膀胱炎・間質性膀胱炎について

膀胱炎とは

膀胱内に細菌が侵入して炎症を起こす疾患を膀胱炎といいます。尿の排出部から膀胱までの道のり(尿道)が短いことから女性に発症しやすい病です。おしっこを我慢し過ぎるだけでも起こることがあり、比較的よくありがちな病だと言えるでしょう。ただし起こる症状は非常に不快感が強いものです。以下のような排尿障害が起こります。

〇排尿すると尿道や下腹部が痛い(排尿痛)
〇何度も尿意を感じてトイレに行く(頻尿)
〇尿を出してもスッキリしない(残尿感)
〇血尿や尿の混濁・尿の異臭が起こることもある

「排尿痛」「頻尿」「残尿感」が膀胱炎における3大症状です。傷口に塩を擦りこまれたように尿道に痛みを感じたり、排尿後にズキンと下腹部が痛みます。さらに炎症のために膀胱が刺激され、尿意が頻繁に起きますので日常的な不快感は大変なものです。ただし急性膀胱炎、つまり一時的に起こった膀胱炎であれば抗菌薬の服用で比較的早期に改善します。問題になるのは膀胱炎を何度も繰り返したり、抗菌薬が充分に効かず炎症が継続してしまう「慢性膀胱炎」と、感染が起こっていないにもかかわらず膀胱に炎症を起こしてしまう「間質性膀胱炎」です。

慢性膀胱炎
慢性膀胱炎とは細菌による膀胱粘膜の炎症が持続してしまう病です。抗菌薬により一旦症状が改善するものの、その後再燃する場合や、抗菌薬を服用しているにもかかわらず症状が改善しない膀胱炎です。この状態で抗菌薬の治療を続けていると、耐性菌の出現や副作用の問題から、抗菌薬が使いにくくなっていきます。背景に前立腺肥大や神経因性膀胱、尿路結石などがある方では、防御能が低下するため膀胱炎が慢性化しやすいと言われています(慢性複雑性膀胱炎)。しかしこれらの原因疾患がなくても膀胱炎を繰り返したり長引かせる方もいます。治療としてはどちらにしても抗菌薬に頼ることが多く、効き目を充分に感じることができない難しい状態へと移行していきます。

間質性膀胱炎
通常膀胱炎は細菌の感染によって起こりますが、感染によらず、なぜか膀胱に炎症が起こってしまう病を間質性膀胱炎といいます。現在のところ(2019年現在)その原因は不明で、確立した治療方法もありません。検査で膀胱に水を入れて広げると粘膜に点状の出血が認められる場合をハンナ型、そうでない場合を非ハンナ型といって区別します。ハンナ型は膀胱の粘膜が赤くなり、粘膜下で炎症細胞が広がっている状態(ハンナ病変)が介在し難病に指定されています。感染ではないため抗菌薬は使われず、痛み止めや抗アレルギー薬、時に抗うつ薬や免疫抑制剤を使うこともあります。他には膀胱水圧拡張術や膀胱への薬物注入療法などがありますが、いずれにしても対症治療にとどまり、完治が難しい病に属しています。

慢性膀胱炎・間質性膀胱炎と漢方治療

慢性膀胱炎にしても間質性膀胱炎にしても、これらは西洋医学的に治療が難しい病に属していますが、実は漢方薬にて対応することのできる病です。的確に処方を選択することができれば、症状を改善するのみならず、完治にまで導けるケースもあります。

東洋医学的に見れば、膀胱に炎症が継続してしまうことには原因があります。細菌による炎症がいつまでも継続してしまう、感染もないのに炎症が起こってしまう、これらは西洋医学的に不明とされる現象です。しかし漢方の視点から見れば、膀胱自体の血行不良や、炎症を治そうとする体がもっているべき力の弱りなど、いくつかの原因が見て取れるのです。そして漢方薬ではこれらの原因に対応する手段がいくつかあり、そこを突くことでこれらの膀胱炎を改善へと向かわせていきます。西洋医学的に治療の難しい病の中には、漢方治療で改善へと向かいやすいものがありますが、これらの膀胱炎はその中のひとつです。お困りの方はあきらめることなく、漢方治療をお試しになるべきだと思います。

使用されやすい漢方処方

①猪苓湯(ちょれいとう)
②五淋散(ごりんさん)
 導赤散(どうせきさん)
 八正散(はっしょうさん)
③竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
④加味逍遥散(かみしょうようさん)
⑤小柴胡湯加減(しょうさいことうかげん)
 大柴胡湯加減(だいさいことうかげん)
⑥大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)
 騰竜湯(とうりゅうとう)
⑦香川解毒剤(かがわげどくざい)
 八味帯下方(はちみたいげほう)
➇清心蓮子飲(せいしんれんしいん)
⑨二木散(にきさん)
 生附散(しょうぶさん)
⑩芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)
※薬局製剤以外の処方も含む

