漢方治療日記

漢方治療の経験談「パニック障害治療」を通して 2

治療を行うも治らない、一度治っても再発してしまう、なるべく向精神薬は飲みたくないなど、治りにくく、しつこく、かつ常に不安を伴う病。ただ私にとってパニック障害は、決して不治の病という印象ではありません。もちろん程度にもよります。難しい場合もあります。ただし正しい治療によって、比較的回復へと向かっていくことのできる病です。

《note》桂枝加竜骨牡蛎湯が効く典型例と見極めのコツ

見て初めて「なるほどな」と感じるものがある。しかしそれを書き伝えることは大変難しい。ここが漢方の勉強の難しさでもあります。そこで一つの試みとして、「典型例を伝える」ということをやってみたいと思います。第一回目は私も良く使う処方「桂枝加竜骨牡蛎湯」について解説していきます。奥深い処方です。

今までと違う夏

今年の夏は違います。特に多いのが、強い火照りや首コリ肩こり、そしてめまい、さらに同時に起こる不安感やイライラや焦燥感。これは普通であれば春に良く見られる症状です。北に低気圧が発生していますので、その影響もあるでしょう。しかし私はそれだけではないと思っています。強力な寒暖差。気温の差ではなく、室内と室外との差です。

《note》柴胡剤や竜骨牡蛎剤では治らない自律神経失調症への対応方法

今回のnoteでは自律神経失調と聞けば即剤に想定される方剤郡、例えば柴胡剤や竜骨牡蛎剤、また半夏厚朴湯などの蘇葉剤、そういったもの以外で、是非頭に入れておくべき漢方薬と、その効かせ方とをお伝えいたします。漢方には「博く衆方を采(と)る」という言葉があります。まずは使える薬を増やすことが大切です。

《note》師匠に提出した宿題【補中益気湯創方の意図】

補中益気湯は、数ある処方の中でも、作者自らが創方の意図をはっきりと文章に残している珍しい薬です。故にこの処方を知り、その正しい使い方を習得するためには、作者である李東垣の言葉を読み解く必要があります。ただしこの文章、物凄く分かりにくいのです。山本巌先生も「美麗で流調だが難解」と表現されています。

《note》清暑益気湯エキス顆粒剤はこれをやると良く効くようになります

夏バテに使われる漢方薬として有名なものに「清暑益気湯」があります。その名の通り、暑さに負けた時に使う薬です。しかし、これを効くように使えていないのが現状です。清暑益気湯には「使い方」「効かせ方」があります。今回のnoteでは、そんな清暑益気湯の使い方のコツを解説していきます。

自律神経という安易に使われ過ぎている言葉

結局のところ漢方は、その独特の視点で自律神経を把握している医学です。六経という流れ。陰陽という循環。そういった概念の中に、季節を感じ取り恒常性を維持するべく働いている自律神経が、その機能が、理として内包されているように私には感じられます。

《note》抑肝散・加味逍遙散が効かないイライラ・次の一手

次の一手が、用意されているかどうか。漢方治療を行う上で、腕を決める要素の一つです。イライラに抑肝散が効かなかった、加味逍遙散が効かなかった、ではその次に、どう考えて薬を変化させていくのか、その方法を用意しておかなければいけません。今回のnoteでは、そういった治療のコツのようなものを解説していきます。

《note》五苓散が効く起立性調節障害(OD)の特徴

noteに新しい記事をアップしました。五苓散が効くタイプの起立性調節障害の患者さまと、その見極めのポイントを解説しております。五苓散は、現在起立性調節障害において比較的良く使われている薬です。ただし、あまり効いているという話を聞きません。しかし、あるタイプの起立性調節障害では、五苓散が即効性をもって奏効していきます。

五運六気

健康とは、地球環境・自然との同調により成し得るものだと考えることができます。東洋医学でいう陰陽とは、元をたどればおそらくそういうことです。自らの陰陽を自然界の陰陽に同調させるという考え方。とどのつまり、自らの小さく不安定なバランスを、より雄大で安定した存在が放つバランスに同調させなさいという教えなのです。