漢方治療と話を聞く事 漢方は未だ血液検査や画像検査のない時代に発展してきました。そのため、目で見たり、話を聞いたりすることでお体を把握する事が基本になります。だから漢方治療を行うならば、必然的にお話を良く聞かなければなりません。時間をかけてお話を聞かないと、お体の状態を把握する事が出来ないのです。 2019年10月24日
□蓄膿症・後鼻漏・慢性副鼻腔炎 ~漢方薬で治る?その実際のところ~ 鼻の奥、つまり鼻腔やそのさらに奥である副鼻腔に慢性的な炎症を生じ、痰や膿が詰まる慢性副鼻腔炎や蓄膿症は、鼻づまりや後鼻漏(鼻の奥から咽に痰が垂れる症状)、さらに顔面の痛みを発生させます。慢性副鼻腔炎や蓄膿症、またそれに伴う鼻閉や後鼻漏を治療していく時、最近では漢方治療が選択されやすくなってきました。 2019年10月23日
温毒の気 徐々に冬の気配をうかがわせる気温の低下、にも関わらず空気に湿り気を帯び、ややもすると暑いなと感じるときもある。温毒(うんどく)を招来する天候です。特に、喉に影響を及ぼします。このような空気のときは咽頭炎や扁桃腺炎がこじれて悪化しやすくなります。寝不足・飲酒・タバコに気をつけてください。 2019年10月21日
治らない病に悩まれている方へ 病院にて治療を受けるも充分に改善されていない、という方々にとっては、第2・第3の手段として漢方治療を是非検討してみてほしいと思う。西洋医学が強力な第一選択的医療として存在している現在、そこで救われなかった時に受ける患者さまの気持ち。全ての医療に見放されたような気持ちになるはずです。しかし第2・第3の医療としてその救いになる可能性が、漢方治療にはあります。 2019年10月19日
□起立性調節障害 ~治療の具体例と治り方~ 頭痛が酷くて起きられない、体がだるくて起きられない、こういった症状を毎日のように繰り返す起立性調節障害は、本人にとっては苦痛の極みです。起立性調節障害はこのような病そのものの不快感に加えて、日常活動に強く影響が及ぶ疾患でもあります。早く友達と遊びたい、学校の出席日数が足りない、部活の試合にまでは治したい。こういった当然のご要望にお応えするためには、常に効果の迅速性を考えながら治療を行う必要があります。 2019年10月18日
冷えと加速 〜 加速的に体を温める手段〜 冷えには加速度があります。つまり急に冷えるのか、穏やかに冷えていくのか。今の時期は、加速度をもって、急激に、冷える次期です。この時期に起こりやすい現象として、手足が冷えてなかなか温まらないという症状があります。基本的には筋肉トレーニングが有効ですが、それにも限界があります。したがってもしこれらの症状でお困りの方は、漢方治療をお勧め致します。漢方には「加速的に体を温める」という手段がいくつかあるからです。 2019年10月16日
□起立性調節障害 〜効果的な漢方薬とその即効性〜 起立性調節障害に対しては、最近多くの医療機関が治療の一部に漢方薬を選択するようになりました。的確な漢方治療を行うと、朝起きられるようになる、頭痛や動悸・立ちくらみといった症状が改善するというだけではなく、気持ちが明るくなって友達ともうまくいくようになったり、止まっていた身長が伸び始めたりといった、順調な成長を促せるケースが多いからです。 2019年10月15日
■症例:脊柱管狭窄症 67歳、女性。足の付け根(臀部)に痛みが走った。病院にて診察を受ける。検査の結果「脊柱管狭窄症」と診断された。腰の骨(腰椎)が変形し、脊髄が圧迫されている。臀部の痛みと足裏の痺れは、それが原因だった。患者さまから「漢方薬で骨の変形が治るのでしょうか?とのご質問を受けた。私はこうお答えした。現実的に、漢方治療で骨の変形を治すことは難しいかもしれません。しかし、痛みや痺れを取ることは、おそらく可能です、と。 2019年10月12日