漢方治療日記

漢方薬が合う・合わない

漢方薬が体に合わないと感じられたことのある方にご説明したいのは、それは漢方薬がすべて合わないのではなく、 合わない漢方薬を選択し続けてしまった可能性があるということです。合わないと思うのは、患者さまの体質のせいではありません。治療者が合わない漢方薬を選択してしまったということに原因があります。漢方薬服用後に体調が悪くなったり、なかなか効き目を感じなかったするのは、ほとんどが的確な治療が行えていなかったからです。

漢方治療の遠方相談

漢方治療の前提として、患者さんに実際にお会いし、「観させていただく」ということは、とても重要なことです。 「観てわかる」ということ、観ないと分からない」ということが、たくさんあるからです。それでも、当薬局までどうしてもお越しになれないという方が、ワラにもすがる思いで当薬局にご相談され、体調の悪い昔を忘れるくらい良くなって、先生にご相談して良かったと、言っていただけることがあります。

多汗症

温かくなってきました。 五月、連休明けから特にご相談が多くなるのが「汗」の問題。 「多汗症」は色々なタイプがあります。 ...

治療の段階

治療には段階があります。 その方の病態を見極め、それに合った漢方薬を選択すること。 一番重要なことに思えますが、 これは...

原因と結果

体に起こる現象は、アクションではなく、リアクションであるということ。 熱を出すというアクションは、体が熱を出そうとするリ...

あの時の自分

病は辛いもの、 そしてその病と向き合わなければいけない治療もまた、辛いものです。 身体的な症状と向き合うだけでなく、 焦...

桃の節句

朝おきられない。 午前中体調が悪く、学校に行けない。 頭痛や吐き気・動悸などがあって運動や勉強が満足に出来ない。 このよ...

「証」

漢方では「証(しょう)」という言葉が良く使われます。 患者さんを観た時、葛根湯を使うべき証(証拠)があれば、 それを「葛...

甲府駅

HPをご覧になった方から、多くのお問合せをいただいております。 また東京・長野・静岡などの遠方からもご足労いただき、 感...

「漢方と自律神経」

自律神経失調症には漢方薬が良い。確かにそうだと思います。東洋医学には自律神経という概念はありません。しかし身体が興奮したり、リラックスしたりするという現象は当然昔からあって、それを陰陽というイメージで大きく捉えました。そして、これが上手く循環していない場合にどのように解除したら良いのかという手法を、多くの臨床経験より導きだしました。