コイヌが生まれた。
9月30日、未明。
日本の南、フィリピンの東で台風14号が発生。
その名も「コイヌ」。
可愛らしいけど、その影響はあまり可愛くない。
地味ぃ~に、体調を乱している方が多くなっています。
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9月、彼岸を過ぎてからの寒暖差。
そして、そこに加えて気圧差も伴う状況。
さらに、まるで梅雨のような湿気を帯びた空気が広がっています。
やはり自律神経への影響が強く、
心身共に、皆さんの症状に波が打っています。
ただし今回の影響は、おそらく早々に落ち着いてくるはずです。
コイヌは日本をそれて進みますし、日が進むにつれて、明らかに秋の気配が強まっています。
以前は9月に生まれた台風が過ぎ去ると、
夏の湿気を全部奪って、すがすがしい青空が広がりました。
近年、台風発生のタイミングがズレてきたために、明確な秋への移行が無くなってきたものの、
それでも秋は来る。
あともう少しの辛抱、といった所です。
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春・夏・秋・冬。
日本には明確な季節の移ろいがあります。
夏には夏の色があり、
冬には冬の色がある。
誰しもが想像できると思います。確実に、春夏秋冬をイメージできると思います。
おそらくこのイメージは、
私たち日本人のDNAに染みついたものです。
知識ではなく、実感として分かるもの。
理解しなくても、すでに知っているもの。
取り立てて説明されなくても、当然のこととして、知っているものです。
私は常々思うのですが、
こういう当然のこととして知っている事にこそ、
病の本質が隠れているように思うのです。
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当たり前のようにしていたことや、
疑問を持たずに行っていたこと。
そういう事にこそ、病を解決するためのヒントが隠されています。
治療とは、それを一緒に見つけていくことだと思います。
患者さまは、治療が進んでいくと、
皆、口をそろえてこうおっしゃいます。
何で悪化するのかが分かりやすくなってきた、と。
今まではどんな時でも調子悪かったのが、
治療によって良い日・良い時が徐々に出てくる。
すると何で悪化するのかが、分かりやすくなってくる。
例えば睡眠不足であったり、例えば食事の不摂生であったり。
天候であったり、月経であったり、悪化のきっかけを自覚できるようになる。
すると、普段当たり前のように行っていた事、気にも留めなかった事の、
意味が分かるようになってくる。
睡眠の意味や、食事の大切さ、
天候の巨大なエネルギーや、運動の大切さが分かりやすくなってくる。
これが、治療が進むということだと思います。
知識ではなく、実感として理解できる。
この気付きこそが、病が治るということです。
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いつも言っていることの上塗りですね。
何度も何度も同じことを申し上げて、皆さんにとっては耳にタコだと思います。
ただし知ることは、漆塗りと同じ。
何度も何度も、重ねるように。刷り込むように。
一回では染みつきませんので、こうして何度も申し上げている次第です。
でも結局、
今回僕が一番言いたかったのは、「私は常々思うのですが」です。笑
ミステリと言う勿れ。
社会で「当たり前のこと」として流されていることに、常に疑問を持ち続ける主人公、久能整(くのう・ととのう)くんの口癖。
好きなんです。
一度言ってみたかったんですよね。
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