漢方治療について

〇漢方治療の実際 ~「漢方」と「中医学」との違い・前編~

「漢方」と「中医学」。これらは同じもののようですが、実は別物です。両者ともに我が国日本で行われている伝統医学ではありますが、伝わってきた由来もその内容も、異なる側面を多分に含んでいます。漢方と中医学、両者にどのような違いがあるのかを詳しく解説していこうと思います。

難病に効く生薬

漢方の聖典『傷寒論(しょうかんろん)』では、当たり前に転がっているような生薬しか使っていません。ショウガとかネギとか。ナツメとかシナモンとか。漢方薬の凄さは、使い方を突き詰めていった。そこにこそ、知恵の真髄があると思うのです。あくまで「使い方の妙」。それが、思いもよらぬ効果を発揮するカラクリなのです。

患者さまの「力」

今回の漢方治療は、彼の聡明さと素直さに助けられたと思っている。提示した治療の意味をちゃんと理解して、かつ生活で気を付けるべきことをちゃんと実践してくれた。それが良い結果をぐっと引き寄せることにつながったことは間違いなくて、結局2か月で完治できたのは、本人が素直に努力してくれたからこそである。

ストレスが原因ならばすぐ柴胡・芍薬を使いたくなるという失敗

柴胡は必ずしもストレスが強いときに使うという生薬ではありません。体がある淀(よど)みにおちいった時に使う生薬なのであってその原因の一つがストレスであるというだけです。肝鬱=柴胡なんていうのは嘘。ましてやストレスが原因=肝鬱なんていうのは全くのデタラメです。

漢方治療の経験談「起立性調節障害治療」を通して 2

頭痛を取る。めまいを取る。そして同時に、その子が本来持っている成長のポテンシャルを充分に発揮させること。起立性調節障害は、ただ症状を取れば良いという病ではありません。体は成長したいのに、それが出来ない。そういう体の悲鳴が、この病症を形成しているように見えるのです。

漢方治療の経験談「起立性調節障害治療」を通して

朝、学校に行こうと思っても起きられない。頭が重く、痛い。体が重く、力が入らない。その他めまいや吐き気、立ちくらみなどの様々な症状を発生させる「起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)」。決して治らない病ではなく、的確な治療によって改善へと導くことのできる病です。

曇天の癘気(れいき)

漢方治療を行っている中で良く感じることなのですが、頭痛や目眩(めまい)、下痢、鼻炎など、各患者さまに、突然同じような症状が発生してくることがあります。「天候」。東洋医学の思想は、人間と天候との関係の中で培われてきたという背景があります。この事実は、おそらく人と病と健康とをつなぐ本質的な着想です。

漢方治療の経験談「酒さ・赤ら顔治療」を通して

「酒さ様皮膚炎」。鼻や頬を中心として強い赤味を発生させる疾患です。灼熱感を伴う強い火照りや発疹、時に痛みなどの知覚過敏を伴います。私の経験上、漢方治療によって改善へと向かうことの多い疾患ですがやはり波を打ちます。急激な寒暖差はその最たるもので、冬や春では特にこの波が生じやすくなります。

本当に弱い方など

人の辛さは、あくまで人の辛さ。 それは辛いね、大変だねと、どんなに共感した所で、 患者さまと同じ辛さを感じることが、...

愛憎のブルース

正直、私のコラム、 今まで結構ノリと勢いとで書いてきたところがあります。 日々思うことや、漢方にご興味を持たれている...
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