①猪苓湯(傷寒論)

 本方は泌尿器科の漢方薬として有名。尿意切迫感・頻尿・排尿困難・排尿痛・血尿などの症状に幅広く運用され、膀胱炎や過活動膀胱などに用いられている。ただし本方の薬能は尿量を増やすことと、尿を薄くさせて浸透圧を下げ、粘膜に対する刺激を緩めるという所に主眼がある。炎症を抑える清熱作用がほとんど無いため、膀胱炎に対して一律的に用いていてもあまり効果的ではない。あくまで頻尿や排尿困難などの自覚症状の改善という意味で用いるべき方剤であって、五淋散や竜胆瀉肝湯などと合わせる必要がある。また症状にしたがって芍薬・甘草・車前子・四物湯などの加減を行う必要もある。
猪苓湯:「構成」
猪苓(ちょれい):茯苓(ぶくりょう):沢瀉(たくしゃ):滑石(かっせき):阿膠(あきょう):

②五淋散(万病回春)導赤散(万病回春)八正散(和剤局方)

 一般的に膀胱炎は「湿熱」に適応する処方群をもって対応する。これらはその代表方剤である。急性単純性膀胱炎から慢性膀胱炎・間質性膀胱炎に至るまで広く適応し、加減を施すことで血尿や結石など様々な状態に対応できる基本処方でもある。
 「湿熱」は概念として曖昧な所が多く、使う場によって定義が異なることが多い。膀胱炎においては水が熱にて燻蒸され濃くなっているような状態を指し、尿量を増やす利水薬と炎症を去る清熱薬とで改善を図ることから「湿熱」と呼ばれている。熱による水の燻蒸が強まると、熱が粘膜下に深く沈瀝してくる。この深まる熱を「血熱」という。組織の損傷が深まるため膀胱への刺激がいつまでも残る。頻尿や残尿感・排尿痛や下腹部の違和感などを長期的に継続させる病態である。
 これらの方剤は湿熱を介すると同時に血熱に対しても配慮されている。導赤散は本来麻疹(はしか)に用いられていた処方であるが、血熱を冷まし利水効果を持つことから、「血熱」に属する膀胱炎に運用する機会がある。瀉心導赤散という形で用いられることが多い。また八正散は「熱淋(ねつりん)」と呼ばれる尿道の熱感の強い状態に用いる方剤で、痛みが強く出血を伴う状態に適応しやすい。また血熱から「瘀血(おけつ)」をはらむ病態にも適応する。「血熱」を生じる膀胱炎は慢性経過を経て後、夕方から夜間に症状が悪化する傾向がある。総じて膀胱炎は「湿熱」より水の燻蒸・乾固を経て「血熱」へと波及することが多く、この流れを捉えることが慢性膀胱炎や間質性膀胱炎の治療においてしばしば重要になる。
五淋散:「構成」
山梔子(さんしし):黄芩(おうごん):芍薬(しゃくやく):甘草(かんぞう):茯苓(ぶくりょう):当帰(とうき):さらに・地黄(じおう):沢瀉(たくしゃ):木通(もくつう):滑石(かっせき):車前子(しゃぜんし):
導赤散:「構成」
地黄(じおう):滑石(かっせき):木通(もくつう):甘草(かんぞう):燈心草(とうしんそう):※瀉心導赤散は木通・燈心草を抜き、山梔子・黄芩・麦門冬・知母・黄連・人参・犀角・茯苓を加える。
八正散:「構成」
山梔子(さんしし):大黄(だいおう):桃仁(とうにん):瞿麦(くばく):扁蓄(へんちく):木通(もくつう):車前子(しゃぜんし):滑石(かっせき):甘草(かんぞう):燈心草(とうしんそう):

③竜胆瀉肝湯(薛氏医案)(漢方一貫堂医学)

 下腹部に発生した強い湿熱を解除する方剤。膀胱・子宮・膣・陰唇・大腸の充血や炎症に対して効果を発揮する。膀胱炎治療のみならず、性感染症や陰部湿疹・陰部掻痒症に広く用いられ、特に膀胱炎においては真菌性またはトリコモナス性の尿道炎を介在させているような慢性複雑性のものにおいて、香川解毒剤や八味帯下方と合わせて運用される機会が多い。
 『薛氏医案』の処方は清熱利水が主であり、炎症をとにかく抑えるという場で用いられやすい。一方で『漢方一貫堂医学』の竜胆瀉肝湯は薛氏医案の方剤を改良したもので、解毒証体質と言われる炎症を生じやすい体質治療に用いられる方剤。湿熱とともに炎症がやや慢性化し、血熱を絡める病態に運用しやすい。
竜胆瀉肝湯(薛氏医案):「構成」
竜胆(りゅうたん):山梔子(さんしし):黄芩(おうごん):木通(もくつう):沢瀉(たくしゃ):車前子(しゃぜんし):)当帰(とうき):地黄(じおう):甘草(かんぞう)
竜胆瀉肝湯(漢方一貫堂医学):「構成」
竜胆(りゅうたん):山梔子(さんしし):黄芩(おうごん):木通(もくつう):沢瀉(たくしゃ):車前子(しゃぜんし):)当帰(とうき):地黄(じおう):甘草(かんぞう):芍薬(しゃくやく):川芎(せんきゅう):黄連(おうれん):黄柏(おうばく):連翹(れんぎょう):薄荷(はっか):防風(ぼうふう):

