漢方坂本のご紹介

現在、創業から三代目にあたる坂本壮一郎がご相談をお受けしております。

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店主あいさつ

漢方は、医療において日の目を見る必要はありません。ただ無くなってはいけないものだと思っております。当薬局はこの考え方のもと、日々淡々と漢方薬局を営んで参りました。

西洋医学が医療の中心となって以降、多くの方々がその恩恵を受けてきました。以前は難治と言われた病が治り、人々の平均寿命が年々のびているのは、西洋医学が医療の中心となったからに他なりません。ただしそんな現在においてもなお、この大きな器から漏れてしまう患者様がおられます。そしてそのような患者様の中には、漢方薬によって改善へと向かう方々がいらっしゃいます。漢方はそのような患者様のためにも、絶やされることなく継承されていかなければなりません。

そのためには、漢方が実際に現代の病を改善し得るものでなければなりません。時代とともに人も変わり、病も変わります。漢方がもし古い病にしか効かないものであれば、おそらく自然に消滅していくでしょう。漢方をどう現代の病に応用させていくのか。歴史を学び、先人の知識に敬意を表すると同時に、言い伝えや曖昧な理論に惑わされることなく、東洋医学の本質を突く努力を続けること、そして今の時代においても臨床的に通用する漢方理論を構築し続けることが大切なのだと思います。

漢方は完成された形で伝わってきたものではなく、常に変化を繰り返しながら現代に至りました。変わりゆく時代の中で各時代の先人たちが、その時々の病に対応するべく努力を続けた結果として今の漢方があります。漢方を担う者として、微力ながらもこの正道を継続し、本当にお困りの方が掴む藁(わら)であり続けたいと、当薬局は考えております。

漢方坂本店主 坂本壮一郎

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坂本壮一郎

薬剤師。1979年生まれ。東京薬科大学卒業後、北里研究所東洋医学総合研究所薬剤部に勤務し花輪壽彦先生、金成俊先生より東洋医学・漢方の基礎を学ぶ。そして青山薬局在籍中に杵淵彰先生、稲木一元先生より日本漢方の実際を、また鶏林東医学院に在籍し梁哲周先生より東洋医学の素養・教養・中医学を学ぶ。その後、戸田一成先生より漢方の実践を学び、戸田流経方理論を師事。2009年に坂本薬局勤務。先代坂本正の経験則を継承し、2016年より当薬局を引き継ぐ。