カルテと自分

2019年10月10日

漢方坂本コラム

コラムで症例を書くようになってから、

昔のカルテを見返す時間が増えてきました。

こうやって見ると、本当にたくさんの方にお会いしてきたんだなと、とても感慨深いものがあります。

時に家族にも言えないような悩みを打ち明けてくれたり、

一緒に残念がったり、喜んだりといった経験をさせてもらいました。

あぁ、なんて下手くそな配剤をしているんだろうという内容もちらほらあって、

そういうケースではやはり充分に力になることが出来ていない。

今の自分なら違う処方を出す、きっと力になれるのに、と思うのだけれども、

それは完全に言い訳。その時の自分の能力だけが、患者さんにとっては全てなのだから。

そう思うと、この仕事の怖さも感じる。

今の自分に出来ることを、とにかく一つでも多く。

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※コラムの内容は著者の経験や多くの先生方から知り得た知識を基にしております。医学として高いエビデンスが保証されているわけではございませんので、あくまで一つの見解としてお役立てください。

※当店は漢方相談・漢方薬販売を行う薬局であり、病院・診療所ではございません。コラムにおいて「治療・漢方治療・改善」といった言葉を使用しておりますが、漢方医学を説明するための便宜上の使用であることを補足させていただきます。