《note》五苓散と苓桂朮甘湯の違いを理解しているか 強い口喝があるのにもかかわらず、五苓散ではなく苓桂朮甘湯で対応するべき時がある。五苓散と苓桂朮甘湯、両者の鑑別は、教科書的に言えば口喝の有無ですが、臨床では、必ずしもそうとは限りません。両者の見極めは、より根本的なところを見る必要がある。今回のnoteでは、そこを解説してみました。 2025年10月15日
漢方治療の心得 39 ~歴史への冒涜~ 伝統を守るとは、時に今までの物を壊し、新たに開拓する行為無くしては成し遂げることができません。過去への強い固定観念と、しきたりを守ろうとする先哲たちとの勝負。それこそが、漢方の歴史の一員になるということ、そして漢方治療に精通するための道のり、その第一歩目に立つということです。 2025年10月07日
《note》咽痛だけじゃない・銀翹散の応用と使い方の妙 咽の痛み止めとして有名な銀翹散。以前に詳しく解説しています「【漢方処方解説】銀翹散(ぎんぎょうさん)」をさらに深堀りしていきたいと思います。銀翹散は咽痛とか風邪とか、そういう一時的な症状に頓服的にしか使われないイメージがありますが、そうではなく長服することで慢性炎症を緩解へと導く使い方もできます。 2025年10月02日
漢方治療の経験談「パニック障害治療」を通して 2 治療を行うも治らない、一度治っても再発してしまう、なるべく向精神薬は飲みたくないなど、治りにくく、しつこく、かつ常に不安を伴う病。ただ私にとってパニック障害は、決して不治の病という印象ではありません。もちろん程度にもよります。難しい場合もあります。ただし正しい治療によって、比較的回復へと向かっていくことのできる病です。 2025年09月25日
茹だる9月 この時期は通常、夏バテの患者さまが増えてくるのですが、今年はそうではなく、寒暖差の激しい春や、湿度が高まる梅雨時期に起こるような体調不良が増えています。例えば頭痛や不眠や動悸、体のだるさや体の痛み、胃腸や頭部の症状。今回はそれだけでなく、自律神経の乱れからくる精神症状を訴えられる方がとても多いという印象があります。 2025年09月16日
《note》桂枝加竜骨牡蛎湯が効く典型例と見極めのコツ 見て初めて「なるほどな」と感じるものがある。しかしそれを書き伝えることは大変難しい。ここが漢方の勉強の難しさでもあります。そこで一つの試みとして、「典型例を伝える」ということをやってみたいと思います。第一回目は私も良く使う処方「桂枝加竜骨牡蛎湯」について解説していきます。奥深い処方です。 2025年09月11日
■症例:寒冷蕁麻疹(かんれいじんましん) 今回の蕁麻疹は、温まれば治る。疑いようのない事実として、まずはそれがある。そして蕁麻疹の色。決して強い赤味ではない、淡い桜色の膨疹。則ち漢方をもって体を温め、血流を促すことが出来れば、この蕁麻疹は消える。ではどうやって体を温めるのか。漢方ではその人に必要な、その人に響く温め方を選択しなければ温まることはない。 2025年09月03日
漢方治療の心得 38 ~知識の質~ 実際の臨床には、机上の学びでは決して得られない四次元の知識があり、それらを知るか知らないかで、腕に大きな違いが生まれるのだと感じています。全ての処方を頭に描いたとしても、これだと積極的に選択できない場合もあります。決め手に欠けるというケース。実際の臨床においては、それが当たり前なのです。 2025年08月28日
今までと違う夏 今年の夏は違います。特に多いのが、強い火照りや首コリ肩こり、そしてめまい、さらに同時に起こる不安感やイライラや焦燥感。これは普通であれば春に良く見られる症状です。北に低気圧が発生していますので、その影響もあるでしょう。しかし私はそれだけではないと思っています。強力な寒暖差。気温の差ではなく、室内と室外との差です。 2025年08月21日