漢方坂本コラム

春の刺激

天候の極端な波を生じた今年の春。 3月になっても雪が降り、一気に気温が上昇し、 かと思えばまた寒くなり、そうこうしている...

養生の基本 4 ~睡眠~

【はじめに】 いかに安定した血流を維持し続けるか。 先のコラムでも説明しました。これが養生の根幹になります。 人が病を得...

■症例:鼻炎・血管運動性鼻炎

私の師匠は昔、会って間もない私たちに、 勉強会でこう言った。 「今までの常識を捨てろ」と。 基礎学習は教えない。 充分に...

養生の基本 3 ~食事~

筋肉活動というと、運動のことばかりを考えがちですが、同時に大切なことがあります。それが「食事」です。そもそも舌から肛門までの消化管は、すべて消化管平滑筋という筋肉で構成されています。消化管平滑筋をいかに負担なく動かすか、そして順調な動きをいかに継続させるか、これが人体の血流安定の要になります。

養生の基本 2 ~運動~

血流の維持・安定が健康の維持に不可欠なのであれば、まず大切にしなければいけないのが適度な運動です。すなわち筋肉を充分に活動させる生活を心がけること。座りっぱなし、寝っぱなしの暮らしは、容易に人体の血流を弱めます。身体の血流を促す最大の動力は「筋肉」です。人体は筋肉を動かさなければ生きていくことができません。

漢方治療の心得 34 ~名医誕生の正体~

治療には合理的で整合性の取れた考え方が必要です。ただし、得てして正しい治療は、合理性や整合性だけで作り上げることはできません。理由はない、説明もできない、しかしそうだと直感的に思える視点が、時に必要です。それが核として、時に要素として、思考の中に組み込まれた時に、本当に正しい治療が行えるという実感が、私にはあります。

養生の基本 1 ~守るべき養生~

「運動」と「食事」と「睡眠」。この三点が、まずは養生の基本中の基本です。裏技はありません。これらを疎かにすれば、他のいかなる養生も意味を成しません。しかしなぜこれらが大切なのか。今回のコラムでは、私自身が考える東洋医学の思想の中で、なぜこれらが基本になるのかを説明していきます。

漢方治療の経験談「蕁麻疹と寒冷蕁麻疹治療」を通して

蕁麻疹に対してしばしば用いられる処方は「消風散」です。ちょっとした改良が必要ですが、これはこれでちゃんと効いてくれる良い薬です。そして蕁麻疹には寒冷蕁麻疹という病もあります。冷たい刺激によって起こるこの蕁麻疹に対しては、「麻黄附子細辛湯」などがしばしば使われ、効果を発揮します。これらは蕁麻疹治療の基本だと思います。

脱力の領域

『黄帝内経』という東洋医学の聖書には、歴や天候を見て、それに則した活動を行いなさいと書いてあります。寒ければちゃんと着て、熱ければ日をよけて、太陽が出ていれば活動し、太陽が沈めば早めに寝る。当たり前のことですが、それが大切で、則ち単に当たり前のことをしていれば、人はそもそも病みにくいということです。

□変形性膝関節症 ~漢方薬による治療方針と現実的な効果~

大塚敬節先生は、変形性膝関節症に防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)を良く使いました。しかし防己黄耆湯は、それ単独ではあまり効き目を示しません。それもそのはずで、大塚敬節先生は防己黄耆湯を使う際、かならず改良を加えていました。桂皮や麻黄を加えたりなど、状況によって変化させながら対応することでこの方剤を使っていました。