養生の回覧板

梅雨、始まる

今週、全国から体調不良のお問い合わせが、急に増えました。特に気持ちの落ち込みや不安感、焦りといったメンタルの不調が急増し...

気象病治療の命題

天気が安定すればすぐに良くなる人がいます。しかし逆に、天気が安定したとしても、そのまま体調不良が続いてしまう人もいます。この差が如実に現れます。経験とともにそれが分かってきました。天候の波を受け体調が悪くなった後、天候が安定してもずっと体調不良が続いてしまう状態。私はこれが最も怖い。避けなければなりません。

健康とは何か

人の死亡率は100%、それと同じくらい、年を取って病にかかることはごく当たり前のことです。であるならば、健康とは「病にならない状態」のことではありません。「今後の自分にどんな病が起きやすいのか、その予測が出来ていること」、そして「現在そこに対して的確な配慮ができていること」、これこそが健康な状態だと私は思うのです。

不安と焦りとの勝負

どのような季節であれ、急激に天候が変化すれば自律神経は乱れやすくなります。ただし春の自律神経失調はちょっと特殊です。決まって、不安・ソワソワ・焦り・イライラが高まってくるのです。理由は急激に気温が上がること、そして急激に気圧が下がることとが交互に起こるから。この気圧と気温の急激なバウンドが自律神経に負担を強いるのです。

春よ、ちょと待て

急激に気温が上昇する時に起こる症状は、少し独特です。ホットフラッシュやほてり、不眠などが強くなると同時に、肉体よりもまずメンタルにその兆候が表れやすいという印象があります。東洋医学では昔から良く言われていることです。春は「昇発」の季節。肝気が盛んになり、自律神経が乱れやすくなると。

JPCZ(ジェーピーシーゼット)って言うんですって

湿気った重い雲と低気圧の影響で、当薬局への問い合わせが増えています。頭痛やめまい・耳鳴り、まるで血の気の引くような立ち眩みや浮腫み、メニエールが悪化している人もいます。さらに身体のみならず、精神面にも強い影響が出ています。不安で居ても立っても居られない。良くなっていたパニック発作が再発してしまった方もいます。

新春の波

気温と気圧との急激な変化により、ここ数日体調を崩されている方が増えてきています。もっとも多い訴えが、胃が痛い、胃がはって苦しい、むかむかと吐き気が起こる、胸が苦しく痞えて脈が乱れる、などの胃症状と胸の症状。同時に倦怠感やめまい、頭痛・不眠を起こしている人も多い。そして不安が強く出て焦燥感を伴っている人がほとんどです。

新年のご挨拶

漢方が医学として、また東洋医学が文化として、今現在直面している課題、そこからもう目を逸らすことが出来ないステージにきています。漢方によって救える病があり、漢方によって導ける幸せがある。そういう事実がある以上は、この課題解決を諦めるわけにはいきません。直実に一つずつ、解決していかなければなりません。

年末のご挨拶 ~今年一年の総括と伴に~

東洋医学では2000年も前から、天候の乱れによる病の治療が考察されています。しかし私の実感としては、培われてきたその手法をもってしても、現在の気象病に対応することが難しくなってきています。それだけ天候が今までにないレベルで乱れているということ。そして同時に、昔に比べて人間が弱っているということでもあります。

毎年恒例・恐怖の年末

皮膚も、痛みも、消化器も、自律神経も、すべて年末に悪化する人が激増します。その原因の多くは、忙しさに埋没してしまう生活習慣です。食事と睡眠。守ってきた今まで通りの食養生が守れなくなることで、体調は一気に悪化します。また寝不足も大敵です。睡眠が削られると、体の疲労が蓄積するだけでなく自律神経も乱れていきます。