コロナの影響でずっとお休みしていた甲府・信玄公祭り。
明日、満を持して開催されます。
今回の信玄公役は、冨永愛さん。
「大奥」で演じられた女将軍吉宗、
あの凛とした美しさをそのまま、信玄公に昇華して練り歩いていただける。
楽しみで仕方がない。
ただ、ものすごく混むと思います。
だから心配です。
明日の土曜日、お越しの患者さまは、くれぐれも交通渋滞にお気をつけください。
当薬局は駅の近くとあって、信玄公がすぐそこで行軍します。
ただ目の前の道と、駐車場に続く道は、交通規制は敷かれません。
お車で来ることも可能です。
しかし近くの道は交通規制が敷かれていますので、添付した交通規制図を何卒ご参照ください。
また電車を使ってお越しになられる患者さま。
多分、駅は激混みです。ご迷惑とご足労とをおかけいたします。
ともあれ、明日の信玄公祭り、非常に楽しみです。
私は患者さまとのご相談がありますので見に行きませんが、
きっと馬に乗る信玄公は、凛々しく、美しいでしょう。
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祭の空気というのは良いものです。
なんだかソワソワします。自然と楽しくなります。
「期待」という感情は不思議なもので、
おそらく交感神経の高まりと伴に、良くも悪くも心と体を浮かせるのだと思います。
実はこのソワソワという感情、
東洋医学で古くから着目されてきた人体のシグナルでもあります。
病を扱う医学ですから、ポジティブな期待からくるソワソワではありません。
ネガティブなソワソワ感。不安とともにくる、居ても立っても居られないというソワソワ感です。
古人は経験的に、この時にある生薬を使うことを編み出しました。
竜骨・牡蛎。
桂枝加竜骨牡蛎湯とか、柴胡加竜骨牡蠣湯で有名な竜骨牡蛎です。
不安からくる「落ち着かなさ」に、確かに効くことが多いのです。
しかし何故効くのかはまったく分からない。
竜骨は化石。牡蛎はかきの貝殻ですから、
成分を解析しても、何故効くのか全く分かりません。
では、なぜ古人は竜骨牡蛎を使うことに気が付いたのでしょうか。
多分、
浮き上がる感覚を、石と貝(鉱物)の重さで、落ち着けようとしたのだと思います。
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不安な時、焦った時、
人は、落ちて、地に着くことが肝要です。
上に向かって跳ねる心身を落ち着かせる。
そして落ちつくためには「重さ」が必要です。
日々、重さを感じていますか?
人は重いものです。腕だけでも女性なら片腕3㎏はありますから。
人には誰もが持つエネルギーがある。質量。地球の重力に引っ張られる力です。
重力は偉大です。この力のために人は生まれ、生き、活動することが出来ています。
そして人体で一番重い部分はどこでしょうか。
私はそこがしっかりと重い、充実しているというのが、人体の正常活動にとても大切なことだと思っています。
そう考えると、漢方のさまざまな解釈に辻褄がつくからです。
人体と重力。
私は、漢方は突き詰めれば、物理学になるのではないかと感じる時があります。
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焦った時、不安になった時、
是非、体にかかる重力を感じてみてください。
力を抜いて、地面に引っ張られてみる。
それで不安が消えるわけではありませんが、ちょっとだけ一息、つけるのではないでしょうか。
重さを感じること。重さを感じるために必要なこと。
地球上にいる限り、人は重力と時間から逃れることはできません。
だからこそ敢えて、それに抗おうとしない。
人はどうしようもない力の中で、
それでも浮いたり、沈んだり、考えたり、楽しい時間を過ごしたりして、
ただ素直に、生きているんだと思います。
素直に生きる方が、良いと思います。
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