④加味逍遥散(薛氏医案)

 本来内分泌系・自律神経系の乱れに対応する方剤であるが、湿熱・血熱を清熱する方剤として膀胱炎に用いることができる。『薛氏』の竜胆瀉肝湯とは虚・実の別がある。本方は竜胆瀉肝湯に比べればやや胃腸の弱りを介在させる虚の者に用いる機会が多い。月経前にイライラしやすく、胸が張って浮腫み、のぼせやすく便秘の傾向がある者。このようなPMS(月経前症候群)を発生させると同時に膀胱炎が発生しやすくなるという者に著効することがある。
加味逍遥散:「構成」
山梔子(さんしし):牡丹皮(ぼたんぴ):柴胡(さいこ):芍薬(しゃくやく):甘草(かんぞう):生姜(しょうきょう):茯苓(ぶくりょう):白朮(びゃくじゅつ):当帰(とうき):薄荷(はっか):

⑤小柴胡湯加減・大柴胡湯加減

 これらの柴胡剤も急・慢性膀胱炎治療において運用される機会がある。急性においては炎症を鎮め、また慢性においては膀胱炎を起こしにくい体質へと改善していく傾向がある。これらの適応を見極めて上手く運用すると、膀胱炎のみならずニキビや胃腸症状などが同時に改善し、喜ばれることがある。
 膀胱炎では発熱することはない。しかし膀胱炎から炎症が腎盂に広がり腎盂腎炎となった場合には、全身的な発熱や腰痛・側腹痛が起こることがある。(また前立腺炎が合併した場合でも発熱することがある)通常、全身の発熱を呈する初期では、表証を見極めて発汗法を用いる。しかし膀胱炎では発汗法を行ってはいけない。汗をかかせると尿が濃縮されて排尿障害を悪化させるからである。この場合には抗菌剤とともに小柴胡湯の加減である加味柴苓湯(柴胡・黄芩・半夏・茯苓・沢瀉・滑石・甘草・忍冬・金銭草)や猪苓湯の加減を用いる。
小柴胡湯:「構成」
柴胡(さいこ):半夏(はんげ):黄芩(おうごん):人参(にんじん):甘草(かんぞう):大棗(たいそう):生姜(しょうきょう):
大柴胡湯:「構成」
柴胡(さいこ):半夏(はんげ):黄芩(おうごん):枳実(きじつ):芍薬(しゃくやく):大棗(たいそう):生姜(しょうきょう):大黄(だいおう):

⑥大黄牡丹皮湯(金匱要略)騰竜湯(勿誤薬室方函口訣)

 下腹部内に発生した癰(よう:化膿)を「腸癰(ちょうよう)」という。大黄牡丹皮湯は「腸癰」の治剤として膀胱炎や前立腺炎に応用する機会がある。化膿性炎症を止める薬として創立された本方は、「熱毒(化膿性炎症)」や「瘀血(増殖性炎症)」へと幅広く適応することが可能。したがって前立腺炎などを合併する慢性複雑性膀胱炎や間質性膀胱炎に対して、各々加減をもって対応し得る基本方剤である。大黄牡丹皮湯の加減として有名な処方に騰竜湯がある。もともと痔の治療薬として作られた本方もやはり前立腺炎や膀胱炎に用い、特に前立腺炎では加減を施すことでファーストチョイスになり得る。
大黄牡丹皮湯:「構成」
桃仁(とうにん):牡丹皮(ぼたんぴ):冬瓜子(とうがし):大黄(だいおう):芒硝(ぼうしょう):
騰竜湯:「構成」
桃仁(とうにん):牡丹皮(ぼたんぴ):冬瓜子(とうがし):大黄(だいおう):芒硝(ぼうしょう):薏苡仁(よくいにん):蒼朮(そうじゅつ):甘草(かんぞう):

⑦香川解毒剤・八味帯下方(勿誤薬室方函口訣)

