ニュースを見ていて気の毒になるほど、
降り積もる雪。
甲府ではまったく雪を見ませんが、
東北や日本海側ではもういい加減にしてくれと言わんばかりの雪が、日々降り積もっています。
JPCZ(ジェーピーシーゼット)って言うんですって。「日本海寒帯気団収束帯」って言うらしいです。
初めて聞きました。局地的な大雪や突風、雷などの激しい現象を発生させるそうです。
どうやらそれによって大陸からの雪雲がずっと居座っている状態です。
しかも重く、濃い湿気をはらんだ低気圧です。
案の定、体調を崩す方が急増しています。
比較的天候が穏やかな関東や関西の人たちであっても、
やられています。あきらかに、日本列島に吹き付けてくるこの低気圧の影響です。
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2025年は天気との勝負になる。
年始の挨拶でも申し上げた通りのことが、今年早々から始まっています。
年々深まる温暖化の影響を受けて、海水温が上昇しているからでしょう。
湿気った重い雲と低気圧が、日本に襲い掛かってきているのと同時に、
当薬局への問い合わせが増えています。とにかく体調が悪くて不安だというお声です。
頭痛やめまい・耳鳴り、まるで血の気の引くような立ち眩みや浮腫み、メニエールが悪化している人もいます。
そして今回は胃腸にきている方が多く、胃もたれや吐き気、軟便や下痢で腹痛を伴いすっきり出ない。
まるで梅雨時期に増えてくるような症状が多発している印象です。
さらに身体のみならず、精神面にも強い影響が出ています。
不安で居ても立っても居られない、気になることがあるとずっとそれを考えてしまう。
良くなっていたパニック発作が再発してしまった方もいます。
激しい落ち込みや、動悸やホットフラッシュ、また眠れなくて辛いという方もいます。
言わずもがな、冬はその寒暖差のために赤ら顔や酒さが悪化しやすい季節でもありますので、
天候の波とのダブルパンチできつい思いをされている方もいます。
今、理解して欲しいことは、
とにかく現在生じている症状は、今後ずっと続いていくものではない、ということです。
気圧の波が落ち着くと同時に、症状も必ず落ち着きます。
ですからとにかく行うべき養生を、今は粛々と続けていきましょう。
体が乱れ、心が乱れ、その勢いで養生まで乱れてしまうと、
天候が安定した後も、今起きている症状が消えずに長引いてしまいます。
体調が悪いからこそ、落ち着いて養生を続けていく。それだけで大丈夫です。
焦っていろいろなことに手を出せば出すほど、
体調が悪化し、わけが分からなくなってしまいます。
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天候の波による、全国同時多発的な体調の悪化、
そしてそれに伴う問い合わせの増加。
当薬局は自律神経の乱れを治療中の患者さまが多いため、
如実にこの現象を感じることができます。
また大きな波が来ているぞと、全国の患者さまが教えてくれるのです。
そういう時はお問い合わせをいただいく方以外にも、苦しんでおられる人が増えているはずですので、
大きな波が来ていますよと、定期的にコラムでお伝えしています。
しかし本当は、あまり頻繁には書きたくないのです。
できればアナウンスするならば、嬉しいことや喜んでいただけることを伝えていきたい。
しかしそうとも言っていられません。今回の天候の波は凶悪過ぎる。
今年に入ってすでに、二回目のアナウンス。
先日立春を迎えましたが、
おそらく今年の春は、長く、辛いものになりそうです。
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