胃腸の弱い人に無作為に使っても効くことの多い名方です。今回の解説では江戸後期から明治にかけて活躍した巨匠・浅田宗伯(あさだそうはく)の著書『勿誤薬室方函口訣(ふつごやくしつほうかんくけつ)』を紹介します。浅田宗伯の口訣には、彼なりの六君子湯に対する「指摘」が隠されています。

《note》五苓散と苓桂朮甘湯の違いを理解しているか

強い口喝があるのにもかかわらず、五苓散ではなく苓桂朮甘湯で対応するべき時がある。五苓散と苓桂朮甘湯、両者の鑑別は、教科書的に言えば口喝の有無ですが、臨床では、必ずしもそうとは限りません。両者の見極めは、より根本的なところを見る必要がある。今回のnoteでは、そこを解説してみました。

漢方治療の心得 39 ~歴史への冒涜~

伝統を守るとは、時に今までの物を壊し、新たに開拓する行為無くしては成し遂げることができません。過去への強い固定観念と、しきたりを守ろうとする先哲たちとの勝負。それこそが、漢方の歴史の一員になるということ、そして漢方治療に精通するための道のり、その第一歩目に立つということです。

《note》咽痛だけじゃない・銀翹散の応用と使い方の妙

咽の痛み止めとして有名な銀翹散。以前に詳しく解説しています「【漢方処方解説】銀翹散(ぎんぎょうさん)」をさらに深堀りしていきたいと思います。銀翹散は咽痛とか風邪とか、そういう一時的な症状に頓服的にしか使われないイメージがありますが、そうではなく長服することで慢性炎症を緩解へと導く使い方もできます。

漢方治療の経験談「パニック障害治療」を通して 2

治療を行うも治らない、一度治っても再発してしまう、なるべく向精神薬は飲みたくないなど、治りにくく、しつこく、かつ常に不安を伴う病。ただ私にとってパニック障害は、決して不治の病という印象ではありません。もちろん程度にもよります。難しい場合もあります。ただし正しい治療によって、比較的回復へと向かっていくことのできる病です。

【臨時休業のお知らせ】9月20日・土曜日

■臨時休業のお知らせ2025年9月20日・土曜日は、店主所用のため終日お休みを頂きます。大変ご迷惑をおかけいたします。よ...

茹だる9月

この時期は通常、夏バテの患者さまが増えてくるのですが、今年はそうではなく、寒暖差の激しい春や、湿度が高まる梅雨時期に起こるような体調不良が増えています。例えば頭痛や不眠や動悸、体のだるさや体の痛み、胃腸や頭部の症状。今回はそれだけでなく、自律神経の乱れからくる精神症状を訴えられる方がとても多いという印象があります。