2024・台風シーズン 自律神経の乱れが改善してく時、必ずといって良いほど、症状は波を打ちます。外的には気圧・気温・湿度などの外気、精神的なストレス、内的には睡眠や運動や食事、女性であれば月経の影響を受けて変化します。しかし、その乱れが終息しやすくなる、強く乱れなくなる、乱れにくくなるという変化を起こしながら、自律神経失調は治っていきます。 2024年08月27日
【漢薬小冊子】桂枝・桂皮(けいし・けいひ) 東洋医学において桂枝(桂皮)は非常に重要な生薬であり、おそらく聖医・張仲景に、最も強烈なインスピレーションを与えた薬でもあります。その主成分たるシンナムアルデヒドは、東洋医学では陽気を補う(高める)薬だと言われており、体を温め、冷えを除く、さらに血行を上方向・外方向へと向かわせる効能があると認識されています。 2024年08月22日
夏の折り返し地点 夏バテが本格的に増えてくる季節になってきました。冷たいものの飲みすぎ食べ過ぎ、夜間寝ている間の空調管理、水分でお腹いっぱいにせずちゃんとご飯を食べること、夏の養生をもう一度徹底していきましょう。熱中症予防というと、皆さん水分摂取を真っ先に挙げられますが、最も根本的な予防は水分摂取ではなく、暑い所に行かないこと、です。 2024年08月17日
お盆休みと田舎(8/11~16までお休みを頂きます) 近年、山梨に移住してくる人が増えています。都心よりも自然に近いほうが、体が元気になるという面も確かにありますが、自然に体力を奪われるということもまた、実際には起こり得ることです。頭痛や吐き気、喘息や花粉症、自律神経の不良など。自然とはそもそも過酷なものですが、それだけ、自分の体が分かりやすくなるということでもあります。 2024年08月09日
□胃痛・胃のはり・胃の重さ ~何をやっても治らない胃症状と漢方薬~ 胃痛と言えば、以前は胃潰瘍や十二指腸潰瘍の方が多かった印象があります。しかしピロリの除菌によってこれらはの疾患は減った反面、機能性ディスペプシアなどの比較的新しい病の認識により、今でも胃に不快感を訴える方は少なくありません。今回はなぜ漢方薬が効くのか、その理由を、私の経験からくる解釈の中で説明していきたいと思います。 2024年08月05日
漢方治療の経験談「血管運動性鼻炎治療」を通して 非アレルギー性鼻炎とも呼ばれる血管運動性鼻炎は、鼻粘膜の血管の充血によって起こります。花粉やハウスダストなど、外からのアレルゲンによらずに起こるため、抗ヒスタミン薬が充分に効いてくれないケースが多いものです。しかし私の感覚としては、漢方治療であれば実際に改善していく方のほうが多いという印象さえあります。 2024年07月31日
天気のことを専門家に聞いてみた 10年前に起こった環境変化。そこから地球が前の状態に戻ることは難しい。であるならば今できることは、地球の病状をこれ以上悪化させないという努力。患者さまが病から解放されるとき、患者さまは驚くほどの努力と覚悟とを、私に見せてくれます。欲望に負けない、信念を持った摂生。病を治すとは、そういうことです。 2024年07月23日
補と瀉 私はある時から漢方薬を使う際に、「補瀉」を考えなくなりました。「補法」と「瀉法」は漢方の基本中の基本でして、補瀉を考えてないなんて言えば、それこそ漢方の名医たちに怒られてしまいそうです。でもそうではなくて。虚実は知る必要があります。しかしそれを見極めたとしても、補瀉では治療を考えないということです。 2024年07月18日
◇養生の実際・夏 ~夏の健康維持・知っておくべき養生2選~ 梅雨から夏にかけて、生活の中で気をつけていただきたいことを、今回ダイジェストでお届けいたします。梅雨から夏の間、とにかく気を付けて頂きたいことは、胃腸を疲れさせないことです。そのために重要なのが二つ。水のとり方と、睡眠のとり方。ざっと確認していきましょう! 2024年07月10日