■症例:過呼吸

15歳の女の子。過呼吸で来院された。選択した漢方薬で、調子は日に日に良くなっていった。しかしある時、異常事態が起きた。足が動かなくなったのだ。病院では首を傾げられた。脳も、整形外科的にも、問題はなかった。私は沈思の末、思う所があった。それは師匠の教えであり、江戸名医の口訣でもあった。ただ一点だけ、今まで服用していた薬を私は変化させた。そして、薬を出して3日後、松葉杖無しで普通に歩いてくる笑顔の彼女がいた。

プール

父から受け継いだ仕事なのですが、 各学校には担当薬剤師がいて、 僕は千代田小学校の学校薬剤師をしています。 山の中にある...

季節の変わり目と患者さま

まだまだ暑いけれど、徐々に秋の気配を感じてきました。 夜の風と虫の音に、秋の匂いが出てきたような・・・。 季節や天候の変...

漢方の曖昧さ

漢方は魔法ではない。 ちゃんと理論・理屈がある。 ただ治療者によってその理論が違う。 良い意味でも悪い意味でも、それが真...

湿気に包まれる

今年の夏は雨が多い。 将来熱帯化してやると言わんばかり。 そんな瘴気にやられ、湿気で具合を悪くしている方がとても多くなっ...

今年の後半スタートです

休み明け。 朝の甲府も、いつもの慌ただしさが戻ってきました。 毎年思うのですが盆休みが開けると、さぁ今年の後半スタートだ...

■症例:咳喘息

17歳。大学受験を控えた高校生。体調を詳しく伺う。何よりも顕著なのは疲労感だった。なるほど、、咳が治りきらないはずである。不安定な体の上に、睡眠不足や過剰な集中を継続させてしまったのであろう。残存する咳は、身体の悲鳴、そのものだった。私は活動しっぱなしのエンジンを落ち着かせる薬方を出した。服用後から明らかに咳が引き始めた。日中の疲労感が減り、夜も熟睡できるようになったという。

お盆明け

青々と茂る木の下には、強い日差しに焼け落ちた枯れ葉。 木も人も真夏は代謝が盛んになるんですね。 夏の折り返し。令和元年の...

ブドウ畑

ブドウ畑。 天候と真正面からお付き合いされている農家の方々は、 本当にすごいと思う。 恵みも厳しさも、身をもって体感され...

仕事

良くも悪くも仕事は人が出るものだと思う。 特に哲学まで高められた生業はその人の形でしかない。 だからこそ面白い反面、恐怖...