今年の春は恐らく厳しい

2024年02月16日

漢方坂本コラム

年が明けて、もう二月中旬。

そろそろ三月に入ろうとしています。

早いですね。あっという間です。

年々時間の進みを早く感じるのは、どうしてでしょうか。

しかし今年はそう悠長なことを言っていられません。

急激に気候が変化し過ぎています。

そう焦らなくても、と地球にツッコミたくなります。

今年の春も、すでに要注意だと実感しています。

2月の中旬から、急激に暖かくなってきました。

関東では20℃を超える日も出てきました。

春の訪れと言えば聞こえは良いのですが、

ちょっと急激過ぎます。今年の春一番は、昨年より14日早いそうです。

暖冬と言われた今年の冬。

暖かい冬は心地よいと思いがちですが、

実は違います。むしろ寒暖差が強くなります。

人は寒いなら寒いで安定してくれていた方が、体への負担はずっと軽くなります。

急激に暖かくなる、そしてまた急激に寒くなる。

この寒暖の落差、急激なアップダウン、それこそが人体の血流に負担をかけます。

血流は自律神経がコントロールしていますから、それによって自律神経も乱れてきます。

さまざまな体調不良が、ここ最近患者さまに頻発しています。

多いのが不眠です。寝るれなくなるという症状。

また息苦しさや動悸など、心肺への影響。

便秘や下痢、胃もたれも増えています。

人によっては頻尿や残尿感、排尿痛など、膀胱陰部の症状も発現してきています。

特に不安感や焦り・イライラといったメンタル面での乱れも出てきている。

天候の急激な変化によって起こるいつもの症状が、全国同時多発的に広がってきています。

ここ数日、電話でのお問い合わせが増えています。

落ち着いていた症状の悪化や、新たな症状の出現。

暖かい今年の冬から調子悪さが続いていた方が、ここでまた一歩、体調を崩している。

どうやら今年は、早く過ぎるなぁとか言っていられない状態が、年始から続いています。

しかもここから、花粉やらなにやら、空気中にたくさんのアレルゲンが飛び交う時期へと入ります。

天候に左右されない体を作っていきたい、その思いをくじくような、大きな波の到来です。

しかし来るなと分かっていれば、養生の仕様はあります。

是非以下のコラムを参考にしながら、春に起こる体への変化を理解し、対策を続けていきましょう。



→なぜ春に自律神経が乱れるのか
◇養生の実際・春 〜なぜ春に体調を崩すのか・自律神経の乱れと発現しやすい症状〜
春に起こりやすい症状と自律神経

→春の自律神経失調とその養生
春の厳しさ・春の訪れと自律神経

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