生薬解説

【漢薬小冊子】大黄(だいおう)

「将軍」、大黄。漢方の下剤として有名です。大黄は下剤というだけでは論じられない、奥深い薬能を備えた生薬です。便通を促すという他にも、重要な作用がたくさんあります。向精神作用や、血流を促す(駆瘀血)作用があります。したがって精神疾患や自律神経失調、さらに血流障害においても重要な生薬です。

【漢薬小冊子】石膏(せっこう)

天然の含水硫酸カルシウムで、組成はほぼCaSO₄・2H₂O。配合処方例として、越婢加朮湯、白虎湯加人参湯、麻杏甘石湯、防風通聖散などが挙げられます。漢方では大寒薬(体を冷ます薬)に分類され、さまざまな炎症を抑える薬として使われます。例えばアトピー性皮膚炎や蕁麻疹など、皮膚炎にはなくてはならない薬です。

【漢薬小冊子】附子(ぶし)

大熱薬に分類される附子。体を強く温め、生命力を鼓舞するための最終手段。その薬能は冷えをとり、新陳代謝を高め、痛みを止めると言われています。附子剤と聞くと、適応する病態は新陳代謝の衰えた、虚弱な状態をイメージします。基本はそれでも良い。しかし、附子の薬能を紐解くと、それだけでは論じられない奥深さがあるように思います。