 江戸末期の名医・浅田宗伯は衆方より集めたすぐれた解毒剤を『勿誤薬室方函口訣』にて紹介している。解毒剤とは難治性の化膿性炎症を改善する(解毒)するために用いられた方剤。江戸時代は今より衛生環境が悪く、おできや膿を発生させる疾患が多かった。そのためしばしばこのような解毒剤を運用したのである。
 香川解毒剤は香川氏が江州の民間より伝えたとされる解毒剤。「その他諸家の解毒剤数方あれども、効用此方にしかず」と評されている。様々な化膿性疾患に広く運用された処方であるが、膀胱炎においても「毒淋(どくりん:膿性分泌物として尿混濁が強い膀胱炎や尿道炎)に対する方剤として運用されている。比較的炎症の強い状況で用いる機会が多い。
 八味帯下方は「帯下(たいげ:おりもの)」の治療薬として用いられていた処方。薬能の基本は敗毒と活血。下腹部の血行を促すとともに、湿熱性の邪毒(熱毒)を排除する薬能を持つ。この薬能を慢性膀胱炎や陰部湿疹・陰部掻痒症に対して応用し効果を上げることがある。すでに炎症が陳旧化し、炎症の勢いが弱まるも血行循環が改善せず、未だに膿性分泌物を生じ、膀胱粘膜に刺激症状が続いているという場で運用する機会が多い。
(香川)解毒剤:「構成」
山帰来・土茯苓(さんきらい・どぶくりょう):川芎(せんきゅう):茯苓(ぶくりょう):木通(もくつう):忍冬(にんどう):甘草(かんぞう):大黄(だいおう):
八味帯下方:「構成」
山帰来・土茯苓(さんきらい・どぶくりょう):当帰(とうき):川芎(せんきゅう):茯苓(ぶくりょう):木通(もくつう):陳皮(ちんぴ):金銀花(きんぎんか):大黄(だいおう):

⑧清心蓮子飲(太平恵民和剤局方)

 尿意が切迫して頻尿になる・尿の出がわるい・尿が出切らない・尿が漏れるなどの排尿障害は疲労により悪化することがある。平素より食が細く、体力が無くちょっとしたことで疲れやすいという者。過度な労働や寝不足などによって膀胱炎を生じやすいという者。これを漢方では「労淋(ろうりん)」と言う。
 本方は体力を回復し労淋を改善する薬方。さらに一種の自律神経の興奮状態を落ちつける薬能を持つ。小動物の如くソワソワして落ち着かず、刺激に過敏で興奮しやすい。ほてって喉がかわく傾向がある。また下半身がだるくて疲れやすく、小便の出が悪く残尿感があり、排尿後に小便の切れが悪く漏らす傾向がある者。上に気が昇るが下にはめぐらない。この状を「上盛下虚」といい、本方は気を下げて興奮を落ち着け、体力を回復して下半身に力が巡るように促す。主眼は陰気の回復にある。軽浮する熱を陰気をもって下げ、落ち着けるのである。疲労により悪化するタイプの慢性膀胱炎や間質性膀胱炎に運用する場がある。
清心蓮子飲:「構成」
蓮肉(れんにく):麦門冬(ばくもんどう):人参(にんじん):茯苓(ぶくりょう):車前子(しゃぜんし):黄耆(おうぎ):甘草(かんぞう):地骨皮(じこっぴ):黄芩(おうごん):

⑨二木散・生附散(古今方彙)

 身体の血行を促すことで排尿障害を改善する処方として『古今方彙』に二木散と生附散とが上げられている。これらは「冷淋(れいりん:寒冷刺激を受けたり身体の冷えによって淋証(膀胱炎など)を生じる病)」の治剤として紹介され、慢性膀胱炎や間質性膀胱炎において、冷える思いをすると症状が悪化するという者に用いる。冬場のみならず夏場クーラーに当たりすぎて膀胱炎になることも多い。平素より冷え性で腰回りや下半身が冷えやすいという者では特にこの病態を形成しやすく、本方のみならず当帰四逆加呉茱萸生姜湯や苓姜朮甘湯、そして下記の芎帰調血飲第一加減にて改善を図る。
二木散:「構成」
桂枝(けいし):芍薬(しゃくやく):当帰(とうき):甘草(かんぞう):青皮(せいひ):陳皮(ちんぴ):木香(もっこう):茴香(ういきょう):木通(もくつう):沢瀉(たくしゃ):檳榔子(びんろうじ):
生附湯:「構成」
附子(ぶし):生姜(しょうきょう):半夏(はんげ):燈心草(とうしんそう):木通(もくつう):瞿麦(くばく):滑石(かっせき):

⑩芎帰調血飲第一加減(漢方一貫堂医学)

