漢方学習のススメ

漢方治療の心得 39 ~歴史への冒涜~

伝統を守るとは、時に今までの物を壊し、新たに開拓する行為無くしては成し遂げることができません。過去への強い固定観念と、しきたりを守ろうとする先哲たちとの勝負。それこそが、漢方の歴史の一員になるということ、そして漢方治療に精通するための道のり、その第一歩目に立つということです。

《note》咽痛だけじゃない・銀翹散の応用と使い方の妙

咽の痛み止めとして有名な銀翹散。以前に詳しく解説しています「【漢方処方解説】銀翹散(ぎんぎょうさん)」をさらに深堀りしていきたいと思います。銀翹散は咽痛とか風邪とか、そういう一時的な症状に頓服的にしか使われないイメージがありますが、そうではなく長服することで慢性炎症を緩解へと導く使い方もできます。

《note》桂枝加竜骨牡蛎湯が効く典型例と見極めのコツ

見て初めて「なるほどな」と感じるものがある。しかしそれを書き伝えることは大変難しい。ここが漢方の勉強の難しさでもあります。そこで一つの試みとして、「典型例を伝える」ということをやってみたいと思います。第一回目は私も良く使う処方「桂枝加竜骨牡蛎湯」について解説していきます。奥深い処方です。

漢方治療の心得 38 ~知識の質~

実際の臨床には、机上の学びでは決して得られない四次元の知識があり、それらを知るか知らないかで、腕に大きな違いが生まれるのだと感じています。全ての処方を頭に描いたとしても、これだと積極的に選択できない場合もあります。決め手に欠けるというケース。実際の臨床においては、それが当たり前なのです。

《note》柴胡剤や竜骨牡蛎剤では治らない自律神経失調症への対応方法

今回のnoteでは自律神経失調と聞けば即剤に想定される方剤郡、例えば柴胡剤や竜骨牡蛎剤、また半夏厚朴湯などの蘇葉剤、そういったもの以外で、是非頭に入れておくべき漢方薬と、その効かせ方とをお伝えいたします。漢方には「博く衆方を采(と)る」という言葉があります。まずは使える薬を増やすことが大切です。

《note》師匠に提出した宿題【補中益気湯創方の意図】

補中益気湯は、数ある処方の中でも、作者自らが創方の意図をはっきりと文章に残している珍しい薬です。故にこの処方を知り、その正しい使い方を習得するためには、作者である李東垣の言葉を読み解く必要があります。ただしこの文章、物凄く分かりにくいのです。山本巌先生も「美麗で流調だが難解」と表現されています。

《note》清暑益気湯エキス顆粒剤はこれをやると良く効くようになります

夏バテに使われる漢方薬として有名なものに「清暑益気湯」があります。その名の通り、暑さに負けた時に使う薬です。しかし、これを効くように使えていないのが現状です。清暑益気湯には「使い方」「効かせ方」があります。今回のnoteでは、そんな清暑益気湯の使い方のコツを解説していきます。

天才数学者・岡潔の感性

今回は、私の漢方の考え方に大きな影響を与えてくれた、岡潔(おかきよし)の言葉を少しだけ、皆さんにご紹介したいと思います。理論・感性・想い・美しさ。共感・腑に落ちる・生きた智恵、そして情緒。そういう言葉で紡がれる、端的かつ衒てらいの無い文章。これは漢方、そして東洋医学の世界において、ある種の終着地点であり、「解答」です。

《note》抑肝散・加味逍遙散が効かないイライラ・次の一手

次の一手が、用意されているかどうか。漢方治療を行う上で、腕を決める要素の一つです。イライラに抑肝散が効かなかった、加味逍遙散が効かなかった、ではその次に、どう考えて薬を変化させていくのか、その方法を用意しておかなければいけません。今回のnoteでは、そういった治療のコツのようなものを解説していきます。

《note》五苓散が効く起立性調節障害(OD)の特徴

noteに新しい記事をアップしました。五苓散が効くタイプの起立性調節障害の患者さまと、その見極めのポイントを解説しております。五苓散は、現在起立性調節障害において比較的良く使われている薬です。ただし、あまり効いているという話を聞きません。しかし、あるタイプの起立性調節障害では、五苓散が即効性をもって奏効していきます。