漢方坂本コラム

当たり前に引かれた線

昭和の名医・中島随証(なかじまずいしょう)先生。癌の患者さまを「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」で治癒せしめたという逸話があります。アレルギー性鼻炎や喘息の治療薬として有名な小青竜湯を癌に使った理由は「肺に水があったから」。当たり前に行われた時の理由は、いつだってシンプルです。

【漢方処方解説】補中益気湯(ほちゅうえっきとう)・後編

今回は補中益気湯(ほちゅうえっきとう)の本質的な効能を紐解いていきたいと思います。史実から判断すると、補中益気湯は「身体の火(興奮)を鎮めるための処方であるということ」「消化機能を鼓舞することで火を沈静化させようとした処方であるということ」といった特徴を備えた処方だということが分かります。

【漢方処方解説】補中益気湯(ほちゅうえっきとう)・前編

漢方薬の中でも一二を争う有名処方である補中益気湯(ほちゅうえっきとう)。特に「疲れ」や「倦怠感」に対して用いられることの多い処方ですが、実はあまり効果が感じられないという声を聞くことが多々あります。この理由を知るためには、実は「歴史」を紐解く必要があります。

クールベ展

気持ちの良い晴天に恵まれた昨日、 かねてより見に行きたかったギュスターブ・クールベ展に行ってきました。 ※山梨県立美...

意地悪な先生

患者さまに合った処方をお出しすることが解答だとするならば、その解答へと至る道筋にこそ、症状を改善させるための薬能が宿っています。つまり解答を見つける能力よりもずっと、問題を見つけ、作り出す能力の方が臨床では求められています。修業時代にお会いしてきた「意地悪な」漢方の先生方は、私にそれを教えてくれました。

明日・木曜日は店主が不在となります。

明日、10月22日の木曜日は、所用のため店主が不在となります。 薬局自体は開けております。何かございましたら、後日店主...

今欲しいもの

東洋医学の聖典『黄帝内経(こうていだいけい)』では、天候が人に及ぼす影響を滾々(こんこん)と述べている箇所がある。雨の日に頭痛がする、台風が来ると目眩(めまい)がする。こういった当たり前の実感にこそ、紛れもない事実がある。今後も続くであろう気候の波に先手を打つカギも、きっと実感にある。とにかく今は、実感が欲しい。

脳の働き・体の声

東洋医学はその歴史上あまり「脳」を論じてきませんでした。医学としての致命的欠陥であると解釈されがちですが、同時にそこにこそ東洋医学の思想が垣間見れると思っています。すなわち脳は体の指令を仲介する器に過ぎないということ。脳から積極的に指令を送っているわけではないということです。

■症例:片頭痛

片頭痛。今までは病院で出された鎮痛薬で何とかしのいでいた。しかし今年の夏ぐらいから全く効かなくなってしまった。面色青白く、線の細いからだ。特に足首が常に冷えていた。明らかに冷えに属する頭痛である。「温めなければこの頭痛は取れない」。治療方針をそう断じて、細部を詰めるべく、お体の状態を詳しく伺った。

消えていく治療

毎日作るのに手間のかかる煎じ薬。はじめは大変だし億劫だと思うのですが、自然と当たり前になっている方が多い。そして症状が改善する時もそう。知らない間に自然に消えていく。もっと自然に、もっと当たり前に。薬が無くても大丈夫、先生がいなくても大丈夫となるように。自然と消えていけるような、そんな治療が望ましい。
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