 産後におこる骨盤内の充血を去る芎帰調血飲に、さらに血行循環を改善する駆瘀血薬を配合したのが本方である。骨盤内のうっ血を去る駆瘀血剤の一つとして、慢性膀胱炎・間質性膀胱炎に効果的な方剤である。多薬にて構成されている処方ではあるが、適応の本質を見極めると比較的使いやすい。本方は「寒証」に適応する。平素より下半身が冷え、膀胱炎や痔を患いやすく、時として気持ちを病み不安定になりやすい者。特に女性は産後に骨盤内の血行障害を介在させてくる方が多く、膀胱炎や過活動膀胱・過敏性膀胱や神経因性膀胱などを更年期に差し掛かるあたりから発症させてくる。本方は広く産後の病に応用され、体質改善薬として運用されることが多いものの、適応すると迅速に効果を発揮させる面を持つ。
芎帰調血飲第一加減:「構成」
当帰(とうき):芍薬(しゃくやく):地黄(じおう):川芎(せんきゅう):白朮(びゃくじゅつ):茯苓(ぶくりょう):陳皮(ちんぴ):烏薬(うやく):香附子(こうぶし):益母草(やくもそう):延胡索(えんごさく):牡丹皮(ぼたんぴ):桃仁(とうにん):紅花(こうか):桂枝(けいし):牛膝(ごしつ):枳殻(きこく):木香(もっこう):大棗(たいそう):乾姜(かんきょう):甘草(かんぞう):

臨床の実際

慢性膀胱炎・間質性膀胱炎における漢方治療

慢性膀胱炎・間質性膀胱炎はともに膀胱内に炎症を起こす疾患です。そして炎症が起きる原因は、慢性膀胱炎の場合は細菌の感染に起因し、間質性膀胱炎の場合は未だ原因がわかっていません。漢方にてこれらの炎症を治療する場合、東洋医学的な視点をもって違う角度から捉える必要があります。すなわち、膀胱炎全体は「湿熱」という炎症の形態に属している傾向があり、さらに慢性膀胱炎は「熱毒」に傾きやすく、間質性膀胱炎は「血熱」に傾きやすいと解釈します。

●難治性膀胱炎の炎症:「湿熱」から「熱毒」・「血熱」への派生
「湿熱」・「熱毒」・「血熱」という概念はあくまで漢方特有の着想です。漢方薬には「湿熱」を去る方剤や「熱毒」・「血熱」を冷ます方剤があり、これらを使って取れる炎症をそれぞれ「湿熱」・「熱毒」・「血熱」と呼んでいます。そして現実的に慢性膀胱炎や間質性膀胱炎は、これらの処方を使うことで改善へと向かう傾向があります。

膀胱炎のように頻尿や排尿痛を起こる病を漢方では「淋証(りんしょう)」といいます。そして「淋証」、特に膀胱に起こる炎症は多くの場合で「湿熱」に属しています(※)。急性単純性膀胱炎などでは、湿熱を解除するだけ快癒する例も少なくありません。しかし慢性膀胱炎や間質性膀胱炎では「湿熱」から「熱毒」や「血熱」へと派生していることが多く、どちらに派生しているかで治療方法が変化していきます。そしてこれらの熱型は常にどちらかに100%属しているというものではなく、「熱毒」と「血熱」との両者を備えどちらかに傾いているという病態がほとんどです。したがって治療にあたってはバランス的にどちらに偏っているかを見極める必要があります。
※「湿熱」・・・利水薬と清熱薬をもって取るべき熱型

●持続する炎症を起こす原因:「血行障害」
またどの熱型にしても、これらが慢性的に生じ続けてしまう原因には「血行障害」が絡んでいます。膀胱部の血行が充血したりうっ血していたりすると、その部に炎症が継続してしまうと同時に、炎症を落ち着けて組織の損傷を回復しようとする体が本来持っている力が発動しにくくなります。したがってこれらの膀胱炎治療には「湿熱」を基本に「熱毒」・「血熱」という炎症を冷ます治療と、血行を促して治癒力を回復させる治療とをもって対応することが行われます。

●治療のポイント:治療手段の選択
ただし、これらの治療はその状況にしたがって最も適した手法を選択する必要があります。強く炎症が起こっている時に血行を促す治療を積極的に行うと、炎症を悪化させることがあります。また血行を積極的に促すべき状況で炎症を去る薬物を重く用いると、むしろ血行が損なわれて回復を止めてしまうことがあります。したがって一つの処方内で両者のバランスを状況に合わせるか、もしくは炎症を去る治療と血行を促す治療とを段階を踏んで行うかの選択が重要で、いくら適切な処方を服用していてもこれらの治療手段を間違えると改善へは向かいません。

以上が膀胱炎治療の基本ですが、慢性膀胱炎・間質性膀胱炎治療にはその他様々な手法が用意されています。しかしここでは現実的に治療として行われやすい「湿熱」・「熱毒」・「血熱」・「血行障害」の改善という4つのポイントにしぼって解説していこうと思います。

