漢方坂本コラム

漢方治療の心得 25 ~一両の重み~

薬は多量に使うほど効く、というものではありません。しばしば多量に使われることのある石膏であってもそうです。その他、黄連や桂皮、柴胡や紫蘇葉、各種エキス剤などもそう。「少量だけ使うことの妙」があるのです。淡さの意味を知ること。重さや濃さと同様、生きた薬として理解するためにはどうしても必要です。

たまに書きたくなる何でもないコラム

やっと訪れた秋。 台風が去り、ここ数日気持ちの良い天気が続いています。 日の光は未だ強い熱を帯びているものの...

漢方治療のリアル

見えないものの中から正しさを見出すのであれば、漢方家が見るべきものは、「今」だけでは足りません。患者さまの、今そこにある体調や症状だけでは理解することができない。患者さまがここにたどり着くまでの「歴史」を想像し、理解しなければならないのです。漢方治療において大切なことは、その方のヒストリーを理解することです。

経験との真っ向勝負

良い治療者の条件は「変化を繰り返すことができる」ということです。経験は経験で大切、しかしその経験に拘泥こうでいすれは、変化は止まります。「新たに変化を繰り返せる状態」こそが、最も治療効果を上げやすい状態だと思うのです。問診の中で必ず紆余曲折を経ながら、解答へとたどり着かなければなりません。

天気病・気象病と、その対策。

体のだるさや浮腫み、気持ちの沈み。そして頭痛・片頭痛。そういう形で体調を崩されている方が増えています。さらに、イライラしたり、顔がほてったり、眠れないという方も多い。自律神経を乱されている方では、不安感や焦燥感(ソワソワ感)、動悸や息苦しさ、めまい・立ちくらみなども酷くなっています。

□酒さ・赤ら顔 ~酒さ・赤ら顔治療の実際:治り方とその経緯~

東洋医学的にみると「酒さ・酒さ様皮膚炎・赤ら顔」は大きく分けて2つの病態に分けることができます。一つは、皮膚に直接アプローチすることで改善へと向かう病態。そしてもう一つは、面部の皮膚に症状を起こしにくい体質へと導いていかなければならない病態です。

【漢方処方解説】八味地黄丸(はちみじおうがん)・下編

八味地黄丸、そこから改良された牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)が適応する「腎気」とは何か。この問題に対しては、永い漢方の歴史においても未だに解答は出ていません。今回は八味地黄丸の解説の最後として、未だ考察の段階ではありますが、私自身の見解を一つの案としてご紹介したいと思います。

【漢方処方解説】八味地黄丸(はちみじおうがん)・中編

「高齢者の元気をつける薬」と称される八味地黄丸やそこから改良された牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)ですが、そのような文言では八味地黄丸、牛車腎気丸をちゃんと説明しているとは言えません。八味地黄丸は「うっ血性心不全」のごく初期の状態や「糖尿病」に効果を発揮します。そして排尿障害に対しても効果を発揮します。

【漢方処方解説】八味地黄丸(はちみじおうがん)・上編

八味地黄丸(別名・腎気丸)やそこから改良された牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)は、有名だから頻用されるも、勘違いのまま使われるため効果がほとんど出ません。そのため、由緒正しい名方であるにも関わらず「効かない薬」というイメージを持たれてしまいます。八味地黄丸にはこの薬が本来適応するべき病態があります。

漢方治療の経験談「お子様の過敏性腸症候群治療」を通して

近年、過敏性腸症候群(IBS)治療のご相談が増えてきています。特にお子さまのご相談です。便秘や下痢などの排便異常はもちろんのこと、さまざまなお腹の不調のために通学が難しくなっているお子さまからしばしばご相談をお受けします。多くのケースで、病院では起立性調節障害(OD)が同時に疑われているようです。
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