漢方坂本コラム

漢方治療の心得 22 〜処方の真意〜

現在の漢方治療は、多くのケースで「処方第一主義」をとっています。方ほう(処方)と証しょう(病態)とが相対するという、漢方の基礎理論から言えばそれでも良いのかも知れません。しかし、その先がある。漢方治療には、「処方は決して解答ではない」という、その先の領域があるのです。

漢方治療の経験談「パニック障害治療」を通して

パニック障害は精神療法的アプローチをもって心理的側面から改善を図ろうと思ってもなかなか上手くいきません。緊張や興奮が胸にきてしまう。そういうカラダの不調がまずあってこそこの病が起こる。そういう捉え方をすることが重要で、なぜ「胸にくるのか」を考えることが本当の意味での東洋医学的解釈だと私は思うのです。

名前なんてね

ゴールデンウィーク。皆さま、いかがお過ごしでしたか? 毎年いつもはぐっと気温が上がるゴールデンウィーク。ですが夜は...

◆漢方治療概略:「動悸」・後編

動悸治療の後編では桂枝・甘草剤(「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」「桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)」「炙甘草湯(しゃかんぞうとう)」)等と半夏・茯苓剤(「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)「温胆湯(うんたんとう)」「六君子湯(りっくんしとう)」)を用いた漢方治療について解説しています。

◆漢方治療概略:「動悸」・前編

動悸治療の前編では黄連剤(「三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)」「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう))と柴胡剤(「加味逍遙散(かみしょうようさん)」「柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)」)を用いた漢方治療について解説しています。

早く寝ましょう

たまに徒然つれづれと書きたくなるんですよね。ひとり言だと思ってください。 最近、私は遅くまで仕事をしてます。 ...

続・この春、最後のあがき。

思いがけない急激な寒波により、胃痛・胃もたれ・胃の張り・腸の張り・腸の痛み・便秘・下痢。下腹部痛・月経痛・末端の冷え。そして冷えからのノボセ・皮膚症状の悪化。食欲不振や疲労倦怠感に至るまで。さまざまな症状が悪化する。「急激に」冷えるという点が、非常に困りものなのです。ただし、対応は可能です。

漢方とアート 7 〜ファッションとスタイル〜

漢方の世界では、正解は一つではない。正しさは常に複数個ある。その中で、何を選択するかはその人の経験と感覚とに委ねられている。だから、感覚を磨くことがとても大切になる。今までの歴史上の名医には、必ず「型」があった。尾台榕堂(おだいようどう)には尾台の、浅田宗伯(あさだそうはく)には浅田の「型」があった。

健康は、自立する。

胃や腸や、心臓や肺。みんな同じようについてる。でも、これ果たしてみんな一緒でしょうか。同じように動き、同じように機能し、同じように疲れ、同じような形態で存在しているのでしょうか。絶対に違います。人それぞれが、最も調子良いと感じるもの。その食事も睡眠も運動量も、すべて一緒であるはずかありません。

■症例:起立性調節障害(OD)

漢方には、「痰飲」を去るための方剤が数多く用意されている。有名どころでいえば「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」や「半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)」。両者ともに、起立性調節障害治療に頻用されている処方である。しかし、今回はこれらの処方では改善が難しい。
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