1.「湿熱」を去る

膀胱炎を治療する場合、それがどのような病であろうとまず「湿熱」を疑います。膀胱や尿道・前立腺や膣・子宮部・肛門・直腸といった下腹部に起こる炎症は、多くの場合でこの「湿熱」を介在させます。「湿熱」とは身体の水と熱とが結びついた熱型です。こう解説されていることが多いのですが、実際にはそれがどのような炎症形態なのかは明らかにされていません。膀胱炎で起こる「湿熱」とは、水が熱によって燻蒸され濃くなっているような状態を指しています。日中外で活動して汗をたくさんかいた後などに膀胱炎を発症することがありますが、このような水の不足からくる熱、つまり「燥熱」とも呼べる状態も「湿熱」と解釈されています。かなり混同の多い概念ですが「湿熱」を去る方剤を使うと確かに効果を発揮することから、膀胱炎治療において最重要な熱型であることは確かです。

これらの方剤は水分代謝を改善し利尿を図る薬物と、炎症をおさえる清熱薬とで構成されています。炎症を抑えると同時に、尿量を増やして粘膜の刺激を緩和させる薬能を発揮することで膀胱炎を改善するわけです。確かに理にかなった薬能であり、炎症の程度や発生する症状の違いによって薬方を使い分けていきます。

●まず考えるべき方剤
膀胱部に起こる「湿熱」に対して最も頻用される清熱薬は山梔子です。その他黄芩(おうごん)や竜胆なども湿熱を去る生薬として重用されます。したがって膀胱炎、特に急性単純性の膀胱炎であれば、山梔子・黄芩を配合した五淋散が第一選択になります。また下腹部の湿熱に広く用いられる竜胆瀉肝湯も適応します。前立腺炎や尿道炎など、膀胱周辺の炎症が介在している場合にはこちらの方が使われやすいと思います。

湿熱は深まると血に沈瀝してくる傾向があり、その場合には八正散が使われます。同じ所でずっと炎症が起き続けていたことで熱が粘膜より下の方へ深まったというイメージです。血に近づくほどに組織の損傷が深まります。したがって八正散は痛みが強かったり血尿が出ている場合に適応しやすい方剤です。

●有名処方「猪苓湯」の実際
膀胱炎にて頻用されている処方の1つに「猪苓湯(ちょれいとう)」があります。膀胱炎に効く漢方薬ならコレというぐらいに頻用されている傾向がありますが、この処方単独では膀胱炎にあまり効果を発揮しません。炎症を抑える効能が弱いからです。猪苓湯は身体の水分代謝を促す薬能を持ちますので、尿量を増やして膀胱粘膜の刺激症状を緩和させる働きがあります。刺激が緩和されることで頻尿や排尿痛などの自覚症状を取る目的で使用されますが、その場合でも水を多めに飲むといった配慮が必要になります。少なくとも炎症を去る薬能はほとんどありませんので、膀胱炎の炎症を積極的に治療する方剤ではないと言えます。実際に猪苓湯をもって効果を発現するためには、清熱薬を加えるなどの配慮が必須になります。

2.「湿熱」から「熱毒」へ

「熱毒」とは主に化膿傾向のある炎症を指し、膿を発生させる「癰(よう:おでき)」の治療において頻用される概念です。細菌による感染は身体に化膿性炎症を発生させます。下腹部の感染症においても「癰」治療が応用されることがあり、特に外尿道口から膿性分泌物として著しい尿混濁がある場合にそれを「熱毒」と判断し、各種清熱解毒剤を使用します。

●解毒の手法
一般的には金銀花・山帰来・忍冬・魚腥草などの清熱解毒薬が使われます。竜胆瀉肝湯にこれらを加えたり、八味帯下方や香川解毒剤を合わせることで対応します。また「腸癰(ちょうよう:下腹部内の膿瘍・虫垂炎など)」の治療に用いられる大黄牡丹皮湯や騰竜湯も、慢性経過する「熱毒」型の膀胱炎に使用されることがあります。時に慢性膀胱炎において、頻尿や排尿痛の程度はそれほど強くないが、尿と一緒に苔のようなものが出てトイレの水に浮くというような方がいらっしゃいます。その場合は竜胆瀉肝湯などの清熱薬は必要なく、香川解毒剤のみで完治する方もいらっしゃいます。総じてこのような化膿性炎症の経過をたどるタイプは慢性膀胱炎において散見されます。ただし、慢性膀胱炎であればすべて「熱毒」に移行するかというとそうではなく、次項で述べる「血熱」型に移行する方もいます。

3.「湿熱」から「血熱」へ

湿熱はべったりとこびり付き、組織にしつこく残存する性質のある熱です。ただしどちらかと言えば粘膜上層に熱を浮かせる熱型で、そのため粘稠な分泌物を排出する傾向があります。湿熱は残存しやすい熱ですので、同じ部位を長く焼き続けることがあります。すると水の燻蒸が進んで燥熱を強め、浮いていた熱がより組織深くへとこびりつき、痛みや違和感などの刺激をずっと発現させ続ける熱型へと変化していきます。外から内へと深く入り込み、血を焦がすという着想から、この熱型を「血熱」といいます。

