生活・養生

台風の夏

盆中に大気が荒れることが多くなっています。今後のお盆は、台風と雨というイメージになっていくのかもしれません。そして夏に起こしやすい病もまた然り。今後は形を変えていく可能性があります。通常、夏バテや熱中症が主として危惧される季節ですが、今後はより自律神経の乱れに着目しなければならない季節になっていくような気がします。

注意・夏場の台風

おそらく今後台風が近づいてくるにつれて、影響はメンタルだけでなく、体のほうにも及んでくすはずです。今はまだ肩こりやだるさ、ちょっとした立ちくらみや胃の不快感程度で済んでいるものの、ここから先より大きな波により、めまいや強い倦怠感、耳鳴りや頭痛、吐き気や腹痛・下痢などを引き起こしてくるでしょう。

夏場の養生 その大原則

暑いところに行くとすぐだるくなる。食欲がない。果物などの水っぽいものは食べられるけれど、肉などは匂いをかぐのは気持ち悪い。体の芯が熱っぽく、だるい。頭痛やめまい、不眠や不安感など、もともとの症状が悪化し始めている方もいらっしゃいます。夏の養生。ここで、もう一度おさらいしていきましょう。

◇養生の実際・梅雨から夏 ~起こりやすい症状とその対策~

夏は暑いというだけでなく、湿気が絡むという点がポイントです。暑さと湿気による体調不良。湿気が体に与える影響は一種独特です。夏の影響、湿気による体調不良には「下痢・便秘・胃もたれ・食欲不振」や「だるさ・疲労倦怠感」のほか、「湿疹・皮膚炎」、「風邪・感染症」が挙げられます。養生をもう一度、徹底していきましょう。

最悪の梅雨入り

梅雨の体調不良。梅雨になると増えてくる症状があります。まずは「胃腸の乱れ」。次に「だるさ」です。さらに、体の不調は必ず精神にも影響を与えます。つまり梅雨による体調不良は、気持ちの乱れも誘発してきます。乱れる時期だからこそ、食事・睡眠・運動の養生基本三原則をもう一度見直していきましょう。

体調悪化の大波

頭痛にめまい、動悸や息苦しさ、ほてりや皮膚症状、身体のだるさに至るまで、天候の不安定さは、さまざまな症状を急激に悪化させます。そこに「気持ちの乱れ」を強く介在させるという今の状況。今回の乱れは、単に五月病と片付けてしまうことができない、もっと強力なものに感じます。

□晩春の風邪 〜用意しておきたい漢方薬とその使い方〜

厳しい寒暖差・気圧差が続いた4月。今年は風邪をひく患者さまが多かった印象です。今回は、麦門冬湯(ばくもんどうとう)、五虎湯(ごことう)、小柴胡湯(しょうさいことう)、排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)、藿香正気散(かっこうしょうきさん)など、咽風邪を引いてしまった時に試して欲しい薬をいくつか紹介したいと思います。

晩春に入る気合い

一日のうちで、寒暖差が極端に大きくなる現在、冬よりも冷える、ということがしばしば起こります。日中の気温がどんどん高まることで、夜間との温度差が大きく開いている現在、胃腸を冷やしてしまう方、血流が悪くなる方、そして自律神経を乱す方が多くなります。毎年桜が散ると、安定する方が多いのですが、今年は逆のような気がしています。

三寒四温

この時期に起こりやすい体調不良としては、酒さやホットフラッシュなどの火照りが挙げられます。そして次に多いのが自律神経の乱れです。特に精神面にその乱れが顕著に現れてきます。春の火照りや気持ちの乱れ。漢方では昔からこの現象に着目していて、春は植物の芽吹く時期、故に外界の気が昇発するからそうなるという理屈で説明されています。

睦月(むつき)の嵐

低気圧が引き金になって起こりやすい症状には、胃のもたれや胃痛、食欲の低下や吐き気のほか、頭痛や耳鳴り、動悸や息苦しさ、不眠や疲労倦怠感・体のだるさなどが挙げられます。『傷寒論』を基本とした病治の原則に加えて、さらに考察の余地がある新たな「傷寒」。近年、そういう難しい状況を今、迎えていることを実感します。