漢方治療の心得 4 〜臨床の現実〜 「腎虚(じんきょ)」による腰痛では八味地黄丸(はちみじおうがん)を使います。こう書かれている本があります。いろいろな本を読み進めていくと徐々に八味地黄丸の使い方が分かってきます。分かった気になります。そして八味地黄丸を腰痛に使う。しかし、全く効かない。これが臨床です。 2019年11月09日
■症例:更年期障害(酒さ鼻・ほてり) 50歳、女性。更年期障害のご相談である。閉経後、火照りが強く出はじめて、顔面が赤くなった。緊張すると動悸し、顔が火照って頭から汗をかくという。華奢な肢体に乾燥した肌と髪。理知的だが緊張をはらんだ口もと。桂枝加竜骨牡蛎湯では効かないと思った。そして同時に、ある処方が頭に浮かんだ。 2019年11月08日
漢方治療の心得 3 〜我慢と焦り〜 病であるならば、患者さまは必ず「我慢」されています。だからこそ治療者も同じように「我慢」しなければいけません。早く治してあげたい、一日でも早く症状を楽にさせてあげたい、そう願い努力しながらも、焦らず我慢すること。その姿勢こそが、結局は最短ルートでの治療を可能にします。 2019年11月07日
○漢方治療の実際 〜この漢方薬、本当に効果ある?と感じられている方へ〜 まず第一に漢方薬は、各先生方によって使い方が変わります。次に漢方は、各先生方によって病の治し方が変わります。さらに漢方薬は、名前が一緒であっても効能が異なるということが当然のように起こります。全ての治療において言えることですが、特に漢方治療においては治療者と患者さまとの意思の疎通が全てです。 2019年11月06日
冷えるの嫌だな・・という季節 2 現実的に、薬を飲まなくても改善できる冷え性があります。冷え性は日々の努力や生活習慣の見直しを行うことだけで改善することも少なくありません。薬で対応しなければいけないのは、そういう見直しを行っても改善しない方です。ですので、まずは冷え性を改善するために自分でできることを知る必要があります。 2019年11月01日