漢方のメモ書き

当たり前に引かれた線

昭和の名医・中島随証(なかじまずいしょう)先生。癌の患者さまを「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」で治癒せしめたという逸話があります。アレルギー性鼻炎や喘息の治療薬として有名な小青竜湯を癌に使った理由は「肺に水があったから」。当たり前に行われた時の理由は、いつだってシンプルです。

意地悪な先生

患者さまに合った処方をお出しすることが解答だとするならば、その解答へと至る道筋にこそ、症状を改善させるための薬能が宿っています。つまり解答を見つける能力よりもずっと、問題を見つけ、作り出す能力の方が臨床では求められています。修業時代にお会いしてきた「意地悪な」漢方の先生方は、私にそれを教えてくれました。

憧れ

例えば山本巌(やまもといわお)先生の著書『東医雑録』にある「カゼは初発(はじめ)に一服で治せ」という言葉には心底シビれた。しかし、一人だけ、一服で治すのが臨床家じゃなくて、何服で治すかを見極められるのが臨床家なんだよ」語られる先生がいらっしゃいました。脳天に衝撃を受けたのを、今でも覚えています。

細部に宿る

漢方処方は細部にこそ真実が宿っています。思えば歴代の漢方家は最終的に必ず本草書(単味生薬の解説書)に手を出す。吉益東洞の『薬徴(やくちょう)』しかり。漢方処方は諸々の構成生薬の相互関係によって薬能を発揮していることに疑いはない。しかし時にその構成さえも凌駕するほどの薬能を一味が発揮するということもまた事実。

流行と最先端

特に若い方に知っておいて欲しい、というか 感じていて欲しいことなのですが、 「流行」と「古典」とは別物ではありません...

師匠の勉強会

これはあくまで自分の考えです。 漢方業界を広く見た時に、西洋医学に比べて圧倒的に劣っているものがあります。 「教育」...

古典の読み方

東洋医学根幹の聖典として名高い『黄帝内経(こうていだいけい)』という書物には、「死の回避」つまり不老長寿の思想が色濃く反映されています。この書を読み、この書の矛盾に気付き、より現実的な方向へ、より具体的な方向へと思想を広げた人がいる。『傷寒論(しゅうかんろん)』の作者、張仲景(ちょうちゅうけい)。

才能

漢方のことを良く知っている。 患者さまをたくさん見たことがある。 色々な病を治療したことがある。 多くの先生方から...

予告

先日の勉強会でお会いした方々は、みなさんとても熱心で、そして熱意をもって参加されている方々でした。 とても遠くからも来...

2020.1.12 東京・代官山

漢方には熱気がある。 どの業界でもそうだと思う。表層の部分ではなく、より深くよりマニアックになっていく程に、その世界観...
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