漢方坂本コラム

酒さ様皮膚炎と秋

今時期心配になるのが、急激な寒暖差によって顔がほてり、場合によっては顔面に皮膚炎が起こる「酒さ鼻」。夏に安定し、秋や冬になると悪化するという傾向があります。今まで安定していた方なら、一時的にほてりを感じても落ち着くケースが多いので心配ありませんが、自律神経の不安定さをそのまま放っておいている方は、ほてりが強く出る可能性がありますので注意が必要です。

自分に気合いを入れるためのコラム

実は最近のどを痛めてしまい、声を出すのが少しツラい。本日ご来局いただく皆さまには、もれなく私のウィスパーボイスをお届け致...

秋空と病

天が高い。秋ですね。秋には「燥気」が天を埋めます。内経(だいけい)と呼ばれる東洋医学の聖典にそう解説されている通り、初秋...

個性

西洋医学と東洋医学、両者には多くの違いがあるが、際立って異なることは、東洋医学ではその方の個性を見極めなければならないと...

のどの痛みに効く漢方薬

この時期、非常に多くなるのが、のどの痛みに関するご相談です。結論から言うと「のどの痛み」には漢方薬がとてもよく効きます。エキス顆粒剤で十分です。お湯に溶かして、のどに付着させるようにゆっくりと飲み下すのがコツです。効きが良いため、頓服薬(症状がある時だけ飲む薬)として、家庭に常備しておくことをオススメしています。

ダイエットの原則

特に健康上問題はないが、ダイエットしたいという方へ。夕飯を食べずに寝てみてください。それがまず基本です。それでも体重が減らない場合、二、三十分の汗をかく程度の運動をする。できれば毎日。絶対とは言えないまでも、かなりの方がこれでやせるはず。取り入れる食事と、代謝とのバランス。これがダイエットの原則です。

ご家族と漢方薬

お母さん、お父さん、お子さま。ご兄妹、おじいちゃん、おばあちゃん。当薬局ではご家族で漢方治療をお求めいただくケースが多い...

■症例:胆石症

40代、女性。一昨年の夏、健康診断で胆石が見つかった。食事制限が難しい環境にある患者様で、生活の見直しはなかなかできなかった。私は消化管の緊張を解除する薬方を出した。体の中心をリラックスさせる。すると不思議とからだ全体へとそれが波及する。14日後、食後の胃もたれを感じなくなったとの報告を聞く。さらに薬を服用した後、お腹があたたまり、脇腹の慢性的な重さが和らいだという。

ポスター

先日歩いた恵比寿・代官山間。無造作に張ってあるポスターに目がとまりました。色褪せてる。内容は良くわからない。でもその雰囲...

インフルエンザに麻黄湯が出される理由 2

麻黄湯は決して一律的に使って良い薬ではなく、間違えた使い方をすると逆に悪化させることさえあります。インフルエンザに使うにしても、麻黄湯の使い方に適した状況であるかどうか。その見極めを必ず行う必要があります。麻黄湯は構成生薬から考えて、「かなり強く発汗を行なおうとしている状態」「かつ強く発汗を行っても大丈夫な状態」に使うべき処方です。