生活・養生

夏が終わる、急激に

秋分の日を過ぎた頃から、 空気が少し変わってきました。 上から蓋をされたような重い湿気が取りはらわれて、 すこしだけ清々...

「未病」の誤解

未病とは、健康な状態から病へと向かうその過渡期を示しています。そして同時に、病のベクトルが生み出されていく様子を示すものでもあります。『黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)』や『養生訓(ようじょうくん)』が示すように、人が病むのはその生活の不養生から。その考えこそが、未病という概念の根底に流れています。

2024・台風シーズン

自律神経の乱れが改善してく時、必ずといって良いほど、症状は波を打ちます。外的には気圧・気温・湿度などの外気、精神的なストレス、内的には睡眠や運動や食事、女性であれば月経の影響を受けて変化します。しかし、その乱れが終息しやすくなる、強く乱れなくなる、乱れにくくなるという変化を起こしながら、自律神経失調は治っていきます。

夏の折り返し地点

夏バテが本格的に増えてくる季節になってきました。冷たいものの飲みすぎ食べ過ぎ、夜間寝ている間の空調管理、水分でお腹いっぱいにせずちゃんとご飯を食べること、夏の養生をもう一度徹底していきましょう。熱中症予防というと、皆さん水分摂取を真っ先に挙げられますが、最も根本的な予防は水分摂取ではなく、暑い所に行かないこと、です。

お盆休みと田舎(8/11~16までお休みを頂きます)

近年、山梨に移住してくる人が増えています。都心よりも自然に近いほうが、体が元気になるという面も確かにありますが、自然に体力を奪われるということもまた、実際には起こり得ることです。頭痛や吐き気、喘息や花粉症、自律神経の不良など。自然とはそもそも過酷なものですが、それだけ、自分の体が分かりやすくなるということでもあります。

天気のことを専門家に聞いてみた

10年前に起こった環境変化。そこから地球が前の状態に戻ることは難しい。であるならば今できることは、地球の病状をこれ以上悪化させないという努力。患者さまが病から解放されるとき、患者さまは驚くほどの努力と覚悟とを、私に見せてくれます。欲望に負けない、信念を持った摂生。病を治すとは、そういうことです。

◇養生の実際・夏 ~夏の健康維持・知っておくべき養生2選~

梅雨から夏にかけて、生活の中で気をつけていただきたいことを、今回ダイジェストでお届けいたします。梅雨から夏の間、とにかく気を付けて頂きたいことは、胃腸を疲れさせないことです。そのために重要なのが二つ。水のとり方と、睡眠のとり方。ざっと確認していきましょう!

梅雨入りと夏バテ

5月、気圧の強い波。そこから6月、降水量の多い梅雨と重く濃い低気圧の断続的到来。さらに低気圧が抜けた瞬間、一気に気温が上昇する7月後半。この流れ、まさに気象病を誘発させる最悪の条件がそろっています。まず気を付けていただきたいのが「夏バテ」です。夏バテは理由があって起こり、そしてある程度の予防が出来ることでもあります。

台風1号からの

この重い空気は確実に自律神経を乱す類のやつです。不安感や焦燥感と同時に、からだ全体を覆う疲労感や脱力感を伴ってきます。さらに息苦しさや動悸、めまいなどの自律神経症状も伴っています。そしてこの重い湿気は、腹に重く当たる傾向があります。漢方でいう所の山嵐瘴気。「湿症」と呼ばれる症状が強く起こってくる傾向があります。

季節外れな湿気

急激に暑くなると、体にも大きな負担がかかってきます。自律神経です。動悸やフワーっと浮くようなめまい。息苦しさや過呼吸などのパニック障害。さらにイライラや不安・落ち着かなさなどの精神面での症状も、急激に高まる気温によって、どんどん誘発されてきます。実際にここ数週間、メンタルの不調を訴える方も増えてきました。