店主の日常・あれこれ

ネコのこと、本のこと、最近のこと

4月25日に出版した自著『漢方と感性』は、販売開始から一カ月経った今もなお、おかげさまで多くの方に手に取って頂いています。驚いております。心より感謝を申し上げます。東洋医学、こと漢方というものの特徴を、科学や西洋医学と並べながら「感性」という視点から紐解いた本書。一見、なんじゃそら、という感じです。

生きた知識

生薬にはそれぞれ好き嫌いがあります。好きな場所や好きな温度、好きな土と好きな風があります。なぜならば生薬は生きているからです。人間と同じ。本には乾燥を好むと書いてあったとしても、どの程度の乾燥なのか、どういう土の感触なのか、そういう体感を含んだ知識というものは、なかなか本では載せることができません。

乱れる天気と春のネコ

今回の低気圧による体調不調でもっとも多いのが、とにかく不安感と気持ちの焦りです。めまいや頭痛、耳鳴りや動悸なども起こっていますが、多くの方がそれと同時に不安感を強く伴っています。何もないのにどうしてこんなに不安な気持ちになるのだろうと、辛い思いをされていたとしても、だいじょうぶです。必ず落ち着いてきます。

のどをやっちゃった

暖かすぎた2月から、急に気温が下がった3月。そして今後はまた、桜が咲く時期に向かって急激に気温が上昇していくことでしょう。火照りやだるさ、鼻炎や副鼻腔炎・喘息、そして怒りや不安感・焦燥感などのメンタルの乱れがこれからも強く発生しやすい時期が続いていきますが、ちゃんと暖かくなってくれば必ず症状は安定してきます。

本を書いてます

感性。私は漢方、ないしは東洋医学を生業にする者にとって、この能力は絶対に外せないものだと考えています。明らかに、腕の良し悪しは「感性」に依存しています。だから私は、これを本にしたいと思いました。決して何かを教え、知識を増やすような内容ではありませんが、読後に残る余韻に、漢方の気配と薫りとを感じて頂ければ幸いです。

新年のご挨拶

天候の悪化、生薬の枯渇、伝統医学の衰退、多くの問題が顕在化してきている昨今、改めてそれらを見つめ直し、今まで以上に尽力していく。そして臨床家として、目の前の患者さまに集中し続けることが、患者さまの幸せと、東洋医学の存続とに繋がることを信じて。私の責務を果たしていきたいと思います。

令和7年 感謝を込めて

東洋医学ではそれが発祥した当初からすでに、人が天候の波によって病を得るこを明確に示しています。そしてその治療方法も当然示されています。「寒」に対する人参湯や五積散、「湿」に対する平胃散や防己黄耆湯、「暍」に対する白虎加人参湯や清暑益気湯など、長い歴史の中で編み出されてきた処方たちが沢山存在します。しかし。。。

急激な冷え込みと欲と面倒さ

手足の冷えに、腹痛下痢、排尿障害に神経痛、ほてりや酒さなど、急激に寒くなる時に悪化する症状が、この2週間で続々と出てくるようになりました。予防としてはとにかく急激な冷え込みに対応すること。特に夜間と朝方。早めの冬支度を行い、衣服や暖房を先回りして調えておくこと。当たり前のことですが、これがなかなかばかにできません。

猫のしーちゃん

ちょうど一カ月前のこと。夜、寝ようと思って二階の寝室に行くと、先に入っていた妻が窓際に立って、じっと外を見つめていました...

想像を続ける理由

漢方において、その創作者の意図を理解せずに薬を使うということは、何か知らないけどこうやって使えって書いてあるから使いました、ということ。歴史を知る人、紐解く努力をしている人とそうでない人とでは、処方の使い方、すなわち治療方法が全く違ってきます。ただし、今回、私が本当に言いたいことはここから先にあります。