●血熱と陰分の消耗
間質性膀胱炎の多くがこの「血熱」に属している印象です。また血熱はもとより陰分の不足(粘膜などが枯燥して熱が深まりやすい状態)を持つ方で多く発生します。過剰な労働を常とし睡眠が不足している方、食事の不摂生が続きちゃんとした食生活が送れていない方、特に味が濃く刺激の強い食事が好きな方では、人体の陰分を急激に消耗していきます。難治性の膀胱炎を患う方ではこのような生活習慣・食生活の乱れが背景にある場合が多いのですが、これは漢方でいう所の陰分の損傷を助長するからです。

●血熱解除の手法
血熱を冷ますには、山梔子・牡丹皮・赤芍・生地黄・玄参・紫根・大黄などが用いられます。湿熱治療の基本である五淋散や八正散、一貫堂の竜胆瀉肝湯や導赤散にこれらの生薬を加減することが多いと思います。また血に沈瀝する熱は「瘀血(おけつ)」と呼ばれる血行障害を介在させることがあります。その時は通導散や大黄牡丹皮湯・騰竜湯などにこれらの生薬を加えて対応します。特に便秘がち・月経不順・月経血に血の塊が混ざりやすいなど、膀胱だけでなく大腸・子宮にまたがった血行障害がある場合にこれらの手法を用いる機会が多くなります。

4.「血行障害」と主とする膀胱炎

「血行障害」というと、漢方ではすぐに冷えや瘀血といった病態があがりますが、ここではもう少し広く血行状態の乱れを解釈します。膀胱はもともと尿という水分を溜めたり出したりする中空器官で、非常に柔らかな活動を行う臓器です。この柔らかな活動は膀胱の筋肉及び、そこに流れる毛細血管により維持されています。この毛細血管の流れが悪くなると、膀胱の柔らかさが失われるとともに、筋肉の活動が思うようできなくなります。すると膀胱に充血やうっ血が起きたり、尿や雑菌が溜まりやすくなって感染が起こりやすくなる、つまり間質性膀胱炎や慢性膀胱炎を生じやすい土台を形成することにつながります。

このような血行障害を起こす要素には、下腹部・下半身の冷えや慢性的な疲労、また子宮や大腸部の手術による切開経験や出産経験などが上げられます。また膀胱の排尿筋や尿道の括約筋といった小便の排出に関わる筋肉は自律神経によってコントロールされています。したがってこれらの制御がうまくいかない場合においても、膀胱の筋肉活動が失調し血行障害が起こりやすくなります。

このように膀胱部の緊張や、冷え・疲労・子宮や大腸の手術経験・出産経験などによって起こった血行障害に対して、漢方薬をもっておのおの対処しつつ血行を促すと、繰り返す膀胱炎や間質性膀胱炎を完治に至らせることがあります。以下、簡単にその概要を解説していきたいと思います。

●膀胱の「緊張」を取る
膀胱は自律神経によってその活動が調節されています。したがって自律神経が乱れ、排尿がスムーズに行えていない場合では、膀胱活動の悪さから膀胱炎を生じやすい体質を形成していきます。そして慢性膀胱炎や間質性膀胱炎における頻尿・排尿痛・残尿感といった症状は、ある程度こういった膀胱部の緊張状態が介在していることが多く、漢方薬をもってその緊張を緩和させながら治療を行うと、これらの症状が速やかに改善しつつ膀胱炎を起こしにくい体質へと変化していくケースがあります。

頻用される処方は芍薬甘草湯です。これは「足のつり」などの筋肉の固縮を即効性をもって緩和する薬方として有名です。膀胱炎においても膀胱部の緊張緩和に用いられ、時に即効性をもって頻尿などの症状を緩和させることがあります。ただしこの方剤は単方で用いられるというよりは、他方剤に合わせて使われることが一般的です。また芍薬・甘草を内包する方剤に四逆散や大柴胡湯・加味逍遥散・桂枝加芍薬湯などがあります。これらの方剤もうまく加減を施すことで時に慢性膀胱炎や間質性膀胱炎における排尿障害に著効することがあります。また尿路結石を持つ方ではしばしば慢性化した膀胱炎(慢性複雑性膀胱炎)を生じることがありますが、この場合でも尿路の緊張を去る目的で芍薬甘草湯類が用いられます。五淋散合芍薬甘草湯や猪苓湯合芍薬甘草湯、また大建中湯合芍薬甘草湯という形で使用される機会が多く、しばしば金銭草を加えて運用されます。

これらの芍薬甘草湯類は、ストレスがかかると頻尿になりやすいなどの自律神経の乱れをそれほど自覚していない方であっても効果的なことがあります。そもそも大便や小便の調節は、子供の時から強く培われる人間の本能のようなものであり、体がそれほど緊張しているという状況でなくても、これら下腹部の筋肉はある程度の緊張状態を保っています。このように膀胱部の緊張は人間の活動の土台として働き続ける神経ですので、自覚がなくてもどうしても過緊張状態へと陥りやすい傾向があります。

