未来への投資 治療には、辛さが伴います。当薬局の漢方治療では、特にそうかもしれません。煎じ薬を毎日煎じ、食事・睡眠などの養生を指導され、良くなったと感じてもまた波を打ち、保険治療と比べれば決して安い金額ではありません。しかし、治療には終わりがあるべきだです。そう想いながら、なるべく最短での道のりを模索しつつ、治療に臨んでいます。 2023年11月24日
慣れていない人生 近年、お子さまのご相談が増えてきています。ここ5.6年の間で、一気に増えたという印象があります。起立性調節障害や過敏性腸症候群など。お子さまにおける漢方治療。各世代の中でも、特殊な治療を必要とする傾向にあります。目まぐるしく身体が変わる。精神的にも大きく成長する。その特殊性を鑑みる必要が、どうしてもあります。 2023年11月02日
秋に先手を打つ 秋の寒暖差にて悪化しやすい症状には、咽の痛み・風邪(上咽頭炎・副鼻腔炎)、腹痛・下痢・便秘、排尿障害・膀胱炎・間質性膀胱炎、顔のほてり・酒さ・酒さ様皮膚炎、自律神経失調が挙げられます。季節というものは、とても不思議です。その時々で、必ず増えてくる症状・病がある。人の体は、自然とともに変化しているのだと如実に感じます。 2023年10月19日
すでに知っていること 患者さまは、治療が進んでいくと、皆、口をそろえてこうおっしゃいます。何で悪化するのかが分かりやすくなってきた、と。例えば睡眠不足であったり、例えば食事の不摂生であったり。天候であったり、月経であったり、悪化のきっかけを自覚できるようになる。知識ではなく、実感として理解できる。この気付きこそが、病が治るということです。 2023年09月30日
漢方治療の経験談「気管支喘息治療」を通して 喘息治療には永い歴史があります。漢方の聖典『傷寒論(しょうかんろん)』や『金匱要略(きんきようりゃく)』において、既に喘息治療は記載されています。喘息は、漢方によって改善しやすい病だと言えます。喘息における漢方治療の要綱を述べると、漢方では「本治(ほんち)」と「標治(ひょうち)」とを分けることが基本です。 2023年09月14日
口癖 漢方治療には、残念ながら、決められた「答え」というものが用意されていません。どうしてもその都度都度で、解答の導き方を考えなければなりません。凡そのフォーマットがあることは確かですが、教科書通りには決していきません。だから漢方治療は、一つ一つ、たくさんの問題を解決し続けなければ、成功へと到達することができません。 2023年09月07日
現代に生きている私たち 神秘的というイメージ、不思議というイメージ、少なからず東洋医学にはそういう印象がある一方で、今でも残っているものに関しては、どこかで薬として認められている印象もあります。今私たちが目にしているのは、淘汰という何重ものフィルターによって、濾過されてきた薬たちです。 2023年08月29日
漢方治療の経験談「アトピー性皮膚炎治療」を通して アトピー性皮膚炎は、他の皮膚病と比べてもある程度わかりやすい臨床像を形成します。赤くガサガサとした皮膚面、時に象の皮膚のように厚く肥厚することもある。程度の強弱や範囲の違いこそあれ、一目にアトピー性皮膚炎と分かるケースも少なくありません。ただ、だからといって処方がすぐに決まるわけではありません。 2023年08月21日