漢方坂本コラム

《note》【漢方治療解説】のど→鼻→咳タイプの風邪の治し方

漢方坂本/坂本壮一郎@notenoteに以下の記事をアップしました・・・風邪治療は漢方の基本です。故に多くの弁別方法があ...

長いよ秋雨前線

いよいよ9月が終わります。もうイヤ、っていうくらいずっと雨が降り続く月でした。秋雨前線ができること自体は不思議なことでは...

漢方治療の心得 41 ~処方の原型~

各処方には必ず原型たるプロトタイプがあります。例えば半夏厚朴湯のプロトタイプは小半夏加茯苓湯、小建中湯のプロトタイプは桂枝湯です。ただし防風通聖散や芎帰調血飲第一加減といった構成生薬の多い処方になるほど、そのプロトタイプが分かりにくくなります。そこで今回、処方の原型を知るためのコツを示してみたいと思います。

《note》【傷寒論独話】~葛根湯?銀翹散?風邪を目の前にして弁別が上手くいかない理由~

漢方を(本格的に)勉強されている患者さまからご質問を頂きました。最初に咽の痛みが起こったので銀翹散を服用し、のちに寒気が出てきたの葛根湯を服用した。それでも症状は改善の気配なく、悪化の兆しさえ感じたとのこと。基礎は押さえた。勉強もしてきた。そして治療を試みたところ、なぜが上手くいかない。今回はそんな方へ向けた独話です。

漢方とアート 15 ~優しさと響き~

芍薬甘草湯など、構成の少ない処方はそこから千変万化するからこそ、その本質的な意図を理解することが本当に大変です。しかしその一方で、防風通聖散や芎帰調血飲第一加減など、多味構成処方はむしろ分かりやすい。多くの生薬が入っていればいるほど、それだけやりたい意図が明確になってくるからです。今日はそんなお話です。

《note》清湿化痰湯ってどういう薬か分かりますか?

清湿化痰湯(せいしつけたんとう)という漢方薬、もともとは中国・明代の医学書『寿世保元(じゅせいほげん)』に収載されていた薬です。痰湿による痛みに使う薬。つまり身体の水分代謝異常に伴う痛みを止める薬です。しかし、残念ながら効きません。理由は単純で、そういう薬ではないからです。効かないのは、使い方が間違えているからです。

去年とは違う夏

比較的「夏バテ」の方が少ない今年の夏。代わりに多いのが、気圧の波で体調を崩す方です。頭痛・めまい・耳鳴り・耳詰まり、肩こり・だるさ・疲労倦怠感、咽の詰まりや息苦しさ、喘息が悪化している方もいます。そして今回特に多いのが、胃もたれ・胃の張り・胃が詰まって苦しいといった、みぞおちの不快感を訴える方が大変増えています。

漢方 case study ~朝起こる腹痛下痢・起立性調節障害と過敏性腸症候群の関係と対応~

朝起きると腹痛や下痢が起こる、トイレから出られず学校に行けない、だるさや頭痛、吐き気が重なり朝起きられない方へ。起立性調節障害(OD)と過敏性腸症候群(IBS)を併発するケースに着目し、二つの症状の関係を症例から解説。漢方では複雑に絡み合う不調をどう捉え、どの症状から治療すべきか、体質改善へ向けた考え方をご紹介します。

□夏の不調 ~五苓散だけじゃない?蒸した夏に用意しておくべき利水・袪湿剤~

人はただ暑いだけでなく「蒸し暑い」という状況において特有の体調不良を起こします。暑さだけでなく「蒸し暑さ」に対する必要がある、つまり漢方でいうところの利水・袪湿剤を使う必要があります。特に有名な処方が五苓散ですが、その他にも蒸し暑い夏にこそ知っておくべき漢方薬「平胃散」「藿香正気散」「五積散」をご紹介したいと思います。

【漢薬小冊子】茯苓(ぶくりょう)《note》

マツホドの菌核、茯苓(ぶくりょう)。基本的には「利水効果」で知られる生薬です。例えば五苓散や当帰芍薬散などの浮腫みに使われる処方に内包されています。漢方の教科書を見れば、必ず「利水薬」と解説されています。しかしながら漢方治療を行う先生方であれば、自然とこう考えるようになります。茯苓は単なる利水薬ではない。