●「疲労」を去り膀胱活動を促す
疲労という状態は非常に広い意味を持つ曖昧な言葉ですが、ここでは筋肉活動の弱りや、損傷を回復しようとする力の不足と解釈してください。疲労した筋肉は、毎日睡眠をとることで回復していますが、その回復力が弱ると筋肉に力が入らない、またダメージを受けた神経が回復できないといった状態に陥ります。この状態が継続してしまうと、排尿筋や括約筋、また骨盤底筋に力が入らなくなって、尿が出切らない・尿の切れが悪く漏れる、といった症状が出やすくなります。膀胱に尿が残存しやすい状況を形成しますので、細菌が繁殖しやすくなり、膀胱炎を生じやすい状況を形成します。間質性膀胱炎というよりは、慢性膀胱炎を生じている方にこの状態が多く、漢方薬をもって疲労を去り膀胱活動に力が入るように促すと、自分自身で治ろうとする力が強まり、膀胱炎が治癒へと向かうということがあります。

漢方では筋肉や神経の回復力を高めるという薬があります。いわゆる「補剤」と呼ばれる処方群です。筋肉の緊張度の低下(アトニー)により尿の出にくさや切れの悪さを感じるタイプでは、補中益気湯や帰耆建中湯などを用います。またこのような症状が明らかでなくても、疲労感が強いとすぐに膀胱炎が再発するといった慢性膀胱炎の方においてもこれらの方剤が有効です。さらにある種の疲労は自律神経の興奮状態を招くことがあります。漢方でいうところの気が上に昇るという状態です。のぼせたりソワソワして不安になるといった症状と伴に、下半身に力が入らず尿が出しくかったり、漏れやすくなったりします。このようなケースに使用する方剤が清心蓮子飲です。

●「冷え」を去り血行を促す
膀胱炎を繰り返しているタイプで最も多いのが「冷え」に属するものです。下半身が冷えやすく、特に下腹部が冷えるとすぐに膀胱炎になるという方。冬はもちろんのこと、夏場でもクーラーによって冷えると膀胱炎になるとか、秋や春などの寒暖差や気圧差で膀胱炎になるという方もいます。これらは寒冷刺激を受けることで急激に下腹部の血流が悪くなり、感染しやすい状況を作るタイプの慢性膀胱炎や、血流の停滞から炎症へと進んで間質性膀胱炎になるといったタイプで、非常に多くの方がこの病態に属しています。

下腹部の血行を促す治療を行うと、下半身や下腹部が温まり冷えにくくなると同時に、膀胱炎も解消されていきます。二木散や生附湯、芎帰調血飲第一加減や当帰四逆加呉茱萸生姜湯、苓姜朮甘湯といった方剤が用いられます。ただし気を付けなければいけないのは、これら活血薬は炎症が強い時に使うと炎症を助長して膀胱炎を悪化させます。そのため膀胱炎の急性期では使用を控える必要があります。平素から冷え性で、膀胱炎が急激に起こっている今でさえも手足が冷たくてつらいといった状態であっても、まずは清熱薬にて炎症を去り、後にこれらの方剤をもって完治を図るという段階を踏んだ治療を行う必要があります。

●「瘀血(おけつ)」を去り血行を促す
先に述べたように、子宮や大腸・膀胱といった下腹部の中空器官は毛細血管が張り巡らされており、これらは目に見えないほどの細い血管であるため血液の流れが悪くなりやすい部分です。この部におきる血行障害には色々な形がありますが、特に血が詰まって流れないという状態を漢方では「瘀血(おけつ)」といいます。血が詰まっているというのはあくまでイメージで、「瘀血」という病態は未だ曖昧な部分が多い概念ではあります。しかし瘀血を去る駆瘀血剤という処方群をもって血行を促すと症状が改善されるということが実際にあり、慢性膀胱炎や間質性膀胱炎治療においても臨床的に非常に需要な概念として位置づけられています。

瘀血は子宮や大腸部の手術による切開経験や出産経験などがある方に発症しやすい傾向があります。そして膀胱炎における瘀血治療は、間質性膀胱炎や前立腺肥大・神経因性膀胱などが関与している慢性複雑性膀胱炎においてしばしば頻用されます。通導散を始め大黄牡丹皮湯や騰竜湯などが用いられます。瘀血はそれだけで存在しているということは稀で、寒証(冷え)や緊張などを介在させていることが一般的です。そのため寒証であれば芎帰調血飲第一加減や当帰四逆加呉茱萸生姜湯合桃核承気湯、緊張を介在させている場合では芍薬甘草湯や四逆散の類を合わせて運用されます。

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