漢方治療日記

続・この春、最後のあがき。

先日ご来局された患者さまのお話を一つ。 足の痛みで治療されていた患者さま。 体格の良い、若い男性です。 ...

この春、最後のあがき。

ここ最近、急激に暖かくなってきました。 体調を乱しやすい春、 その原因である寒暖差。 三月初旬から気温...

漢方治療の経験談「痛風治療」を通して

漢方治療をお求めになる方は、痛風が慢性化している、つまり尿酸値のコントロールが上手くいっていないという方が多い。だからそんなに強い腫れや痛みは起きていない状態で来局されているように思われがちですが、それは違います。強い腫れと痛みをすでに起こしている急性期から亜急性期、そんな状態で来られる方がけっこう多いのです。

君と治療と卒業と

水遊びをすると、すぐに咳喘息を起こしてしまっていた男の子。お腹の張りと痛みに耐えて、学校に通い続けていた女の子。みんな漢方薬をがんばって飲んで、そして養生をしっかりと気を付けてくれて、努力してきてくれた。だからこそ、その結果がちゃんと現れたのだと思います。

難病に効く生薬

漢方の聖典『傷寒論(しょうかんろん)』では、当たり前に転がっているような生薬しか使っていません。ショウガとかネギとか。ナツメとかシナモンとか。漢方薬の凄さは、使い方を突き詰めていった。そこにこそ、知恵の真髄があると思うのです。あくまで「使い方の妙」。それが、思いもよらぬ効果を発揮するカラクリなのです。

患者さまの「力」

今回の漢方治療は、彼の聡明さと素直さに助けられたと思っている。提示した治療の意味をちゃんと理解して、かつ生活で気を付けるべきことをちゃんと実践してくれた。それが良い結果をぐっと引き寄せることにつながったことは間違いなくて、結局2か月で完治できたのは、本人が素直に努力してくれたからこそである。

ストレスが原因ならばすぐ柴胡・芍薬を使いたくなるという失敗

柴胡は必ずしもストレスが強いときに使うという生薬ではありません。体がある淀(よど)みにおちいった時に使う生薬なのであってその原因の一つがストレスであるというだけです。肝鬱=柴胡なんていうのは嘘。ましてやストレスが原因=肝鬱なんていうのは全くのデタラメです。

漢方治療の経験談「起立性調節障害治療」を通して 2

頭痛を取る。めまいを取る。そして同時に、その子が本来持っている成長のポテンシャルを充分に発揮させること。起立性調節障害は、ただ症状を取れば良いという病ではありません。体は成長したいのに、それが出来ない。そういう体の悲鳴が、この病症を形成しているように見えるのです。

漢方治療の経験談「起立性調節障害治療」を通して

朝、学校に行こうと思っても起きられない。頭が重く、痛い。体が重く、力が入らない。その他めまいや吐き気、立ちくらみなどの様々な症状を発生させる「起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)」。決して治らない病ではなく、的確な治療によって改善へと導くことのできる病です。

曇天の癘気(れいき)

漢方治療を行っている中で良く感じることなのですが、頭痛や目眩(めまい)、下痢、鼻炎など、各患者さまに、突然同じような症状が発生してくることがあります。「天候」。東洋医学の思想は、人間と天候との関係の中で培われてきたという背景があります。この事実は、おそらく人と病と健康とをつなぐ本質的な着想です。
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